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LUCK COMING ~いつもそばに猫がいた~
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◆星ヶ丘のジェラート屋さん
さてその日、
三宅 葉月
がそのお店『Gelateria Stella』の前を通りがかったのは、まったくの偶然だった。
良く晴れた夏の青空が高く広がる、気持ちの良い、けれどもさんさんと降り注ぐ日差しの眩しさに思わず目が眩んでしまいそうな、とある休日の事である。日よけのパラソルを手に、星ヶ丘をのんびりとそぞろ歩いていた葉月はふと、行く手へと投げた眼差しに映った物にこくり、首を傾げた。
(あれは……?)
パステルイエローの土壁に白い窓枠がなんとも愛らしい、それでいて瀟洒な佇まいのお店だった。お店、なのだろう――軒先には丸い看板がかけられ、『Gelateria Stella』というロゴと、ジェラートのイラストが描かれている。
ぱちり、1つ瞬きをして葉月はそちらへ近づくと、窓からちらりと中を覗き込んでみた。そうするとまず目に飛び込んできたのは、冷蔵ケースの中にずらりと並ぶ、様々な色のジェラートだ。
この暑さゆえだろう、店内にはちらほらと人影もあって、幾つかのテーブル席が壁際に並んでいた。ふと、賑やかな声が聞こえるのに気づいて少し視線をずらせば、どうやらテラス席も用意されているようだ。
ふぅん、とますます興味を惹かれ、葉月はお店に入ってみることにした。入り口のドアをくぐろうとして、ドアに貼られたチラシが目に入る。
『期間限定! 2種類以上の味をお買い上げの方に、お好きなソース・トッピングをおひとつサービス!』
ふぅん、と瞬きして店内に入り、眼差しをメニュー表の方へ向ければ、好みに合わせてジェラートの上に振りかけられるトッピングやソースが、ずらりと並んでいる。選ぶのに迷ってしまいそうだと、おっとり微笑んでまずは肝心かなめのジェラートを選ぶべく、ジェラートケースへと眼差しを落とす葉月の耳に、ピンポーン、と来店を告げる軽快なチャイムが響いた。
そうして店内に姿を見せたのは、
恵御納 夏朝
と
恵御納 夏夜
の姉妹である。と言っても彼女達の場合は、ジェラートに惹かれたから――というだけではなくて。
「ここだった……よね?」
「うん。このお店だったよ」
こくり、首を傾げてきょろきょろしながら呟く夏朝に、同じく店内をぐるりと眺めながら夏夜が頷いた。そうしてそっくりの眼差しをきょろりと動かし、探しているのは猫の姿。
というのも夏朝と夏夜は今日、猫さん達はどうしてるかな……? とお散歩がてらあちこちの野良猫を捜し歩いていたのである。そうして「今日も暑いね。気を付けてね」「日陰は涼しい?」などと話しかけつつ、猫達の様子を眺めていたのだけれど。
そこに通りがかったのが、見るからに立派な体格の、実に見事なモフモフの毛並みを持つ、灰茶色のトラ猫。うわぁ、とつい見とれてしまった2人にトラ猫は、ついて来い、と言わんばかりに尻尾で地面を1つ叩くと、のっそりと歩き出したのだ。
幸いにしてと言うべきか、今日の夏朝と夏夜はそもそもキャット・ウォッチングが目的なのだから、トラ猫を追いかけるのに何の問題もない。ゆえに顔を見合わせて頷き合うと、謹んでトラ猫の後について歩き始め――『Gelateria Stella』へと辿り着いたという訳だった。
閑話休題。
確かにこの店に入っていったと思ったのに、あのトラ猫の姿は店内のどこを探しても見当たらない。はて、と首を傾げてまた顔を見合わせた少女達に、葉月の注文を終えて手すきになったお店のお姉さんが「いらっしゃいませ」と声を掛けた。
「何かお探しですか?」
「ええと、トラ猫さんが……」
「ここまでついて来たんですけど……」
そんなお姉さんに代わる代わるそう説明すれば、どうやら心当たりがあったらしく、「ああ」とにっこり笑顔が返ってくる。そうしてひょいと店の外、入ってきたドアとはまた別の、お店の脇へと続く入り口の方を指さした。
その指の先を追って視線を向ければ、そこにあったのは白い木製のテーブルとベンチが幾つか並ぶテラス席である。その中の1つのテーブルの上に、気持ち良さそうに我が物顔で寝そべっているのはあの、ここまで夏朝と夏夜を連れて来た灰茶色のトラ猫だ。
あ! と思わず歓喜の声をあげた少女達に、やっぱり、とお姉さんが人好きのする笑みで言った。
「ウチの看板猫なんです。ああして寝てる事が多いんですけど、たまにどこからかお客さんを連れてくるんですよ」
「そうなんですか」
「看板猫さんとして頑張ってるんだね」
そうして告げられた言葉に、夏夜が感心して頷き、夏朝がトラ猫に尊敬のまなざしを注ぐ。そんな人間達の視線など気付かぬ風で、トラ猫が大きくあくびした。
くすり、そんな様子に3人で小さく笑い合ってから、改めてお姉さんが「何かご注文されますか?」と夏朝と夏夜に問いかけた。それに、はたと気付いてジェラートケースの中を見て、ぱちり、目を瞬かせる。
「ジェラート屋さん……」
「だったんだね……」
何しろトラ猫に夢中だったので、ここがお店だという事は判っていても、何のお店かは解っていなかった。そんな内心がありありと浮かぶ表情に、よく言われます、とお姉さんが楽しそうに笑う。
とまれ、せっかくだから食べていこうかと――テラス席のトラ猫とも仲良くなりたいし――ジェラートケースを覗き込んだ2人は、そこに並ぶ色とりどりの様々なジェラートに目を輝かせた。聞けば、今は期間限定で2種類以上の味を選ぶと、トッピングが1つ無料になるのだという。
2種類、と呟いた夏夜にお姉さんが「ハーフ&ハーフでも大丈夫」とウィンクした。そうなんだ、と頷いた夏朝と2人、しばし真剣な顔で眉根を寄せながらあれこれ悩み。
「じゃあ、僕はストロベリーとミルクのハーフ&ハーフにしようかな。トッピングはストロベリーソースと……」
「そっか。じゃあ僕はラムレーズンとマンゴーでお願いします。トッピングは……」
後で互いに1口ずつ交換するのを見越して、それぞれ別の味を注文した夏朝と夏夜に、お姉さんは「かしこまりました」とにっこりした。そうして出来上がったジェラートを受け取り、テラス席へ行こうとした少女達の耳に、新たな来客を告げる軽快なチャイムが響く。
何となく振り返ると、そこに居たのは
犬杜 一閃
と
犬杜 初
だった。あれ、と目を丸くした夏朝と夏夜を見て、2人もまた驚いた表情を浮かべている。
偶然、と言ったのは同時だった。それに一瞬の空白が流れて、それから互いに顔を見合わせ、苦笑する。
そうして夏夜が、手の中のジェラートを軽く持ち上げながら言った。
「僕達、これからテラス席で食べるんだ。一緒に食べない?」
「そうだね。初ちゃん達ともお話ししたいし」
どうかな、と夏朝も大きく頷いてそう提案すると、2人はひょいと顔を見合わせてから、構わないと頷く。――厳密には、まだ考えている素振りだった一閃の頭を初の手が頷かせていたように見えたが、気にしないでおこう。
じゃあ後でね、と手を振り合って夏朝と夏夜は、一閃と初に背を向けた。そうして気持ち良さそうに寝そべるトラ猫の待つ、テラス席へと出て行ったのだった。
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5人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
74人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月23日
参加申し込みの期限
2022年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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