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『somnium』で紙ねんどスイーツを。
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つい創作に走りたくなってしまうのは、芸術科の性なのかもしれない。紙ねんどをこねながら、
黒依 アリーセ
はそう考えていた。
見本のスイーツは種類が幾つかあったのだけれども、ただマネだけして作っても面白くないわよね、と思ってしまう。それに伊都子もこれはあくまで見本だから、好きに作ってもらって構わない、と言っていたのだし――
「――そうだ、凛さんのイメージでスイーツを作ってみようかな」
「え? アリ-セちゃん、私イメージのスイーツをつくるの?」
ふと思いついたアリーセの呟きに、隣に座っていた
雨寺 凛
がひょいと反応した。アリーセの言葉を吟味するように少し視線を彷徨わせて、うん、と楽しそうに頷く。
「じゃあ私も、アリーセちゃんをイメージしたスイーツの紙粘土細工を作ってみようかな! 出来たらお互い見せ合いっこしようよ!」
「面白そうね」
そうして告げた凛の提案に、告げられたアリーセも笑って頷いた。それから、途中で互いの手元を見てしまわないように、間に何か立てるものがないかと一緒に探し始める。
そんな風に盛り上がっている、周りの人達を見ながら
緋紅朱 赫乃
と
花風 もも
は、少し手を止めて休憩中だ。2人で丁寧に丁寧に、想いを込めて作った紙ねんど細工は、マカロンが幾つかと、綺麗な薔薇風のお花がやっぱり幾つか。
赫乃とももはこうやって、パーツが1つ出来るごとに手を止めて、小休憩を挟みながらまったり、のんびりと制作していたのだった。そうして2人でさわさわと、休憩のたびにお喋りを、して。
このマカロンやお花は、どんな色に塗ったら綺麗かしらと、話していたももが「ね、赫乃ちゃん」と顔を覗き込むように首を傾げた。色とりどりの薔薇は姿も様々で、どれも綺麗で花言葉も素敵なものばかりだけれど――
「赫乃ちゃんは、どの色の薔薇が好き?」
「好きな、薔薇の、色、は……赤、かな。私の、髪の毛、みたいな、色」
尋ねたももの言葉に、尋ねられた赫乃は作ったねんど細工の薔薇を見ながら、考え考えそう答えた。自身と同じ色合いを持つ花は、何だかそれだけで親しみが湧く。
そっか、とももは赫乃の言葉に、こっくりと頷いた。そうして「僕はピンク色の薔薇が一番好き」と、その姿を思い浮かべながら告げる――「上品」「しとやか」、そして「愛を持つ」という花言葉の、見た目も可憐で可愛らしくて、そうしてこの胸に抱く想いに何ともぴったりな、花。
赫乃の好きな赤い薔薇は「情熱」だと、言われて彼女は赤くなり、そっと胸を押さえた。思い出すのはこの胸に宿る、赫乃の大切な、大好きな人。
真っ赤になった赫乃を見て、ももが「好きな人のこと?」と尋ねると、彼女はますます赤くなりながら頷いた。それがとても可愛らしくて――いつもよりもずっと、綺麗に見えて。
「どんな人?」
「私の、好きな人、は、……素敵な、人、だよ」
「素敵な?」
「うん、素敵な……年上の、先輩、で……かっこいい、し、けど、どこか、お茶目、で」
恥ずかしそうに、けれどもほんわりと幸せそうに言葉を紡ぐ赫乃に、ももが眼差しを微笑ましく、羨ましく細めた。それに気付いた赫乃はまた、顔を赤くして恥ずかしそうに頬を押さえ。
花風さんは、と半ばは照れ隠しで、尋ねる。
「花風さん、は、どんな人が、好き、なのかな?」
自分ばかり聞かれてずるい、という気持ちのこもった眼差しに、ももはふぅわり微笑んだ。そっと胸を押さえれば、あの人の面影はいつだって鮮やかに蘇り、ももの胸を甘く高鳴らせる。
それにほんのり頬を染め、幸せそうに言葉を紡ぎ出したもももまた、赫乃の目にはいつもよりもずっとずっと綺麗に、映った。
「僕の好きな人はね、いつも楽しそうで優しい人なのよ」
「優しい、人?」
「うん」
その言葉に顔を見合わせて、幸せに、くすぐったく笑い合った赫乃とももは、そろそろ、と頷きあって再び紙ねんどの塊を手に取った。そうして胸に宿る甘やかな想いを込めるように、丁寧に丁寧にこねていく。
そんな2人から離れた所では、
桜庭 円
がにゃーくんと相談(?)しながら、思い出のシフォンケーキをせっせと作っている所だ。幾つか手頃な大きさに紙ねんどを丸めて、その真ん中に太めのストローを突き刺すと、どちらかと言えばシフォンケーキよりバウムクーヘンにも見える。
そんな事を考えて、どう思う? とにゃーくんに尋ねたけれども、うにゃ? と小首を傾げるばかりだ。そうしてひょい、とじゃれつこうとするのに「ダメだよ、にゃーくん」と頭を撫でて、今度は定規でせっせと側面を整えていく。
シフォンケーキのように、綺麗な断面になるように。ころころと定規の上を転がしたり、余分なねんどをそぎ落として、指先で丁寧にならしたり。
ころころ、ころころねんどを動かすたびに、にゃーくんの顔も一緒に右に、左にと動く。それにくすくす笑いながら、何とかそれらしい形に出来上がると、仕上げに円は整えた紙ねんどをストローから外して4等分にした。
「うん、良い感じ! じゃあ、後はお皿を作ってー……にゃーくんどうこれ? お皿っぽい?」
なかなかシフォンケーキらしくなったと、嬉しくなって円はシフォンケーキを乗せるまぁるいお皿も作ると、そばでじっと見ていたにゃーくんに見せてみる。それを、ふんふんと匂いを嗅いでいたにゃーくんが次の瞬間、ぺったん、とお皿の真ん中に手を乗せた。
あッ!? と驚いて覗き込んでみたら、そこには見事なにゃーくんの肉球手形がついている。あらら、と
弘明寺 能美子
と
御剣 刀
が、両側から覗き込んで目を丸くした。
お皿としては駄目かもしれないけれども、猫好きさんには案外受けるかもしれない。それに元々、これは食器用のお皿ではないのだし――うーん、と円は考えて、とりあえず伊都子に意見を求める事にした。
「伊都子さんー。こういうのも、商品としてはありなのー?」
「え? ……あら、可愛らしい事!」
「おお! 真央ちゃんのにも頼むのだ!」
円の言葉にやって来た伊都子と、その横から覗き込んだ
後木 真央
が、大喜びの笑顔になる。そうして差し出された真央の紙ねんどクッキーにも、ペッたんと肉球手形を押したにゃーくんは、円のお手伝いが出来たと言わんばかりに、お髭をぴくぴくさせた。
えっへんと胸を張り、首に巻いたバンダナを誇らしげに揺らすにゃーくんの頭を、円は「偉い偉い」とぐりぐり撫でてあげる。それにまた嬉しそうに目を細めてにゃーくんは、次は誰の白いのにぺったんしたら良いのかな? とでも言うように、テーブルの上をじっと見つめ始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月23日
参加申し込みの期限
2013年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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