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『somnium』で紙ねんどスイーツを。
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幸い木彫りのバレッタも、彼女を待っていたようだった。ほっと胸を撫で下ろし、
黒依 アリーセ
は早速それを購入する。
隣でそれを見ていた
雨寺 凛
が、自分の事のように嬉しそうに笑って言った。
「まだ残ってて良かったね、アリーセちゃん!」
「ええ。嬉しいわ……ッて、あら? 何だか賑やかね」
「ん? そいえばそうだねー。何だろ?」
凜の言葉に、頬を綻ばせて頷いたアリーセはけれども、耳に届いたざわめきにふと首を傾げる。イートインコーナーの談笑ともまた違う賑わいが、聞こえた様な気がしたのだ。
同じくそのざわめきが聞こえた凛も、不思議そうに首を傾げた。そうして顔を見合わせた、2人に高明が「あぁ」と微笑む。
「妻が怪我をしてしまってね。紙ねんどスイーツを作るのを手伝ってくれているんだ」
「おお? 紙粘土で工作中? 面白そう!」
「紙ねんど細工のスイーツなのね。このレジの上にあるのもそうかしら、可愛い……私も作ってみたいわ」
高明の言葉に、凛とアリーセが口々にそう言った。そうして自分達も手伝わせて貰えないかと、申し出ると高明は嬉しそうに「助かるよ」と頷いて、2人を母屋の方へと案内してくれる。
そうして2人が足を踏み入れた母屋には、紙ねんどスイーツ作りを手伝おうとやって来た十数人が集まっていて、なかなか賑やかな雰囲気だった。顔見知りや友人もいれば、馴染みのない顔も居る。
その中の1人である
八神 修
も、ほんの少し前にやってきたばかりだった。そんな修を見て真央が、わくわくした眼差しで「やっぱり修ちゃんもオヤツに興味アリだったのだ?」と尋ねたのには、「なんとなく」と肩を竦めただけだったけれども。
あくまでふらりと店に足を向けただけ、と言った風情で伊都子へと近寄ると、けれども修は礼儀正しく挨拶した。そうして「お怪我の具合はどうですか?」と尋ねると、「大した事はないのよ?」と伊都子は笑ったけれども、左腕には包帯の白が痛々しい。
それに目を細め、お大事になさって下さいと告げて修は、伊都子が右手に持っていた紙ねんど用のへらを、代わりに運ぼうと申し出た。怪我は左手だけれども、出来るだけ無理はしない方が良いだろう。
そう? と微笑んだ伊都子さんが、修にへらを渡してくれた。その手は年相応に柔らかく、しわが刻まれていて、思わず修の胸の中に「働き者の手だな」と敬う気持ちが密かに沸き起こる。
鴇波 羽衣
と
神野 マキナ
も、店から運んできた材料を伊都子に頼まれるままに、どさっと床に積み上げた。さらに、元々店にあった材料や道具を引っ張り出すのを、修も羽衣達と一緒に手伝う。
そうして材料を運び終わって、羽衣は何となくみんなの顔をぐるりと見回した。寝子高のみんながこれだけ集まっていると、何となく、理由は判らないけれども何となく、ふつふつとテンションが上がって楽しくなってくる。
これだけの人数が集まると、さすがにダイニングテーブルでは狭すぎるので、リビングや和室まで場所を広げる事になった。木製の引き戸をみんなで外し、奥の部屋に仕舞ってあった長テーブルも、伊都子に頼まれて引っ張り出してきて並べる。
そうしてまた、作業中だったものがそれぞれの細工に戻っていく中で、さて、と声を上げたのは
鈴木 修一郎
だった。
「紙ねんどスイーツであったな。任せておくがいい! こう見えて家庭的なことと手先を使うのは得意なのだ」
そう言って自慢げに胸を張った修一郎に、へぇ、と感心の眼差しが集まる。それに気分を良くしたように、修一郎がいそいそと荷物から引っ張り出したのは、張り切って準備をしてきた、実に可愛らしいミニサイズの様々なぬいぐるみ。
クマに犬猫、イルカなどをモデルに、実際のスイーツの上に乗る位のサイズに仕上げた、まさに修一郎渾身の逸品。とはいえもちろん、本物のスイーツの上にぬいぐるみを乗せるなんて、言語道断も甚だしいが――
「だが! これは紙ねんどスウィーツッッッ!! どうだ、実に可愛いではないか。フハハハハ!」
「ほんとに可愛らしいわねぇ。あなたがお作りになったの?」
高笑いをする修一郎に、にこにこ笑って尋ねながら伊都子が、ぬいぐるみの1つを手にとってしげしげと眺めた。実物より小さめの紙ねんどスイーツだと、まだちょっとぬいぐるみの方が大きいけれども、実物大の紙ねんどマカロンをイルカの枕にしてみたりすれば、実に可愛らしく映る。
ずらりと並んだぬいぐるみ達の、猫に早速手を伸ばして持参のデジカメで撮ったり、遊んだりしていた真央が、ふと伊都子を振り返った。
「ねぇ、これから作る紙ねんどに、極小おネコさまを加えても良いのだ?」
「もちろん。きっと可愛いわ」
「ほむほむ。で、作るのはこのサイズでこう……うん、分かったのだ!」
見本に並べられた紙ねんどスイーツと、手の中の猫ぬいぐるみ(修一郎作)をもう1度見比べて、ぐっ、と真央は拳を握り頷いた。そうして、どんなお猫様を作ろう? と夢を膨らませる――器から中に手を伸ばす極小猫、器の足元で丸まって欠伸する猫、猫柄器、ケーキの上の苺の代わりに猫もきっと可愛い。
多少(?)紙ねんどスイーツから離れた夢も膨らませながら、真央や他の助っ人達もそれぞれに、あちらこちらで紙ねんどをこね始めた。その中には、材料を運んできたマキナと羽衣ももちろん、居る。
目の前に見本を置きながら、マキナは手際よく紙ねんどを捏ねて柔らかくして、指先で器用に造形していった。元より手先は器用な方だから、ちょっと慣れてくるとすぐに見本に近いものが作れるようになる。
次の作品に取り掛かりながら、マキナは羽衣に声をかけた。
「いちごパフェとか三段重ねケーキとかも、ロマンがあっていいと思わない?」
「うん、楽しそう!」
それにこくこくと大きく何度も頷いた羽衣は、けれども自分の手元のねんどとマキナのそれを見比べて、ほぅ、と小さく息を吐いた。器用ですごいなぁ、とマキナへの素直な賞賛が胸に湧く。
羽衣自身は少し――というかかなり不器用な方だと自分では思っている。実際、先にコツを掴んだマキナが優しく教えてくれているから比較的見本に近いものが出来ているのであって、恐らく自分1人でやっていたら「何これ?」「これケーキじゃないだろ」とみんなに突っ込まれそうな代物が出来ていたに違いない。
そう言った羽衣の手元を覗き込んだマキナが、「そんなことないよ。ここなんか、よく出来てるね」と笑顔で褒めてくれた。実際、マキナが褒めてくれた場所は自分でもちょっと良いかもと思っていた所なので、ありがとう、と素直にお礼を言う。
そんな羽衣の耳に、近くに居た
花厳 望春
と伊都子の会話がふいに、耳に入った。
「スイーツのデザインなら自信はある! ……と思うんですけどね」
「そうなの? すごいわねぇ」
笑顔で頷いた伊都子の言葉に、それほどでも、と望春は照れながら肩を竦める。そうして、けどなぁ、と見本の紙ねんどスイーツをじっと見ながら考えた。
普通のお菓子作りは得意な望春だけれども、紙ねんどを捏ねて形を作って――というのはさすがにちょっと、勝手が違う。とはいえせっかく手伝うのだから、出来れば上手に作りたい。
うーん、と見本と睨めっこして、望春は構想を巡らせた。あまり大きいものを作るよりは、小さいものの方が可愛いだろうか。いきなり難しいのに挑戦して失敗しては大変だし、まずは簡単なもので勝手を掴みたい。
(簡単なのはマカロンかな……? それか、カップケーキ風のを作ればデコレーションに個性が出て面白いかも)
幾つか出来上がりの形を想像して、うん、と頷いた。あとはとにかく、誰かに教わったりしながら、思い切ってやってみるだけだ。
「よし、まずはいろいろ作るぞ!」
そう、自分自身に気合を入れて紙ねんどを捏ね始めた望春に、様子を伺っていた羽衣は「すごいなぁ」とまた息を吐いた。再び手元の、自分の作りかけの紙ねんどスイーツに視線を落とす。
みんなも頑張っているのだし、せっかくマキナが教えてくれてもいるし、羽衣も精一杯頑張ろう。そう思い、せっせと手を動かし始めた羽衣の姿に、マキナが嬉しそうに目を細めた。
「区切りがついたらケーキで休憩しよ、鴇波さん」
「うん!」
そうして励ますマキナの言葉に、羽衣が力強く頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月23日
参加申し込みの期限
2013年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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