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『somnium』で紙ねんどスイーツを。
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『somnium』の入り口には、柔らかに響く銅色のベルがちょこんとかけられている。そのベルが勢い良く、カララ~ン、と店内に鳴り響いた。
「ファーッハッハッハ! 話は聞かせてもらった!」
そうして開口一番、そんな高笑いを響かせながら入ってきたのは、
鈴木 修一郎
だ。自然、一気に店内の視線が修一郎へと集まったが、幸いと言うべきか、本人に気づいた様子はない。
どこか芝居がかった様子で堂々とレジの前まで歩いてきた修一郎は、おや、と目を丸くしてやっぱりその様子を見つめていた、
木原 高明
に向かってククク、と笑った。
「この私が困っていると聞いて見過ごすとでも思ったか? ましてこの店……ぬいぐるみにつけたらとても可愛いであろう小物などもあるようではないか……フハハハ!」
「えー……と、良く来るの?」
そんな修一郎にちょっと圧倒されて、
花厳 望春
がこっそり高明に尋ねると、いや、と高明が首を振る。とはいえ目を丸くしたのはほんの少しだけで、悪い子ではなさそうだね、とすぐに微笑を浮かべたから、望春ももう一度修一郎へと視線を戻した。
その間にも興味深そうに、ぐるりと店内を見回している修一郎の様子は確かに、どこか好奇心一杯の子供を思わせる。先ほども『困っているなら見過ごせない』と言って居たのだし、確かに高明の言うとおり、悪い奴ではなさそうだ。
望春はそう納得して、今度は興味深く修一郎を見つめた。伊都子達が困っていると知り、『初夏のSWEETSフェア』でこの店のファンになったのもあって手伝いに来たのだけれども、思いがけず面白い知り合いが出来そうだ。
そんな2人が高明に通された、お店の奥の母屋ではすでに、手伝いに来た2人の少女がこじんまりとしたダイニングテーブルに並んで腰掛け、早くも紙ねんどをせっせと捏ねている所だった。そんな
花風 もも
と
緋紅朱 赫乃
をにこにこ見つめていた、伊都子が新たな来訪者に「あら!」と嬉しそうな声を上げる。
伊都子の声に、ももと赫乃も揃って眼差しを母屋の入り口へと向けた。クラスメイトの修一郎の姿を見て、ぺこ、とももが頭を下げたのに、赫乃がちらりと眼差しを向ける。
そうしてももと赫乃はまた、協力してせっせと紙ねんどを捏ね始めた。手のひら位に小さくちぎって、捏ねて柔らかくして――丁寧に、丁寧に。
「見ているだけで幸せになれる様な、そんなお菓子細工ができたらいいな……」
「うん、良い、な。花風さんと、なら、きっと……」
「うん、赫乃ちゃん」
がんばろうね、がんばるのよ、と頷き合うももと赫乃が作ろうとしているのは、小さな小さなマカロンと花の飾りがついたケーキだ。今はももがマカロンを、赫乃が花を作ろうとしている所。
左手をあまり動かさないように、と言われている伊都子は右手だけで、こんな風に摘むと花びらみたいになるのよ、マカロンは周りを爪楊枝で整えるのよ、と教えてくれる。後はただにこにこと、上手ねぇ、と言いながら見ているだけ。
その言葉に小さく頷きながら、せっせと紙ねんどを捏ねて、指先で小さく形を整えていく。そうして互いの手元を見て、ほわ、と微笑み合う。
そんな風に『somnium』のお手伝いをしようと、訪れたのは
桜庭 円
と
御剣 刀
も同じだった。それからもちろん、円の肩にちょこんと乗って、一緒にやって来たにゃーくんも。
店の前でちょっと立ち止まって、中を覗き込みながらしみじみと円が呟く。
「素敵なお店だよねー。ちょっと、高明さんに先に挨拶してくるね。にゃーくん、刀くんと待ってて」
「ああ。おいで、にゃーくん」
――にゃぁ
肩からぴょんと飛び降りたにゃーくんにさっそく煮干をやりながら、刀は店内に入っていく円を見送る。ねこったーで伊都子の怪我の事を知り、手伝いに行こうと刀を誘ったのも彼女だ。
刀も以前、客として訪れた事があるから、まったくの他人事じゃない。だから円の言葉に「ん? 奥さん怪我をしちゃったんだ。分かった、俺も手伝うよ」と快く頷いて、今日はヘルプに入る店員の気持ちになりながら、やって来たのだ。
怪我はどんな具合なんだろうなと、考えながら煮干を食べるにゃーくんの頭をわしわし撫でる刀に見送られ、店内に足を踏み入れた円は早速、ケーキを運んでいる高明を見つけて声をかけた。
「高明さん、伊都子さんが怪我したって聞いてお手伝いに来たよー」
「おや、ありがとう。伊都子も喜ぶよ」
「任せて! きっといい物作ってみせるよ! ……ッて、あれー、能美子ちゃん!」
「桜庭さん!?」
ケーキのショーケースの前、一見して不機嫌そうに中を睨んでいる
弘明寺 能美子
に気付き、ひらひら手を振った円に、振られた能美子はぎょッと目を見開いて驚く。予想外の所で、予想外の友人に出会うと、なかなか驚くものだ。
それでなくとも能美子はちょうど、以前に訪れた時にやっていた『初夏のSWEETフェア』の事を思い出していた所で。あれは知り合いも増えたし、まったり過ごせたし可愛いものも色々見られたし、嫌じゃなかったから。
今日は何を食べて、どんな雑貨を買おうかしら、と考えていた。そんな時にちょうど声をかけられたものだから、普段以上に驚いてしまったのだ。
そんな能美子に、円がにこにこ言葉を続ける。
「能美子ちゃんもお手伝いに来たの?」
「――何のこと?」
円の言葉に、能美子はついと眉を潜めた。だが事情を円から聞くと、ふぅん、と考えるように難しい顔になる。
お店で出すケーキを作る手伝い、と言うのならちょっとどころではなく難しい相談だ。だが作るのは小物で、しかも円の横から補足してくれた高明に寄れば、紙ねんどスイーツなのだと言う。
ならば。
「……本物じゃないなら、なんとか、なるかしら」
「大丈夫だよ! 頑張ろうね!」
考え考え呟いた能美子に、円が力強く頷いた。そうして早速伊都子の所へ行こうと、店の外で待っていた刀とにゃーくんに「刀くん、ありがとう。にゃーくん、おいでー」と声をかける。
にゃぁ、と喜んで駆けて行ったにゃーくんの後ろから、刀も店内に足を踏み入れ、高明にぺこりと頭を下げた。それから能美子に気がついて、ひょい、と眼差しを向ける。
「よう弘明寺、奇遇だな。こんにちは」
「そ、そうね。ほんとに奇遇ね。――その、よろしく」
ツン、と不機嫌そうな目つきで刀を睨むように、訥々と言った能美子の言葉に、よろしく、と刀は頷いた。彼女が本心から嫌がって居ない事を、もちろん刀は知っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月23日
参加申し込みの期限
2013年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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