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【１０周年】吾輩は見た ～かぎしっぽオンニャイン配信中！
【＃15 ざくざくみじん切りショー】
はあはあ、はふはふ。
今日は！ 最前線の現場から、カラダを張った突撃リポートをお届けしますニャ！
はひはひ、はあはあ。
「なあ君。そんなに足元でうろちょろされると、戦いにくいんだけどね。巻き込まれてしまうよ？」
「これはこれは、おきづかいどうもですニャ！」
はふはふニャ。よっこいせ、ふー。サキリ・デイジーカッターくんの肩に乗っからせてもらって、ひと休み。
視聴猫のみニャさんに好評なもののひとつとして、忘れてはならないものがありますニャ。
そう、『バトル』です！ 寝子島の人間はことあるごとに、敵に襲われるんですニャ。
「で、今回の敵は……てゆーか、アレなんですニャ？ 腕がいち、にい、さん、よん。たくさんですニャア」
「さあてね。ここではないどこか、おそらくは外の世界からやってきた、ところにより神とも悪魔とも呼ばれる、神性をおびたナニカ。といったところかな」
ケモノのような頭に、丸太みたいな腕が全部で５本。足は、というか触手ですニャ。無数の触手で、サキリくんを追いかけてきますニャ。
バトルの敵にもいろいろいますけど、コイツはかなり名状しがたい、ガチめなヤツですニャ。
「さて。かぎしっぽの猫記者ジョニーくんだったかい？ 取材は受けよう」
「ありがとうございますニャ、それじゃさっそくインタビューを……」
「ただし、君がその真っ黒な瞳で、僕の戦闘を撮影するのなら」
おおっ。いつ剣を振ったですニャ？ 全然見えなかったですニャ。触手が一本宙を飛んで、赤い、青い、緑色の体液が目の前いっぱいに飛び散って、
「まばたき厳禁！ せっかくの見どころを、視聴者が見逃してしまうからね。いや、視聴猫かな？ ははっ」
ノリノリですニャア。ありがたいことで。
暗闇に包まれた落神神社の境内に、ほかの猫や人間はおりませんニャ。こーいう輩は人間とか、もちろん猫がいっぱいのトコにも平気で現れるもので、メーワクですよニャ。
サキリくんのエモノは、両手の剣ですニャ。マチェット、というそうです。それをぶおんと目にも止まらぬ速さで、
「一つ。二つ！」
振るって、迫る触手と腕を斬り飛ばしますニャ。ほんとに目にも止まらないから困りますニャ、ボクが見えないと撮影できませんからニャ！ もすこし手加減してください！
「ははは、そう言われてもねえ。よっ、と！」
サキリくんはロッコンでぱ、ぱっと出たり現れたり、ワープするのが得意ワザですニャ。今はボクもいっしょにワープしてますけど、これ、目が回りますニャア。
ケモノの腕が爪で引っかいて、境内の大木がばっさり斬り倒されますけど、サキリくんには当たりません。かわりに、真っ赤に光る剣でその腕を、ずばん！
「遅い！」
交差しては触手を飛ばし、嵐のような乱打はワープで難なく避けて、赤い刃をずびゃずびゃー！ ニャ！ ボクも目で追うのがやっとですニャけど、どうやらサキリくん、言ったとおりに手加減してくれてるみたいです。ボクにも見えてますからニャ。
「……イツトリ！ 退屈してきたんじゃないかい？ 君も出ておいでよ。ほら、いっしょにジョニーくんへ、いいところを見せようじゃないか」
「くふふ。確かに、楽しそうな遊びじゃのう。儂も混ぜてもらおうか？」
付喪神のイツトリちゃんですニャ。サキリくんのナイフがあやかしになったそうです。
「ほれ、行くぞい。儂の呪術があれば、あんな小物の攻撃なんぞ屁でもないわ」
「口が悪いよ、イツトリ。今夜はギャラリーがいるんだからね」
「ああ、いえ。おきづかいニャく」
「ほれ、こう言っておるぞ。猫ども、儂の勇姿にホレるでないぞ？ かかか！」
イツトリちゃんのフシギパワーで、ケモノが口から吐き出した炎はあっさりと防がれて、その隙にワープで飛びこんだサキリくんが剣を一閃！
「仕方がないな、僕の愛剣は。ジョニーくん、こんな感じだけど大丈夫かい？ ホラーでエキサイティングな動画になるよう、協力は惜しまないよ」
「ありがたいですニャー。それじゃあ……わおっ？」
名状しがたいヤツをいっぴきやっつけたと思ったら、森の奥からぞろぞろぞろぞろ。いっぱい来ましたニャ、大群ですニャ！
「それじゃあ、それじゃあ。ひとつ、必殺ワザーっ！ ってやつを、お願いできませんかニャア？」
「必殺技ねえ。ろっこんでいいかな？」
「うむ、では儂があいつらの動きを止めてやろう、カメラ映りがイイようにのう。それ、ぶちかませい！」
「イツトリちゃんもありがとうございますニャー！ サキリくん、やってニャ、やってニャ！ 必殺ワザやってニャー！」
「ははは、分かったよ。では、こう、カメラ目線できりりっと表情を引き締めて……行くぞ、『斬空赤刃』ーーーッ！！」
やったニャー！！
カッコイイバトルが配信できましたニャ。視聴猫のみニャさんも、大満足のようです。イイニャがたくさんですニャア！
はあはあ、はふはふ。
今日は！ 最前線の現場から、カラダを張った突撃リポートをお届けしますニャ！
はひはひ、はあはあ。
「なあ君。そんなに足元でうろちょろされると、戦いにくいんだけどね。巻き込まれてしまうよ？」
「これはこれは、おきづかいどうもですニャ！」
はふはふニャ。よっこいせ、ふー。サキリ・デイジーカッターくんの肩に乗っからせてもらって、ひと休み。
視聴猫のみニャさんに好評なもののひとつとして、忘れてはならないものがありますニャ。
そう、『バトル』です！ 寝子島の人間はことあるごとに、敵に襲われるんですニャ。
「で、今回の敵は……てゆーか、アレなんですニャ？ 腕がいち、にい、さん、よん。たくさんですニャア」
「さあてね。ここではないどこか、おそらくは外の世界からやってきた、ところにより神とも悪魔とも呼ばれる、神性をおびたナニカ。といったところかな」
ケモノのような頭に、丸太みたいな腕が全部で５本。足は、というか触手ですニャ。無数の触手で、サキリくんを追いかけてきますニャ。
バトルの敵にもいろいろいますけど、コイツはかなり名状しがたい、ガチめなヤツですニャ。
「さて。かぎしっぽの猫記者ジョニーくんだったかい？ 取材は受けよう」
「ありがとうございますニャ、それじゃさっそくインタビューを……」
「ただし、君がその真っ黒な瞳で、僕の戦闘を撮影するのなら」
おおっ。いつ剣を振ったですニャ？ 全然見えなかったですニャ。触手が一本宙を飛んで、赤い、青い、緑色の体液が目の前いっぱいに飛び散って、
「まばたき厳禁！ せっかくの見どころを、視聴者が見逃してしまうからね。いや、視聴猫かな？ ははっ」
ノリノリですニャア。ありがたいことで。
暗闇に包まれた落神神社の境内に、ほかの猫や人間はおりませんニャ。こーいう輩は人間とか、もちろん猫がいっぱいのトコにも平気で現れるもので、メーワクですよニャ。
サキリくんのエモノは、両手の剣ですニャ。マチェット、というそうです。それをぶおんと目にも止まらぬ速さで、
「一つ。二つ！」
振るって、迫る触手と腕を斬り飛ばしますニャ。ほんとに目にも止まらないから困りますニャ、ボクが見えないと撮影できませんからニャ！ もすこし手加減してください！
「ははは、そう言われてもねえ。よっ、と！」
サキリくんはロッコンでぱ、ぱっと出たり現れたり、ワープするのが得意ワザですニャ。今はボクもいっしょにワープしてますけど、これ、目が回りますニャア。
ケモノの腕が爪で引っかいて、境内の大木がばっさり斬り倒されますけど、サキリくんには当たりません。かわりに、真っ赤に光る剣でその腕を、ずばん！
交差しては触手を飛ばし、嵐のような乱打はワープで難なく避けて、赤い刃をずびゃずびゃー！ ニャ！ ボクも目で追うのがやっとですニャけど、どうやらサキリくん、言ったとおりに手加減してくれてるみたいです。ボクにも見えてますからニャ。
「……イツトリ！ 退屈してきたんじゃないかい？ 君も出ておいでよ。ほら、いっしょにジョニーくんへ、いいところを見せようじゃないか」
「くふふ。確かに、楽しそうな遊びじゃのう。儂も混ぜてもらおうか？」
付喪神のイツトリちゃんですニャ。サキリくんのナイフがあやかしになったそうです。
「ほれ、行くぞい。儂の呪術があれば、あんな小物の攻撃なんぞ屁でもないわ」
「口が悪いよ、イツトリ。今夜はギャラリーがいるんだからね」
「ああ、いえ。おきづかいニャく」
「ほれ、こう言っておるぞ。猫ども、儂の勇姿にホレるでないぞ？ かかか！」
イツトリちゃんのフシギパワーで、ケモノが口から吐き出した炎はあっさりと防がれて、その隙にワープで飛びこんだサキリくんが剣を一閃！
「仕方がないな、僕の愛剣は。ジョニーくん、こんな感じだけど大丈夫かい？ ホラーでエキサイティングな動画になるよう、協力は惜しまないよ」
「ありがたいですニャー。それじゃあ……わおっ？」
名状しがたいヤツをいっぴきやっつけたと思ったら、森の奥からぞろぞろぞろぞろ。いっぱい来ましたニャ、大群ですニャ！
「それじゃあ、それじゃあ。ひとつ、必殺ワザーっ！ ってやつを、お願いできませんかニャア？」
「必殺技ねえ。ろっこんでいいかな？」
「うむ、では儂があいつらの動きを止めてやろう、カメラ映りがイイようにのう。それ、ぶちかませい！」
「イツトリちゃんもありがとうございますニャー！ サキリくん、やってニャ、やってニャ！ 必殺ワザやってニャー！」
「ははは、分かったよ。では、こう、カメラ目線できりりっと表情を引き締めて……行くぞ、『斬空赤刃』ーーーッ！！」
やったニャー！！
カッコイイバトルが配信できましたニャ。視聴猫のみニャさんも、大満足のようです。イイニャがたくさんですニャア！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年06月16日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年06月23日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年06月23日 11時00分
