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【１０周年】吾輩は見た ～かぎしっぽオンニャイン配信中！
【＃14 『魔法使いニャリンと七人の使い魔』を見ますニャ（３）】
『第５話！ 機械と巨神と大決戦！ あたし、あきらめニャいわ！』の巻！
「魔法使いめ！ こしゃくな猫と使い魔どもめ！ 我らワンダフル四天王が地獄へ送ってくれようぞ、ワン！」
ついにキャピタル・ワンダフルへ乗り込んだニャリンたち！ 提督を守る精鋭たち、その魔手が迫る！
「黒騎士イヌカイ（ラブラドール・レトリバー）はイオリを、魔女イヌブチ（ボーダーコリー）はソーカを、剣聖イヌヅカ（ダルメシアン）はツクヨミを仕留めろ！ この私、ワンタッチ将軍（チワワ）はラブラブ魔法使いどもをやる！ そして……」
四天王の背後から現れたのは、犬ではなかった！ なんとそれは、人間であったニャ！
「機巧魔術師レンよ、ニャリンはきさまが仕留めるのだ。行き倒れた貴様を拾ってやったワンダフル提督の温情、よもや忘れてはいまいな……ワン？」
「へっ、言われるまでもねえ」
機巧魔術師！ 機械と魔法を巧みに融合させて生み出した、おそるべきゴーレムを操る異端の魔法使い！
その真髄が今、ニャリンへ牙を剥くニャ！
「あニャたは、提督に味方するの？ どうしてニャ！？」
「悪く思うなよ？ 俺には恩があるのさ。一生を賭けても返し切れない、大きな恩がな……」
姿を現したゴーレムたち！ 堅牢な装甲はいかなる魔法も跳ね返し、踏み破り破壊する！ 対峙するニャリンには今、仲間たちの救いの手は届かない！ 大ピンチ！
……しかし！
「そう。大魔法使いニャーリンに受けた大恩を返すため、俺はここにいるのさ！ 行き倒れを装って帝国に潜入し、提督の信頼を得て部下となって見せたのも、ニャリンを救うためだぜ！」
「な、なにィ～～～っワン！？」
「とっておきのカラクリ仕掛け、見せてやるぜ！」
レンはニャリンの仲間となったのだ！ やはり奇跡は、ニャリンに味方したニャ！
レンの号令で、いくつものゴーレムが立ち上がる！ 機械の魔神が繰り出す一撃が黒騎士イヌカイの鎧をひしゃげ、魔女イヌブチの杖を砕き、剣聖イヌヅカの一刀を阻む！ ワンタッチ将軍を蹴りとばす！
機巧魔術師の操るゴーレムの活躍により、ニャリンたちは気力を取り戻す！ ソーカの天空魔法が星を落として攻撃し、イオリの魔法薬が仲間たちの傷をたちどころに治し、カグヤ＆シンのラブラブ魔法が敵の連携を崩し、ツクヨミの描き出したドラゴンの幻影が炎吹き上げ、立ちはだかる敵を追い詰めていく！
しかしワンダフル四天王は帝国の精鋭、そう簡単にやられはしないニャ！
「おのれ、このままでは終わらぬワン！ 我らの総力をもって叩き潰してくれるワン！」
「そうかい？ なら俺も、奥の手を出さなきゃあな！」
ニャリンにも仲間たちにも、そしてレンにも、諦めの色など微塵も見えはしない！
レンは天へと向かって巨大レンチをかざし、叫んだニャ！
「出でよ！ 究極ゴーレム、『巨神ゼロ』！！」
「なーーーのーーーでーーーすーーー」
「出たのですー！ ゼロが出たのですー！」
「敵として登場しておいて、実は味方だったのだ！ なんて、俺、いい役どころじゃねえか♪」
「レンもゼロも、終盤に登場するキャラのわりに人気がありますニャー」
グッズも人気ですニャ。レンの使う巨大レンチのレプリカは子猫にバカ売れですし、巨神ゼロのフィギュアは人間マニアの大きなお友だちに大人気ですニャ。
もちろん、ボクも持ってますニャ。んふふふ。
「いよいよ、ゼロがだいかつやくなのですー」
「盛り上がってきたぜ！」
「なーーーのーーーでーーーすーーー」
巨神の拳が、キャピタル・ワンダフルの城壁を打ち崩す！ 山をも越える巨躯は幼い人間の姿を模していながら、四天王の攻撃にびくともせず！ 全てを薙ぎ払う！
「なーーーのーーーでーーーすーーー」
「巨神ゼロは俺が見つけ出した古代兵器だ。発掘には、帝国の力を借りさせてもらったぜ！」
「きさまっ、そのために帝国へ潜入を……ぐわわわワーンっ！！」
ゼロの怒りは大地の怒り！ ゼロの拳は自然の裁き！ 行き過ぎた文明の咎を殲滅すべく、巨神は帝国軍とその野望を踏み砕くニャ！
「……ふっ。我が四天王を蹴散らすとは、なかなかやるではないかワン。ニャリンよ、その使い魔たちよ」
「わ、ワンダフル提督！」
いよいよ始まるニャ、最終決戦！
「だがしかし、そこまでだ。我が最終兵器によって、ニャリン！ お前という存在を、この世から消し去ってやろう！」
To Be Continued！
ここまで来たらもう、最終回まで突っ走りますニャー！
「「「おーーー！！」」」
『最終話！ 愛のために！ とどいて、あたしの最後の魔法！』の巻！
「受けよ、最終兵器！ 名付けて、『ニンゲン砲』ワオオーーーンッ！！」
ワンダフル提督の叫びに呼応するように、大砲から放たれる一筋のレーザービーム！ それは真っすぐにニャリンへ向け、駆け抜ける！
「あぶないっ、ニャリンーーー！！」
「えっ！？ あニャたは……ワンダラー！！」
横合いから駆け込んだのは、誰あろうプリンス・ワンダラーであったニャ！ ニャリンと使い魔に敗北を喫し、カグヤ＆シンによって愛に目覚めた彼が、ニャぜここに！？
ワンダラーはニャリンを背にかばい立つ！ しかし光条は彼を、そしてニャリンをも包み込み、まばゆい光が炸裂したニャ！
「ふん、情にほだされたか、愚かな息子め。しかし役立たずの貴様と、忌まわしきニャーリンの血を引く小娘には、お似合いの姿というものよ……見よ、ニンゲン砲の威力を！」
「ああっ、これは……！」
「ニャリンとワンダラー……なのか？ あの姿は！？」
最終兵器の衝撃が巻き起こす粉塵が晴れたとき！ そこに立っている、ピンと背筋を立てたそのシルエットは……！
ニャんと、人間の少女と少年であったのニャ！！
「あ、あたし……人間になってしまったの！？」
「ボクもだ、ニャリン。ボクらは人間になってしまった……父よ、あなたはなんという兵器を！」
「猫も犬も、全ての生き物を、この世でもっとも愚かで救いがたい存在、『人間』へと変える！ この最終兵器で、この世のありとあらゆる猫どもを、我輩に逆らう愚かな犬どもを、人間に堕としめてやるワンッハッハッハ！！！！」
人間となったニャリンにはもはや、魔法は使えない！
絶望に膝をつくニャリン……絶体絶命ニャ！
「あたしにはもう、提督を倒せない。世界は救えないんだわ……」
「大丈夫さ。ニャリン」
しかし、それでも偉大なる魔法使いの血は、希望の光を残してくれたニャ！
「猫。犬。人間。それがなんだというんだい？ ニャリンはニャリン、君は君だ。ボクは君が猫だからではなく、君の魂の輝きに、恋をした……」
ニャリンは一匹では……いや、一人ではニャい！
今やその最大の理解者となったワンダラーも！ ソーカ！ イオリ！ カグヤとシン！ ツクヨミ！ レン、巨神ゼロも！
仲間たちがいる！
「ニャリン！ ぼくの天空魔法を、君に託すよ！」
「あたしも魔法薬学もね。大丈夫、あんたならできるさ！」
「私たちの愛も！ ラブラブ魔法も！」
「受け取ってくれ！ フォーユーーーッ！」
「君には仲間を惹きつける力がある。それこそ、真の魔法かもしれないよ」
「ぶちかましてやれ！ 俺たちの力を合わせて、大魔法使いの血を引くあんたが放てば、どんなヤツだってブッ倒せるぜ！」
「なーーーのーーーでーーーすーーー！！」
今、使い魔たちの持つ力の全てが、ニャリンへと注がれる！
人間の少女となったニャリンは、少年となったワンダラーに背を支えられ、微笑んだ！ そして、両手をかざしたニャ！
宿敵・ワンダフル提督へ！
「とどいて、あたしの最後の魔法！ ファイナルラブラブポーションレインボーアートプリズムカラクリジャイアントシューティングスター！ マックスハーーートッ！！」
七色の閃光が槍のごとく放たれ、ついに！ ついに、ワンダフル提督を貫いたニャ……ッ！！
「ぐ……ぐわわわワォーーーンっ！！」
──こうして、提督の野望は打ち砕かれた！ 世界に平和が訪れたのニャ！
「パパ、ママ！ あたし、やったわ！ でも、あたしは人間になってしまった。もう猫としては暮らせないわ……」
「心配はいらないよ、ニャリン。君には仲間たちがいるじゃないか。それにボクだって、今は君と同じ人間さ」
「ワンダラー……」
その後、ニャリンと仲間たちの姿を見たものは無い！ 仲間たちとともに人間の世界『ネコジマ』へ渡り、恋人と仲睦まじく暮らしている……そんなウワサが、風と共に流れてくるのみニャ！
猫と犬は前足と前足を取り合い、既に世界の再建を始めている！
新しい大地にもまた、彼らを救った偉大なる魔法使い、その伝説が、永劫に語り継がれてゆくだろう……ニャ！
ふふふ。思ったとおりですニャ。みニャさん、スタンディングオベーションですニャ。
名作は猫も人間も、等しく虜にしてしまうものなんですニャア。
「想花ちゃん、どうでしたニャ、感想は？」
「面白かったよ！ 最後、猫であるニャリンが人間になってしまうなんて、衝撃のラストだったよね……」
「あれは伝説のエンディングとして語り草ですニャ。庵ちゃんはどうでしたニャ？」
「なかなか楽しめたよ。魔法薬師イオリの強制服薬シーンの力の入りようも、良かったねえ」
好評ですニャー。
「なんだかちょっと、恥ずかしかったけど……私もアニメの中のカグヤくらい、積極的になったほうがいいのかな」
「カグヤはカグヤ、月守は月守だ！ 月守のスピリットの輝きは、いつだってグレートだぜ？」
……シンのこの再現度よ、ニャ。
「月詠ちゃん、簾くんはいかがでしたかニャ？」
「眼福、眼福。楽しいアニメだった。いろいろと参考になる部分もあったしね」
「俺も楽しかったぜ！ ただ、機巧魔術師レンは終盤の登場だったからなあ。もっと活躍を見たかったかもなー」
「そうなのですー」
おや？
「ゼロは、ちょっとものたりないのですー。もっともっと、ゼロの大活躍を見たかったのですー」
「ほほう。よく言ってくれましたニャ！」
いつ言いだそうか、ちょっと迷ってたんですけどニャー。
いやー、見たいっていうなら、しかたないですニャー。
「……『魔法使いニャリンと七人の使い魔 Season2～逆襲のワンダフル・ワールド～』。このまま続けて、いっちゃいますかニャ？」
明日は早出ニャけど、関係ありませんニャ！
今夜はオールで、朝までノンストップですニャ～！
『第５話！ 機械と巨神と大決戦！ あたし、あきらめニャいわ！』の巻！
「魔法使いめ！ こしゃくな猫と使い魔どもめ！ 我らワンダフル四天王が地獄へ送ってくれようぞ、ワン！」
ついにキャピタル・ワンダフルへ乗り込んだニャリンたち！ 提督を守る精鋭たち、その魔手が迫る！
「黒騎士イヌカイ（ラブラドール・レトリバー）はイオリを、魔女イヌブチ（ボーダーコリー）はソーカを、剣聖イヌヅカ（ダルメシアン）はツクヨミを仕留めろ！ この私、ワンタッチ将軍（チワワ）はラブラブ魔法使いどもをやる！ そして……」
四天王の背後から現れたのは、犬ではなかった！ なんとそれは、人間であったニャ！
「機巧魔術師レンよ、ニャリンはきさまが仕留めるのだ。行き倒れた貴様を拾ってやったワンダフル提督の温情、よもや忘れてはいまいな……ワン？」
「へっ、言われるまでもねえ」
機巧魔術師！ 機械と魔法を巧みに融合させて生み出した、おそるべきゴーレムを操る異端の魔法使い！
その真髄が今、ニャリンへ牙を剥くニャ！
「あニャたは、提督に味方するの？ どうしてニャ！？」
「悪く思うなよ？ 俺には恩があるのさ。一生を賭けても返し切れない、大きな恩がな……」
姿を現したゴーレムたち！ 堅牢な装甲はいかなる魔法も跳ね返し、踏み破り破壊する！ 対峙するニャリンには今、仲間たちの救いの手は届かない！ 大ピンチ！
……しかし！
「そう。大魔法使いニャーリンに受けた大恩を返すため、俺はここにいるのさ！ 行き倒れを装って帝国に潜入し、提督の信頼を得て部下となって見せたのも、ニャリンを救うためだぜ！」
「な、なにィ～～～っワン！？」
レンはニャリンの仲間となったのだ！ やはり奇跡は、ニャリンに味方したニャ！
レンの号令で、いくつものゴーレムが立ち上がる！ 機械の魔神が繰り出す一撃が黒騎士イヌカイの鎧をひしゃげ、魔女イヌブチの杖を砕き、剣聖イヌヅカの一刀を阻む！ ワンタッチ将軍を蹴りとばす！
機巧魔術師の操るゴーレムの活躍により、ニャリンたちは気力を取り戻す！ ソーカの天空魔法が星を落として攻撃し、イオリの魔法薬が仲間たちの傷をたちどころに治し、カグヤ＆シンのラブラブ魔法が敵の連携を崩し、ツクヨミの描き出したドラゴンの幻影が炎吹き上げ、立ちはだかる敵を追い詰めていく！
しかしワンダフル四天王は帝国の精鋭、そう簡単にやられはしないニャ！
「おのれ、このままでは終わらぬワン！ 我らの総力をもって叩き潰してくれるワン！」
「そうかい？ なら俺も、奥の手を出さなきゃあな！」
ニャリンにも仲間たちにも、そしてレンにも、諦めの色など微塵も見えはしない！
レンは天へと向かって巨大レンチをかざし、叫んだニャ！
「出でよ！ 究極ゴーレム、『巨神ゼロ』！！」
「出たのですー！ ゼロが出たのですー！」
「敵として登場しておいて、実は味方だったのだ！ なんて、俺、いい役どころじゃねえか♪」
「レンもゼロも、終盤に登場するキャラのわりに人気がありますニャー」
グッズも人気ですニャ。レンの使う巨大レンチのレプリカは子猫にバカ売れですし、巨神ゼロのフィギュアは人間マニアの大きなお友だちに大人気ですニャ。
もちろん、ボクも持ってますニャ。んふふふ。
「いよいよ、ゼロがだいかつやくなのですー」
「盛り上がってきたぜ！」
「なーーーのーーーでーーーすーーー」
巨神の拳が、キャピタル・ワンダフルの城壁を打ち崩す！ 山をも越える巨躯は幼い人間の姿を模していながら、四天王の攻撃にびくともせず！ 全てを薙ぎ払う！
「なーーーのーーーでーーーすーーー」
「巨神ゼロは俺が見つけ出した古代兵器だ。発掘には、帝国の力を借りさせてもらったぜ！」
「きさまっ、そのために帝国へ潜入を……ぐわわわワーンっ！！」
ゼロの怒りは大地の怒り！ ゼロの拳は自然の裁き！ 行き過ぎた文明の咎を殲滅すべく、巨神は帝国軍とその野望を踏み砕くニャ！
「……ふっ。我が四天王を蹴散らすとは、なかなかやるではないかワン。ニャリンよ、その使い魔たちよ」
「わ、ワンダフル提督！」
いよいよ始まるニャ、最終決戦！
「だがしかし、そこまでだ。我が最終兵器によって、ニャリン！ お前という存在を、この世から消し去ってやろう！」
To Be Continued！
ここまで来たらもう、最終回まで突っ走りますニャー！
「「「おーーー！！」」」
『最終話！ 愛のために！ とどいて、あたしの最後の魔法！』の巻！
「受けよ、最終兵器！ 名付けて、『ニンゲン砲』ワオオーーーンッ！！」
ワンダフル提督の叫びに呼応するように、大砲から放たれる一筋のレーザービーム！ それは真っすぐにニャリンへ向け、駆け抜ける！
「あぶないっ、ニャリンーーー！！」
「えっ！？ あニャたは……ワンダラー！！」
横合いから駆け込んだのは、誰あろうプリンス・ワンダラーであったニャ！ ニャリンと使い魔に敗北を喫し、カグヤ＆シンによって愛に目覚めた彼が、ニャぜここに！？
ワンダラーはニャリンを背にかばい立つ！ しかし光条は彼を、そしてニャリンをも包み込み、まばゆい光が炸裂したニャ！
「ふん、情にほだされたか、愚かな息子め。しかし役立たずの貴様と、忌まわしきニャーリンの血を引く小娘には、お似合いの姿というものよ……見よ、ニンゲン砲の威力を！」
「ああっ、これは……！」
「ニャリンとワンダラー……なのか？ あの姿は！？」
最終兵器の衝撃が巻き起こす粉塵が晴れたとき！ そこに立っている、ピンと背筋を立てたそのシルエットは……！
ニャんと、人間の少女と少年であったのニャ！！
「あ、あたし……人間になってしまったの！？」
「ボクもだ、ニャリン。ボクらは人間になってしまった……父よ、あなたはなんという兵器を！」
「猫も犬も、全ての生き物を、この世でもっとも愚かで救いがたい存在、『人間』へと変える！ この最終兵器で、この世のありとあらゆる猫どもを、我輩に逆らう愚かな犬どもを、人間に堕としめてやるワンッハッハッハ！！！！」
人間となったニャリンにはもはや、魔法は使えない！
絶望に膝をつくニャリン……絶体絶命ニャ！
「あたしにはもう、提督を倒せない。世界は救えないんだわ……」
「大丈夫さ。ニャリン」
しかし、それでも偉大なる魔法使いの血は、希望の光を残してくれたニャ！
「猫。犬。人間。それがなんだというんだい？ ニャリンはニャリン、君は君だ。ボクは君が猫だからではなく、君の魂の輝きに、恋をした……」
ニャリンは一匹では……いや、一人ではニャい！
今やその最大の理解者となったワンダラーも！ ソーカ！ イオリ！ カグヤとシン！ ツクヨミ！ レン、巨神ゼロも！
仲間たちがいる！
「ニャリン！ ぼくの天空魔法を、君に託すよ！」
「あたしも魔法薬学もね。大丈夫、あんたならできるさ！」
「私たちの愛も！ ラブラブ魔法も！」
「受け取ってくれ！ フォーユーーーッ！」
「君には仲間を惹きつける力がある。それこそ、真の魔法かもしれないよ」
「ぶちかましてやれ！ 俺たちの力を合わせて、大魔法使いの血を引くあんたが放てば、どんなヤツだってブッ倒せるぜ！」
「なーーーのーーーでーーーすーーー！！」
今、使い魔たちの持つ力の全てが、ニャリンへと注がれる！
人間の少女となったニャリンは、少年となったワンダラーに背を支えられ、微笑んだ！ そして、両手をかざしたニャ！
宿敵・ワンダフル提督へ！
「とどいて、あたしの最後の魔法！ ファイナルラブラブポーションレインボーアートプリズムカラクリジャイアントシューティングスター！ マックスハーーートッ！！」
七色の閃光が槍のごとく放たれ、ついに！ ついに、ワンダフル提督を貫いたニャ……ッ！！
「ぐ……ぐわわわワォーーーンっ！！」
──こうして、提督の野望は打ち砕かれた！ 世界に平和が訪れたのニャ！
「パパ、ママ！ あたし、やったわ！ でも、あたしは人間になってしまった。もう猫としては暮らせないわ……」
「心配はいらないよ、ニャリン。君には仲間たちがいるじゃないか。それにボクだって、今は君と同じ人間さ」
「ワンダラー……」
その後、ニャリンと仲間たちの姿を見たものは無い！ 仲間たちとともに人間の世界『ネコジマ』へ渡り、恋人と仲睦まじく暮らしている……そんなウワサが、風と共に流れてくるのみニャ！
猫と犬は前足と前足を取り合い、既に世界の再建を始めている！
新しい大地にもまた、彼らを救った偉大なる魔法使い、その伝説が、永劫に語り継がれてゆくだろう……ニャ！
『魔法使いニャリンと七人の使い魔』 ～FIN～
ふふふ。思ったとおりですニャ。みニャさん、スタンディングオベーションですニャ。
名作は猫も人間も、等しく虜にしてしまうものなんですニャア。
「想花ちゃん、どうでしたニャ、感想は？」
「面白かったよ！ 最後、猫であるニャリンが人間になってしまうなんて、衝撃のラストだったよね……」
「あれは伝説のエンディングとして語り草ですニャ。庵ちゃんはどうでしたニャ？」
「なかなか楽しめたよ。魔法薬師イオリの強制服薬シーンの力の入りようも、良かったねえ」
好評ですニャー。
「なんだかちょっと、恥ずかしかったけど……私もアニメの中のカグヤくらい、積極的になったほうがいいのかな」
「カグヤはカグヤ、月守は月守だ！ 月守のスピリットの輝きは、いつだってグレートだぜ？」
……シンのこの再現度よ、ニャ。
「月詠ちゃん、簾くんはいかがでしたかニャ？」
「眼福、眼福。楽しいアニメだった。いろいろと参考になる部分もあったしね」
「俺も楽しかったぜ！ ただ、機巧魔術師レンは終盤の登場だったからなあ。もっと活躍を見たかったかもなー」
「そうなのですー」
おや？
「ゼロは、ちょっとものたりないのですー。もっともっと、ゼロの大活躍を見たかったのですー」
「ほほう。よく言ってくれましたニャ！」
いつ言いだそうか、ちょっと迷ってたんですけどニャー。
いやー、見たいっていうなら、しかたないですニャー。
「……『魔法使いニャリンと七人の使い魔 Season2～逆襲のワンダフル・ワールド～』。このまま続けて、いっちゃいますかニャ？」
明日は早出ニャけど、関係ありませんニャ！
今夜はオールで、朝までノンストップですニャ～！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2022年06月16日
- 参加申し込みの期限
-
- 2022年06月23日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2022年06月23日 11時00分
