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闇ありて棲み処は澱む<2>
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●ひとつめの分かれ道
道は左右に分かれていた。
「二手に分かれるか」
海原 茂
が言えば、
笹川 帆太
は茂の袖を掴んで、声を震わせる。
「ウナウナー。俺を置いて行かないでー」
「パンダ。大丈夫だ。夢だから。例え俺が指先から稲妻を出したとしても、それは夢。ほかの奴らがもの凄い力で戦ったりしても夢だから」
茂はこれからろっこんなどで戦うことになるだろうことを想定して、帆太にそう言い聞かせている。
「あ、そうだ、」
真白は倍以上の身長を誇る紫を見上げる。
「別れる前に麻多智の矛、ちょっと貸してもらっていいかな」
「構わないが」
紫が手渡すと、真白は髪を結んでいたリボンを接続部分に巻き付け、その部分へ手を宛てて力を注ぎこむような仕草をした。ろっこん<鋼の如く>で矛全体を硬化したのだ。
「これである程度は頑丈になったと思うよ。しばらくは保つと思うし。よし、それじゃ右側に行く人一緒にいこー!」
真白が呼びかけると、小次郎、マリエッタ、修、きなこも右の道を選んだ。
「夜刀神の本体を見つけたら集合しよう」
修の提案は尤もで、反対する者は勿論いない。茂が付け加える。
「進んだ道が行き止まりの場合も、速やかに戻って合流だ」
左の道を選んだのは学・夏夜・紫・豪・道哉だ。茂と帆太も左の道へと同行することになった。
豪の懐中電灯が、湿って黒光りする左右の岩壁を照らし出している。
「滑らないよう気をつけろよ」
豪の声掛けがありがたい。夏夜は折畳み傘の柄を伸ばしていつでも振るえるように握った。目に映るもの、耳に聞こえるもの、鼻でかぎ取る匂い、そのすべてに注意を払う。足元に目をやれば、岩の表面には乾いた泥がこびりついており、自分たちよりも前に――もしかしたら遥か昔に――人が歩いた跡のように見えた。
「この洞窟、僕等より以前に探索したか関わった『誰か』はいたはず」
夏夜は探索を始める前から持っていた確信を深める。
「ここに何らかの神か脅威があったなら、何かを祀る・鎮める・退治する、等の手掛りもあるかも」
「たしかに、ね」
先頭を歩んでいた紫が皆を止まらせた。細い道は、広い部屋のような空間に繋がっているようだ。
豪が懐中電灯で中を照らしてみる。頭上からぐるり。道はここで行き止まりだ。
明かりを下方へ向ける。
「うっ」
照らし出されたものを見て豪がうめき声を上げるより早く、パンダが気絶した。
髑髏だ。
人骨だ。
それもひとりではない。複数の人骨があたりに散らばっている。それらはよく見れば鎧を纏っており、錆びて真っ赤に朽ちた抜き身の刀を握っているものもいる。死後に誰かが運び込んだというよりは、なんらかの戦いがあってここで息絶えたように思える。
「むごいな……」
目を伏せる道哉。あやかしの身とはいえ、あまり見たい景色ではない。
「彼らも……夜刀神と戦おうとしたのだろうか」
夏夜はゆっくりと近づき、それらの人骨を改めようとした。
その瞬間、髑髏のがらんどうになった目のくぼみから、角ある黒い蛇――ヌシの使いがわらわらと飛び出してきた。そのうちの一匹がシュウッと音を立ててたかと思うと、ばねのように伸縮して宙に跳びあがり、夏夜の首元目掛けて口を開ける。
「貴様等が、この人達も、上の住民をも、絞め殺したのか……!?」
夏夜は咄嗟に首を腕でガードし、絞殺されることを防いだ。
首に巻き付かれることはなかったが、腕を噛みつかれる。
その瞬間、恐怖を上回った怒りで目の前が黒く染まる。そこで夏夜の意識は途切れた。
「恵御納!」
叫んだのは豪だ。
茂がパンダを守りながら<正確無比の雷>で雷を放ち、近づいてくるヌシの使いを撃退している。
紫も出てくる先から踵で踏んで蛇を潰すが、紫以上の鬼神ぶりを見せたのは夏夜だ。発動条件を無視して暴走した<月の満ち欠け、重く軽く>。尋常じゃない重さとなった折り畳み傘を振り回してヌシの使いをすり潰していく夏夜の眼は完全に白目を剥いている。
「恵御納、落ち着け!」
豪が、正気を失った夏夜を取り押さえた。パンダと夏夜、ふたりも正気を失って、次から次と髑髏から這い出して来る蛇もどきを相手にするのは得策じゃない。それにここにはヌシといえる存在もいないようだ。
「ここじゃない。引き返そう」
豪は仲間に呼びかけると、我を失った夏夜を担いで元来た道を走って戻る。仲間たちもそれに続いた。気を失ったパンダは紫が背負い、カメラを顔の前に構えて首を守る体勢の学がそれに続く。茂は最後尾で時折振り返っては雷を放ち、ヌシの使いが追ってくるのを防ぐ。
ようやく安堵の息をつけたのは、もとの分かれ道まで戻ったときだった。
「右に行った者たちは戻っていないか。そちらがアタリだったということだね」
道哉が反対の右の道の方へ矢印の形に石を積んだ。道しるべだ。
「すぐにも右の道に行った皆を追うか?」
紫が尋ねる。
いや、と豪が首を振った。
「少し休んでパンダと恵御納の回復を待とう」
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闇ありて棲み処は澱む<2>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
闇ありて棲み処は澱む<1>
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年02月09日
参加申し込みの期限
2022年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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