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【七夕】鵲の翼を渡って ~七夕ゆかたまつり 1371~
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「見てください、かき氷にレインボーがありましたよ!」
苺に葡萄にブルーハワイにレモン、色とりどりの蜜を掛けたレインボーかき氷を手に、
愛猫 萌々子
は藍色の浴衣の袂を揺らす。
「本当なのです、カラフルです」
「思わず買ってしまいましたが味が混ざっても大丈夫でしょうか」
不安半分楽しみ半分でかき氷をぱくりとひとくち。
「……どうなのです?」
お団子頭で背伸びする
笛吹 ぴりり
の口に、萌々子はレインボーかき氷の匙を差し出した。大きな黒い瞳をますます丸くするぴりりにどうぞ、と微笑めば、ぴりりは思い切ったような顔でストローの匙に大盛りに盛ったレインボーかき氷をぱくりと口にする。
「私はお祭りの風紀を守らねばならないのです」
ぴりりは辛子色に格子柄の浴衣の胸にこんなときでも掛けた笛をぎゅっと握る。そうは言いながら、かき氷の甘さにもぐもぐ動く頬が楽しそうで、萌々子は思わずにこにこしてしまう。
「そこのベンチに座って食べましょう」
「それがいいのです」
私としたことが、と難しい顔をするぴりりと一緒に、屋台と屋台の間に設けられた休憩処のベンチに並んで掛ける。
地面に届かない足をぶらぶらさせるぴりりの口にかき氷をつい食べさせてやっては自分で食べられますと叱られたり、色が混ざってカップの底でオレンジとも何とも言えない色になってしまったかき氷に思わず笑ってしまったり、境内を楽し気に歩く浴衣姿の人々を眺めてみたり。
「あの、」
「はい?」
「笛吹さんってどんな男性がタイプなんですか?」
「はい?!」
萌々子の突然の問いに、ぴりりはベンチの上に飛び上がる。驚いた子猫のような動作に、萌々子は急にすみません、と小さく頭を下げた。
「そういう話したこと無いから気になってしまって……」
「……っ」
頬を真っ赤にして口をぱくぱく、ぴりりは俯く。お守りのように胸から下げた笛を手に、ぴーと弱々しく吹く。考えに考えて、ぴりりは首を横に振った。
「……考えたこともないのです」
「お互いがきっちりしていると衝突しそうなので、笛吹さんの場合は案外ルーズな方のほうがうまく行くかもしれませんよ」
「そうなのですか」
こくりと首を傾げてから、ぴりりは萌々子を大きな瞳で見遣った。
「愛猫さんはどうなのです?」
「私は……」
穏やかな人がいいです、と萌々子は眼鏡の奥の琥珀色した瞳を伏せる。
「身近にいた父も兄も色々と激しい人だったので」
兄が家から出て行く前、兄と父は大喧嘩をした。大の男たちが声を荒げて怒鳴り合うのを目にして以来、
「……私は男の人の怒鳴る声がどうしても苦手です」
膝に揃えた手にぴりりの手が触れて、萌々子はぴりりに気遣わせてしまったことを悔いる。
「あ、話が暗くなっちゃいました」
なんでもないように笑って見せてから、慌てて話題を戻す。
「なぜそんな恋バナ始めたかと言うとですね」
「はい」
「その、私……告白されたんです」
「はい?!」
風紀案件かと笛を握りしめるぴりりに、萌々子は首を横に振る。
「でもその時はパニックになって逃げてしまって、それっきりで」
口にしてから、告白されたと言うのは少し語弊があるかもしれないと思う。
(私を好きだという気持ちに気づいたと言われただけ、ですね)
プール開きの際の記憶を辿る萌々子の隣で、ぴりりはまた笛をぴーと弱々しく吹いた。
「……私の知っているひとですか」
「……ええと、……」
ぴりりの問いに、萌々子は言葉を濁す。
知っていると言えば知っている。それも最悪な印象で知っている。
スキー合宿の時、ろっこんによる事故とは言え、萌々子に告白をした相手はぴりりに『女子生徒に接触した不届きもの』として認識されている。
口を閉ざす萌々子の隣、ぴりりは少し考え込む。告白されて嫌だったかと問われ、萌々子は首を横に振った。
「嫌だとは思いませんでした」
ただ、心の準備ができないままに返事を先延ばしにしてしまっている。返事をするにしても、何と言えばいいのか分からずにいる。
考えに沈む萌々子の手を、ぴりりは取った。ぴょんと跳ねるようにベンチから立ち上がり、七夕の短冊を書きに行こうと誘う。
「愛猫さんがいい答えを得られるようにお願いします」
「あ、……ありがとうございます」
短冊を笹に結わえたお礼に貰った金平糖を二粒口にしたとき、萌々子が会いたいと思うのは──
綿あめにいちご飴、串に刺さった食べ歩き用わらび餅にカップ入りの唐揚げ。気になる食べ物を片っ端から買い込んで、
白 真白
はご機嫌だ。
気合を入れて着つけた桜吹雪模様のロリータ風浴衣は可愛いし、浴衣に合わせて右目に嵌めた薄紅色の義眼も可愛い。可愛い恰好で美味しいものを食べれば、気持ちも自然と上向きになるというもの。
(まだまだ色々買っちゃうよー)
リボンを結った白く長い髪をふわふわ揺らし、フリルのついた桜の袂をひらひら揺らし、真白は参道商店街の屋台を巡る。
歩きながらふわふわの綿あめを食べて、パリパリ飴に閉じ込められた果汁たっぷりな苺を齧る。美味しいものでいっぱいになれば、口元は自然と笑ってしまう。
(やっぱりお祭りの屋台の料理はその場で食べないとね)
焼きそばもたこ焼きも、家に持ち帰ってひとりで食べるより、浴衣の人々が行き交い、屋台のお兄さんお姉さんたちが賑やかに呼び込みの声を上げる中で食べる方が美味しいに決まっている。
(雰囲気が大切なんだよ雰囲気が)
うんうんと頷きながら、真白が次に立ち止まるのはレインボーかき氷の屋台の前。近くの休憩処で仲の良さそうな女の子たちふたりが並んで食べていたのを見たときから気になっていた。
(……まぁ、こういう屋台のやつってちょっと値段がするけど)
屋台の売り台に下げられたかき氷の値段に思わず眉間に皺が寄るけれど、
(しょうがないね)
雰囲気と場所の値段だと思ってしまうことにして、真白は元気いっぱい注文する。
「レインボーかき氷ひとつ! 蜜いっぱいでお願いね!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
38人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年12月20日
参加申し込みの期限
2021年12月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年12月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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