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晴れぬなら晴らしてみせよう、てるてる坊主
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天野は、祭壇作りを離れ、宣言通り商店街で力仕事が得意そうな人間を捜した。
商店街は、もう店仕舞いの時間のようだ。
いつもは遅くまでやっている飲み屋も、石榴の回した回覧板や、雨と不審者目撃の噂で人足が遠のいたせいもあって、商売にならないと早仕舞いしたようだ。
「条件に当てはまる人物と、てるてる坊主と、どっちが捜しやすいのかな…」
ひと気のない商店街を見てため息をつく天野の目の端を、白い影が掠めた。
それを追って目の前の店の角を曲がった天野の目の前に、大きなてるてる坊主がふわふわと浮かんでいた。
(えーと…)
突然てるてる坊主に遭遇してしまい対応に困った天野だが、冷静に辺りを見回し、近くの店の横に置かれていた立ち入り禁止用の三角コーンと黄色いプラスチックチェーンを引き寄せ、路地を塞いだ。
天野は、てるてる坊主に興味があると話していた知り合い達に、急いで発見の報告と現在地を送信する。
(さて、どうしようかな? 無傷で捕まえた方がいいんだよね?)
天野は音を立てないように気をつけながらてるてる坊主に近づき、そっと手を伸ばして揺れる裾に手を伸ばした。てるてる坊主はふわりと後ろに下がってその手を避けた。
もう一度掴む。ふわりと避けられる。
「……なるほど」
もう一度掴む、と見せ掛けて、天野はリストバンドに隠してあった鉄針でてるてる坊主の裾を正確に捕らえた。
避けそびれたてるてる坊主の裾が鉄針に引っかかり、木の看板に刺さる。
裾を縫いとめられ、混乱するてるてる坊主に、天野がゆっくりと近づいた。
(確か、それぞれ首の紐が違うって聞いたけど、コイツは何色だろうか?)
そんな事を考えていた天野の足元の地面が消えた。
「おっと」
慌てて後ろに下がる天野の頬を掠めて、てるてる坊主に刺さっていた鉄針が後方に飛ぶ。
振り返ってみれば、街灯に頭をくっつけている別のてるてる坊主がいた。
鉄針はその街灯にぴたりとくっついている。
「なるほど。そういう能力か…」
天野が身構えると、更に向かいの屋根の影から1体、反対側の路地からもう1体のてるてる坊主が現れ、天野は4体のてるてる坊主に囲まれた。
(さて、どうしたものかな…)
その時、天野を囲み、ぐるぐると円を描くようにして浮遊するてるてる坊主目掛けて、竹槍が投げ入れられた。
「天野ちゃんをいじめるてるてる坊主は許さないのだ!」
ジャージの上に雨合羽を着て竹槍を構えた真央が、近くの商店の屋根の上から高らかにそう宣言する。
もともと、てるてる坊主が現れるのを隠れて待ち伏せしていた真央は、天野のメールを受け取り、すぐに駆けつける事が出来た。
「やい、てるてる坊主! 大人しく真央ちゃんに捕まるのだ!」
竹槍をびしりと突きつける真央の近くの屋根に、更に新たな影が現れる。
「特にそこの赤い紐のヤツ! 俺の(?)レディの柔肌に火傷の跡をつけ、人類に多大な損失を与えようとした事は決して許さない! 大体、坊主のくせに火遊びなんて、とんだ生臭坊主じゃないか! この品行方正な紳士(?)である信彦さんが、正義の鉄槌を下してやるっ!」
信彦が高級そうな傘を、赤首のてるてる坊主に突きつけた。
寝子島駅の方からは、
シダ 美穂戸
が駆けつける。
「てるてるぼうず 見つけた! つかまえて 満月の所 つれていく きっと お好み焼きもらえる ンゴーン!」
シダは、出来たてのお好み焼きを想像して、満面の笑みを浮かべた。
「天ちゃん、助けに来たわよっ!」
今度は建物の影から
尾鎌 蛇那伊
が現れ、勢いよく上着とズボンを脱ぎ捨てた。水着のビキニパンツ一丁になった尾鎌は、持参したペットボトルの水を頭から被ると、雄叫びを上げて天野に向かって突進する。
「うおおおおおおっっっ!!」
漂うてるてる坊主達の動きを広く視野に収めて追いながら天野に迫った尾鎌は、一番近い黄首のてるてる坊主に手を伸ばした。しかし、黄首坊主がそれをふわりと避けると同時に、横からソフトボール大の水の塊が尾鎌に襲い掛かる。
「ふふん、元から水着だもの。水なんてどうって事ないのよ!」
水塊に頭から突っ込んで突破した尾鎌は、油断していた白首坊主に襲い掛かり、捕らえた裾を離さない。
黄首坊主が尾鎌の頭上をくるりと回り、白首坊主と尾鎌の間に土の柱を出現させる。
「なんのぉっ!」
尾鎌の拳が土柱を砕くが、さらに1つ、2つと続けて尾鎌の左右に土柱が現れた。それを砕こうと再び拳を振り上げた尾鎌の足元に、ぽっかりと穴が開く。
「きゃっ!」
野太い悲鳴をあげ、尾鎌が慌てて土柱にしがみついた瞬間、白首坊主が尾鎌の腕から逃げてしまった。
「卑怯者ーっ!」
悔しそうに叫んで白首坊主に追いすがる尾鎌の気を逸らす為、赤首坊主が尾鎌が脱ぎ捨てて近くの店の看板に引っ掛かっていたズボンを見つけて頭を擦り付ける。
「きゃーっ!」
くすぶり始める火を消そうと尾鎌がズボンに駆け寄る前に、ズボンに向かって水鉄砲が発射された。
「消火完了ー!」
メグの愛用の水鉄砲が、尾鎌のズボンを救った。てるてる坊主を捜していて、騒ぎを聞きつけたメグと景貴が駆けつけたのだ。景貴は、すぐに近くを漂う赤首坊主からメグを庇うように立つ。
尾鎌に襲い掛かるてるてる坊主達を屋根の上から見ていた真央が、不穏な笑みを浮かべた。
「にゃふふふふ! てるてる坊主の気持ちは良く分かったのだ。大人しく従う気がないのなら、身体でわからせるのだ。にゃにゃにゃがおー!」
真央が叫びながら両手を丸めると、ろっこん『にゃにゃにゃがおー!』が発動し、三毛猫1体が召喚される。
「ハンティングタ~イムなのだ!」
召還された三毛猫・がおーと真央が、近くのてるてる坊主に飛びかかろうとしたが、
「待ってくれ!」
商店街を走って来た
邪衣 士
がそれを制止した。彼も天野のメールを受け取った一人だ。
「てるてる坊主達は怯えてるだけだ。こちらが敵意が剥き出しで接すれば、彼らも警戒するのは当然だろう」
士は、赤首坊主の警戒を解くようにゆっくりと近づいて行くが、天野の時と同じように、てるてる坊主はふわりとそれを避ける。戸惑うように士の手を避けながらゆるゆると漂うてるてる坊主は、4体揃ってくるくると宙を漂う。
優しく声を掛け、じりじりと近づいた士は、深呼吸してから指を3回パチンと鳴らした。ろっこん『天の救い』が発動し、士を中心に小規模な範囲で雨が止み始める。
ぐらりと身体をふらつかせるてるてる坊主に手を伸ばすが、間一髪、てるてる坊主達はろっこんの範囲を抜け出し、すぐにその場から逃げ出した。
「神魂が…っ!」
士がてるてる坊主を逃した拳を握り締めた。
「よーし、真央ちゃん達も行くのだ、がおー!」
すぐに真央が、がおーと共にてるてる坊主を追い始めた。
「逃すかっ!」
信彦も負けじと仇敵のてるてる坊主を追い掛ける。
他のてるてる坊主を追う者達もその後に続いた。
「シダも 行く! チアントイ!」
かけ声とともに、ろっこん『ベトナムユニコーン』で、サオラになったシダは、どうしようかと迷ったあげく、追っていった人数の少ない方向へ走り出した。
「いや~ん、これじゃ帰れないわ」
ズボンを焼かれ、お尻の部分にぽっかりと開いた穴を嘆く尾鎌の肩に、天野が慰めるように手を置いた。
「繕ってくれそうな人を知ってるよ。行こう」
「天ちゃん、優しいのね!」
抱きつこうとした尾鎌を天野が制する。
「そういう趣味は無い」
「クールな所もステキよ!」
めげない尾鎌を伴って、天野は祭壇作りの現場へ向かった。
これで、労働力は確保された。
「最近、旧市街を騒がせてる悪戯…私としては『何でも屋』として、清掃関連のお仕事が増えているので構わないと思っていたのですが、流石に、こうも多いと気が滅入ってしまいます」
何でも屋の野良メイド、
小刀祢 雫
が小さくため息をついた。
暗い路地裏に隠れるように止まっている軽トラックの上で、会話の相手がフクメンをしていなければ、よくある世間話だった。
「メイドさんも大変だね~」
日暮ねむる…今はネットギャングのネムが、フクメンでこもった声でのんびりと雫を労う。
そこへ、天野からメールを受け取り、様子を見に行っていた雨合羽姿の
御剣 刀
が走って来た。
「もうすぐ、標的がこっちへ来るぞ!」
刀が荷台に飛び乗ると同時に、ネムが手を伸ばして運転席の窓をノックする。
「クロ丸ちゃん、運転ヨロシクね~」
「んじゃ、ぼちぼち行くとすっか…」
身元が大っぴらになるのを嫌い、ネムから貰った髑髏のフェイスマスクをかぶった運転手の
黒瀬 大吾
がキーを回す。
「計画通りよろしくね~」
ネムが言うと、雫が畏まって頭を下げた。
「それでは、ネム様、刀様、クロ丸様よろしくお願い致します」
目の前の路地を、すーっとてるてる坊主が横切って行く。
「俺の運転は荒っぽいからよ…振り落とされんなよ!」
黒瀬の言葉と同時に、荷台にフクメンの男達とメイドを乗せた軽トラックは勢いよく夜の商店街に飛び出した。
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なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月13日
参加申し込みの期限
2013年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月20日 11時00分
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