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晴れぬなら晴らしてみせよう、てるてる坊主
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鋭二とオリガは、郷土資料展を開催している商店街のイベントスペースにやって来た。
イベントスペースは8畳程度の広さで、常駐の初老の男性から展示物の説明があった。資料はガラスケースの中に地味に並べられており、ケースを挟んだ壁側に昔の品々が簡素な説明と共に飾られている。
「ここに、てるてる坊主が展示されていたんだね、クフフフ♪」
オリガが楽しそうに展示物を見て回る。
鋭二はすぐに目当てのてるてる坊主に関する資料を探し出し、常駐の老人に写真を撮ってもいいか訊ねた。
「君ら、てるてる坊主探しを手伝ってくれてるんだろう? 話は聞いているよ」
老人はそう言って、心良く許可をくれた。
写真を撮った鋭二は、儀式の詳細にざっと目を通し、少なくとも十尺の柱が一本は必要だという情報を、写真とともにねこったーに流す。
「もっと詳しく知りたい所だな…」
鋭二の呟きに、オリガがA4サイズのチラシを差し出し、左下をつついて見せた。
「ここなんか、おススメだよお? クフフフフ♪」
そこには、小さい文字で資料の提供先が書かれている。
「木天蓼大学か。今から行けそうな距離だな」
「じゃあ、行こう♪ 乗り掛かったгрузить! 僕もついて行くよお。クフフフ♪」
オリガに肩を押され、鋭二は老人に礼を言ってイベントスペースを後にした。
「おっと! その前に、しかるべき所に電話連絡しないとねえ!」
思い出したように足を止めたオリガは、いつの間に番号を調べたのか、廃材所へと電話を掛けた。
「廃材所の管理人さん? 寝子高の風紀委員だけど、学校の工作で使う廃材をもらえるかな?」
しかし、廃材所からは、既に2件連絡が来ていると言われてしまった。逆に、自治会の催し物なのか、学校の工作なのか問われ、オリガは誤魔化しながら電話を切った。
「どういうことかな?」
オリガが呟く。一件は満月だろう。では、もう一件は?
その時、少し離れた商店の店先での会話がオリガの耳に入って来た。
「昨夜、『うさぎ屋』の宇佐見の嬢ちゃんが不審者見たって言うんで、今夜から自警団で夜回りする事になったんだ。危険だから、夜の外出は控えくれるか? 荒っぽい連中もいると思うから、騒ぎがあっても絶対近寄らないよう気をつけてくれ。他の連中にも、この話を回しといてくれないか?」
そう言って、回覧板を手渡す
毒島 柘榴
を見て、オリガはにやりと笑った。
話し終えた石榴が店主と別れ、道を曲がった途端、行く手にオリガが立ちはだかった。
「もう一件、見つけたよお! クフフ♪」
「な、なんだ?」
石榴が思わず身構える。
「とぼけても無駄だよお! 展示場と廃材所に連絡したよねえ!」
オリガに問い詰められて、石榴は渋々と頷いた。
「宇佐見の嬢ちゃん達の力になれればと思ってだな…」
そう言う石榴の目の前に、オリガが携帯電話を突き付けた。
「なんだ?」
「もっと力になってくれるよねえ! クフフフフ♪」
電話からは、木天蓼大学の事務局だと名乗る女性の声が聞こえた。石榴はため息をつくと、電話を受け取り、オリガの差し出すチラシにある、郷土資料を提供した教授を呼び出してくれるよう頼んだ。
「よし、これで堂々と話が聞けるな」
オリガに引っ張ってこられた鋭二だったが、無事に資料提供者に会える事になり、喜んだ。
オリガはもう一度、石榴に電話を差し出す。今度は寝子島神社だと応答する声が聞こえた。石榴は観念したようにオリガの電話を受け取った。
「どうも。毒島だが、今度の子供会のイベントの練習がしたいんで、場所を貸して貰えますかね? あと、調べて欲しい事があって…」
電話を切った石榴は、オリガに電話を返してため息をついた。
「何でこうも面倒事が舞い込んでくるのかねェ…」
面倒ついでにとオリガが笑顔で木天蓼大学への同行を迫り、鋭二にも頼み込まれた石榴は、2人と一緒に大学教授に会いに行くハメになってしまった。
景貴から連絡を受けた探偵助手の
芽守 健作
は、てるてる坊主盗難事件を調査していた。
最初は、飛ぶてるてる坊主と言われて理解し難かったが、ろっこんか神魂の影響だろうとあたりをつけ、調べ始めた。
「調査の基本は、やはり現場調査、周辺の聞き込みからですね」
探偵助手らしく、地道に聞き込みを始める。
まずは最初の現場からと、イベントスペースに行って見た。ちょうどオリガ達と入れ違いになったようだ。
「すみません、一週間前に起きた郷土資料の盗難事件について教えて頂けますか?」
丁重に訊ねる芽守に、
「なんだ、君もてるてる坊主探しの手伝いかい?」
展示場にいた初老の男性は、愛想良く話を聞かせてくれた。
「盗まれた直後から、商店街中泥まみれにされる悪戯が始まってね。同じ犯人じゃないかって噂だったんだよ。犯人がてるてる坊主みたいな格好をしていたっていう話もあるし、愉快犯って奴じゃないかね」
犯人らしきてるてる坊主は、何度か目撃されていたが、犯人のなりすましと思われ、当のてるてる坊主だとは誰も思っていないようだった。にわかには信じがたい話なので無理もない。
「盗まれた前後に、怪しい人物を見かけませんでしたか?」
芽守の問いに、老人は懸命に思い出そうと首を捻る。
「僕の知る限りじゃ、見なかったね。大体、こんな地味なイベントに来る物好きなんてそうはいないよ。皆すぐに他所に行ってしまうし、資料を提供してくれた教授の教え子が多少は熱心に見てるくらいかね。僕も、トイレや食事で席を外す事があるから、その間は無人になるんだよ」
「じゃあ、盗まれたのはその間の出来事なんですか?」
「いやいや、夜だよ。資料の点検に寄った木天蓼大の教授が、無くなってる事に気が付いたんだ」
「そうですか…」
どこか納得行かない気持ちで相槌を打った芽守は、その後、老人に説明を聞きながら、一緒に展示されていた資料の内容を、愛用のメモに書き込んだ。
てるてる坊主達が晴れ乞いの儀式の為に作られた事、晴らす事が出来ずに処分される所を免れた貴重なてるてる坊主である事、儀式にはてるてる坊主の他に祭壇と「光るモノ」「光を集めるモノ」が必要な事、白い手ぬぐいをかぶって歌と踊りを捧げる必要がある事。
「参考になりました」
芽守は老人に丁寧に礼を言って、イベントスペースを出た。
芽守のメモによると、商店街を泥まみれにする悪戯は、イベントスペースの近くから始まって、表参道商店街を中心に、一度に直径50メートルの範囲で行われているようだ。
「最終地点は、このあたりか…」
お好み焼きの店『うさぎ屋』近くの道を、芽守がぐるりと見渡すと、手袋をした白髪の男がぼんやりと立っていた。
手袋の男、
本田 宗次
は手に持った写真を見て重いため息をついた。
「……あー、犯人がこれとか…一応、写真には撮ったが、信じてもらえるのかね。…ったく、めんどくせーな」
「よく撮れてますね」
「ぅわっ!」
突然、声を掛けられ、驚いた宗次が取り落とした写真を、芽守が慌てて掴み取る。
「すみません」
「脅かすなよ」
謝る芽守から写真を受け取った宗次は、それを胸ポケットに仕舞った。
「それにしても、犯人は本当にてるてる坊主だったんですね」
芽守の言葉に、宗次が胡散臭げに眉を顰める。
「ああ、申し遅れました。私、こういう者です」
芽守が名刺を差し出した。
「黒川探偵事務所? 同業か…」
宗次の呟きに、芽守が探るような視線を向ける。
「そちらも?」
「いや…まあ、探偵っていうか、便利屋みたいな…」
宗次が言葉を濁す。
「それより、何か変な感じがしないか?」
宗次に促されて、芽守はうっすらと残った泥の跡に目をやった。
「…何がでしょうか?」
芽守が慎重に聞き返すが、宗次はわからんと投げやりに答えた。
「違和感はあるんだが、何だかわからん。とりあえず、依頼人に報告行ってくるわ。またな」
宗次と別れた芽守は、もう一度、てるてる坊主達がつけた泥の跡を見た。確かに、何か変な気もするが、何が変なのか解らない。芽守はそれをメモに記し、近場の派出所を訊ねた。
「すみません、郷土資料が紛失した件で、商店街の方に頼まれちゃいまして。話せる範囲で良いので、何か教えて頂けますか?」
相変わらず小雨の降る中、廃材所に到着した舞衣と響也はさっそく管理人に会った。
芸術科の課題に必要なので廃材を分けて欲しいと言った響也に、管理人が不審な目を向ける。
「自治会で使うというのが2件、学校で使うのが2件。言って来たのが毒島さんや宇佐美さんじゃなきゃ、許可しないんだがね」
嫌味な言い方をされたが、管理人は、廃材置き場へと案内してくれた。
プレハブの管理事務所に帰った男を見送った舞衣は、響也に軍手を手渡すと、廃材所へ来る途中に軍手と一緒に購入したブルーシートをトランクから取り出し、倒した後部座席に敷いていく。
響也は、ねこったーに上げられた必要な材料と祭壇の画像を確認してから、舞衣に貰った軍手をはめ、木材を集め始めた。
「柱は何本必要なんスか? 5本とかだったら往復になりそうっスね」
舞衣に聞かれて、響也が画像を確認する。
「一本でいいみたいだけど、ある程度の太さが必要だと思う」
二人で画像を見ながら、柱の太さを予想する。
「直径、15センチから20センチってとこっスかね」
舞衣の言葉に、響也が辺りを見回す。
「じゃあ、あの柱とかどうだろう」
響也が見つけた木材が条件に合う事を確認し、舞衣と二人で慎重に運ぶ。車の天井が傷つかないよう木材を別のブルーシートで包み、車の屋根に落ちないように括り付ければ、あとは楽勝だ。
「じゃあ、この調子でさっさと終わらせるっスよ!」
さっさととは言っても、必要な量を運ぶのに、何度か往復しなければならないだろう。ならば急げばいいとばかりに、木材をどんどん運ぶ舞衣に負けじと、響也は手にした木材を車に詰め込んだ。
舞衣と響也が廃材と格闘している頃、猫鳴館の周辺を歩き回って竹林を探し当てた
後木 真央
は、猫鳴館から借りてきた鉈を振るって、手頃な竹を三本ほど手に入れていた。
身体を濡らす水滴も気にせずに、鼻歌を歌いながら鉈の峰で竹の余分な枝を払い、竹を斜めに切り落として竹槍を作る。
背負った可愛いリュックの中には、アルミホイルと白いサラシを15メートル、ネコのアップリケに給食袋でよく使うような5色の紐を各5メートル、そして裁縫道具が詰まっていた。
真央は、作ったばかりの竹槍の尖り具合を確認して満足そうに目を細める。
「にゃふふふふ! これで商店街で暴れているてるてる坊主もイチコロなのだ!」
鉛色の空を背景にほくそ笑んだ真央は、てるてる坊主より自分が先に捕まるわけにはいかないと、完成した竹槍の先にサラシを縫い合わせて作った袋をかぶせて肩に担いだ。
その様子を、少し離れた木の上で雨宿りしていた
骨削 瓢
が面白そうに見ていた。
(商店街で暴れているてるてる坊主、ねぇ…)
瓢が携帯を取り出し、ねこったーで検索すると、すぐに事のあらましが解った。人の口に戸が立てられないのは昔からだが、それが指先ひとつで誰とでも共有出来てしまうご時勢だ。
「便利なんだか、厄介なんだか…」
少なくとも、瓢は後者の方が好みだろう。
「ふぅん? 火に土に、水に磁力たぁ、面白い力だぁね。……てるてる坊主を捕らえて、その力、あっしのモノにするのもまた一興…」
瓢は口の端を吊り上げて愉しそうに嗤うと、商店街へ向かって走っていく真央の後を追った。
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青丹 よし乃
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月13日
参加申し込みの期限
2013年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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