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寝子島高校
窃盗事件発生!~奪われた七色の蝶ネクタイ~
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【鉄・拳・制・裁】
【変態】は追い詰められていた。
謎の校内放送のせいで学校の外に出ることが出来なくなり、気がつけば追い詰められたように屋上まで上がっていた。
「ああ、この雲ひとつ無い青空。俺は、校長先生の加齢臭をくんかくんかしながら旅に出たい」
ぼんやりとそんな事を考え呟きながらも、蝶ネクタイを上手く隠せばこの高校から脱出出来るんじゃないだろうかと考えたが、先程から蝶ネクタイから、
曰く「──私をつけて──」オーラが出まくっていたし、一度外そうとしたら、この世の終わりが見えそうな気分に陥りそうだったのでやめた。
そもそも、せっかくの校長先生の指紋に加齢臭までついた絶品を外す気は毛頭なかった。筋の通った変態である。
「こうして、青空の下でくんかくんかするのも悪くないなぁ……」
「見つけたぞ!!」
一番乗りは、
御剣 刀
。今、彼の頭の中には肉しかなかった。
途中、遠くに集まっていた肉目的であろうねこじま荘4英傑よりも先に、肉を手にしたい。彼の頭の中は八割方それでほぼ一杯だった。
そして、もちろん残りは仲間のことである。きちんと100%肉になっていないのが、おそらくは彼の人望を支えているのだろう。
刀の後を追い掛けるように、
小山内 海
と
桜庭 円
が後に飛び込んでくる。
「くっ、見つかったか! しかし、校長先生の蝶ネクタイは渡さん!!」
「ならば、無力化させるまで!」
刀のろっこんは加速。しかし無限に使える物ではない。ましてや相手がどんな力を持っているのか、それともただの『ひと』なのかの情報すらない。こういう時こそ、普段の修行がものを言うのだ。
刀が躊躇いなく構える。
その直後、
尾鎌 蛇那伊
と
桃原 空音
、そしてねこじま荘の4英傑、
朝倉 陽波
・
亀頭 出
・
高城 律
・
樋野 秀吉
がほぼ同時に屋上に上がってきた。
一気に増えた視線を感じつつ、しかし後には引けない刀は、即決着をつける方向に意識を切り替える。
「小山内! 駄目元で援護を頼む!! させるかっ、肉!!」
何か余計な一言が混ざっていたような気がしなくも無いが、刀が【変態】へと飛び掛る。それに呼応するように海が自身のろっこんを発動させた!
【発動条件】
筆記具で空間に線を引く
【能力】
筆記具(ペンや筆など)で描いた線の軌道に沿って物体を加速させる
海がビー玉に標準を合わせて線を描けば、描かれた線通りにビー玉が一気に加速してそちらに向かって勢い良くはじき出される。
横に避ける可能性を、全て左右に狙い済まして射出されたビー玉によって潰された【変態】は──刀のとび蹴りを正面から受けて、その体を軽やかに宙に浮かせて顔面から落ちた。
「え?」
飛び蹴りで体制を崩すつもりで蹴り倒したつもりが、刀の攻撃射程距離はるか彼方まで吹き飛んだ【変態】のもやしっぷりに言葉にもならないものを覚えつつ、刀は追撃しようと走り込む。
その瞬間、緑の蝶ネクタイがキラリと光った!
【変態】の手のひらから複数の緑のツタが生え、それが刀の動きを止めようと一斉に刀に襲い掛かる。
「小山内!」
これぞ恋心とでも言うのだろうか。声だけで、今の海には刀が何を求めているのかが分かる。
海は一旦距離を取る為の退避用の線を刀に向かって引き、複数のビー玉を己のろっこんで【変態】に直接叩きつけた。
「あいててて!!」
【変態】が痛みでもんどりうっている間に、刀は小山内のフォローでツタの効果圏外まで離れることに成功した。
ろっこんが先程発動したことから、ここにはもれいびしかいないのかもしれない。
しかし明確なろっこんは人前では上手く発動しないとはいえ、無自覚のもれいびがいた場合、あまりに見られてはフツウの破壊に繋がってしまうかも知れない。
それだけは、あってはならない。
刀の気配が一気に冷静に、冷たく醒めたものへと変わる。
気配が切り替わった刀に、他の面子は見つめることしか出来ない。
「さっきから何なんだよ!
校長先生の首筋に何時もついている蝶ネクタイをーっ、
幸せと共にくんかくんかする事がそんなにいけないことかーっ!!」
「………………」
「………………」
そんな雰囲気をぶち壊した【変態】の反論に、『いや、駄目だろそれ、人として認めると』という視線が集中砲火する。
……ただ一人、遠くで沈黙と俯きでそれを流した存在を除いては。
【変態】はその視線にたじたじになりながらも、蝶ネクタイに手を当てた。
「くっ、…この大人数、俺一人じゃ相手しきれる訳が無い! 校長先生お力をーーーーッ!!」
水色の蝶ネクタイがチカリと光る。
「さあっ!──強力ゆえに出したくなかった最終奥義!
氷上をフィギュアスケートの如く舞う、軽やかかつしなやか、更にはトリプルアクセルまで決める頭から後光差す校長を脳裏に浮かべながら、氷の中に沈黙するが良い!!
トルネード・アイス・アルティメット・エクスキューション!!」
──非常に長い台詞だった。非常に長い台詞だったが、正面対決している刀が真面目に聞いているから周囲の皆も手を出すのも悪いと、必殺技名の最後まで黙って聞くことにした。
そして、冷静を越し冷徹へと意識を切り替えた肝心の刀ではあったが、これは肉は大事だが、相手の言い分もきちんと聞くべきだろうと選択した結果であった。これが、主人公属性補正という名の悲劇であっただろう。
もちろん、【変態】が叫んだのには、気合入れ以外の何物でもない。更にいってしまえばあの恥ずかしい技の名前も必要ない。
全ては雰囲気作りである。例えそれが、中学校二年生病をこじらせた結果であっても悪人に雰囲気作りはとっても大事なものなのだ。
水色の蝶ネクタイが更にキラリと光る。【変態】がにやりと笑って地面に手をついた。
刀がそれに気付き、慌てて海の名を呼びフォローの願いを入れて、走り込む。
海のろっこんと共にギリギリまで近づいてのスライディングを食らわせようと上半身をかがめて屋上の床に手をついたところで、その効果は発動した。
瞬間、片手を突いた【変態】は、その手を伝って、屋上の一面を網を張るように凍りつかせる事に成功した。
網に触れているもの全てが凍りつく。
至近距離にいて複数の網に捕らえられた刀は、完全に床に半身を張り付かせるように完全に捕縛されていた。
背後にいた、明らかに敵意のあるフツウではない光景に慣れていないねこじま4英傑も、他の仲間も混乱している間に氷の網に触れてしまって足を凍りつかせてしまった。
「ふははは! これで俺を危ない目に遭わせるやつは……」
「甘いよ!」
【変態】は思わなかった。
身動きが取れなくなるトラップにも似た空間に、命知らずにも自ら飛び込んでくる存在がいる等とは。
声の主は
桜庭 円
。この危機的状況で、彼女は待っていたとばかりにそのトラップに自ら身を躍らせたのである。
円のろっこん発動!
【発動条件】
自発的に、危険度の高い行動を取ると発動
【能力】
発動すると運が良くなる。危険度の高い行動を取り続けると、運もその分上がって行く。
ろっこんの効果に伴い、身動きが取れなくなる行為に自ら飛び込めば……その奇跡は、氷が張り巡らされていない部分に彼女の両足は着地させる形で発現させた。
そして彼女は更に走る! 彼女のラック判定は跳ね上がり、氷の網が張られていない面積が見る間に少なくなる中を、足を凍らせること無く疾走し、ついには凍りついた刀を抜かし、犯人の目の前まで辿り着いた。
更に、彼女はボクシングのステップを行い犯人の行動を抑える事を躊躇わない。
何故か、こんな至近距離においても、ごく僅かな面積に、氷が張られていない、足が置かれる分だけの穴があいているのだ。
氷は【変態】の手からの延長なのでそれにはランダム性があることは分かるが、それはまさに幸運を通り越したろっこんによる奇跡だった。
彼女は、ボクシングのステップを踏みながら、犯人に問いかける。
「君達の行為は相手の気持ちを考えずに、自分の気持ちを押し付けてるだけだ。
そこには愛が無い。
自己愛だけ、自慰だよ。だから、君達をボクは否定する。理由はそれで十分だと思うけれども、異論は?」
「そ、──それでも! 俺は校長先生の蝶ネクタイをくんかくんかしたい!!」
追い詰められ、それでも叫んだ【変態】の、死を覚悟した最後の言葉……
それを聞いた円は、次の言葉を聞くことなく、満面の笑顔で、【変態】の腹に全力で容赦なくボディブローをぶちかました──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月17日
参加申し込みの期限
2013年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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