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寝子島高校
せんせいといっしょ:教頭先生編
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寝子高ライフ
ひととおり部活や委員会での話を生徒から聞き終えると、黒崎は今度はもっと広い意味での学校生活について尋ねてきた。
「学校は先生たちが楽しいから、ボクにはありがたいかも」
美味しそうにケーキを食べつつ
桜庭 円
が答える。
「ありがたいっていうのは?」
「先生と仲が悪いと、その教科の勉強のやる気がなくなっちゃうから。どんな先生にあたるかによって、全然違っちゃうんだよねー」
生徒はもちろんのこと、先生も学校生活の大きなポイントだ。
個性豊かな先生が多いから、円にとって寝子島高校は面白い場所であってくれる。
「だからボクは、寝子高に来て良かったかなって思ってるよ」
「それは何よりの言葉だね」
円の言葉に、黒崎は嬉しそうな顔になった。
「御剣君にとっては、ここでの毎日はどうかな?」
黒崎に話を向けられて、楽しいですよと刀も答える。
「理事長は破天荒ですし、校長先生をはじめ、先生たちも個性的ですし。でもその分……何となく教頭先生は苦労されているのかなと今思いました」
どうなのかと問うような刀の視線を、黒崎教頭ははぐらかすように笑う。
「教頭職というのは先生方の調整をするものでもあるからね。どこの学校でも教頭はその辺りに苦慮するものだと思うよ」
黒崎教頭はそれだけで話を変えてしまおうとするが、
桜崎 巴
は身を乗り出すようにして質問を重ねる。
「あの理事長や校長の下だと苦労するんじゃないかい?」
「どちらもユニークな方だから、僕では意図をはかりかねることもあるけれど、どちらも良い方だよ。苦労はまあ、教頭職にあればついて回ることだからね」
「けど、あの校長はどうも昼行灯な雰囲気があるし、理事長の唐突な思いつきをどうにか宥めてるのは、教頭なんじゃないのかい?」
あの理事長のことだから、突飛なことを思いついては教頭を苦労させているのではないかと思ったのだが、黒崎はそうでもないよと答えた。
「宥めるというよりは、そうだな、調整しているという方が近いだろうね。理事長や校長が考えられたことを少しでも実現に近づけられるように尽力することも、僕の仕事だと思ってるからね」
「仕事ねえ。そもそも教頭の仕事ってどんなものなんだい?」
「書類や調査書を作ったり、役所に出掛けていったり、校内巡視をしたり、先生たちと会議や懇談したり、校長の手伝いをしたり……草むしりしたり、備品の修理をしたり、来客の応対をしたり……テスト問題や通知票のチェックとかもするし……そうだな、一言で言うとすれば『何でも屋』だね。誰がやるのか担当がよく分からない仕事は、大抵教頭のところに回ってくるよ」
「へえ、影が薄いわりには忙しくしてるんだね」
巴の遠慮無い指摘に、黒崎はははっと笑った。
「そこは、忙しくしているから生徒の目にあまり触れない、と言い換えてくれると嬉しいかな」
「なんでわざわざ教頭なんて仕事を……あ、そっか。理事長に抜擢されて教頭になったってのは本当かい?」
聞きかけて思い出した巴に、黒崎教頭はああ本当だよと頷いた。
「だとしたら何を見込まれたんだい?」
巴にとっての教頭の一番の謎はそこだ。
黒崎は教頭にしてはかなり若いし、まともそうに見える。
理事長がこの黒崎のどこに、教頭としての資質を見いだしたのかが巴には不思議でならない。
もしかしたら、一見まともに見えても実際には違うのではないかと期待したのだが。
「さて、どこなんだろうね。理事長は『声が気に入った』とおっしゃっていたけど、まさかそれが本当の理由ではないだろうし。理事長の考えは僕にははかり知れないね」
良く分からないのだと言う黒崎の様子に、嘘は見られない。
黒崎教頭から理事長の扱い方に関するヒントを得ようとした巴の目論見は、もろくも崩されてしまったようだ。
「校長や理事長の愚痴はある? 僕で良ければ聞いたげるよお!」
クフフと笑いながらオリガが申し出る。
「ありがとう。でも、今のところはこぼせるような愚痴はないんだ」
「こぼせないような愚痴は?」
「まあそれは、ね」
黒崎はいたずらっぽく目配せすると、僕のことはさておいて、と話を学校生活のことに戻した。
「森君は毎日充実した学校生活が送れているかい?」
「はい。新聞やテレビでご存知かもしれませんが、私は『私立寝子島高等学校を最高の学校にする会』として学校改善に努めています。具体的には、勉強会の開催や農業体験学習の交渉、授業改善の提案などです」
森 蓮
は生徒がより良き学校生活を送れるようにと、様々な活動を行っている。
そのことについて、教頭先生に頼みたいこともあったから、このお茶会は有り難い誘いだった。
「私は生徒が学校に成功を求めていると思います。喧嘩に勝つことや車を乗り回すことでも成功を感じられます。成功を感じるあらゆる方法が、学校の競争相手です。――残念ながら、中間試験では赤点の生徒が出ました。赤点を成功と見る方はいないでしょう」
だから蓮は授業の改善を希望しているのだ。学校は生徒の成功願望を満たせる場所であって欲しい、と。
「確かに『成功』というのは達成感を得るために、分かりやすい方法の1つだとは思うよ。でもね、僕は学校は成功失敗ではかれない経験をする場でもあって欲しいな」
たとえを探すように、黒崎は一旦言葉を切った。
「そうだなぁ……たとえば友達との関係性は、どうなったら成功というものでもないだろう? それに赤点を取ってしまった所為で、遊んでいる皆を横目に悔し涙にくれながら補習を受けることだって、得難い経験だと僕は思うけどなぁ。社会に出るとなかなか失敗もしていられないから、高校生活のうちに失敗体験しておくことも悪いことじゃないよ」
でも、と黒崎は笑みを浮かべて蓮を見る。
「そうやって学校での生活のことを考えてくれる生徒がいることは嬉しいね。それも考えるだけでなく、実行に移しているのは素晴らしいことだと思う。学校の主役は生徒なんだからね」
生徒に活気があるのも、寝子島高校の良いところだと黒崎は話した。
「その授業改善についてですが、今年度のシラバス変更は困難でしょうから、私は授業改善の実験として『希望者による休日勉強会』を計画しています。先生方にご教授いただけるとありがたいので、この計画の周知をしていただけると助かります」
蓮が教頭先生に頼みたかったのはこのことだった。
生徒同士で教え合うことも出来るが、先生の協力が有れば心強い。
「先生方も忙しいだろうからできるとは言えないが、勉強会の日程や内容を知らせてくれれば、空いている先生がいたら行ってくれるようにと、声は掛けられるよ」
そう請け合った黒崎に、蓮は是非ともよろしくお願いしますと重ねて頼んだ。
「弘明寺さんも話を聞かせてもらえるかな?」
黒崎教頭に促され、能美子はしばし口ごもった。
能美子は部活にも委員会にも入っていない。正直、学校でも浮いていると感じている。
(いつも、いつも不満ばかり……)
俯き加減になる能美子に、黒崎教頭は心配そうな目を向けてくる。何か言わなくては、と能美子は慌てて口を開いた。
「あの、私は……部活にも入ってなくて……」
そこまで言ったとき、能美子は大丈夫かと問いかけてくるような円と刀の視線に気付いた。
「……で、でも、今は……桜庭さんと、御剣さんと、それに教頭先生や他のみんなとお茶を楽しむことが出来て……この学校に来て、その……よ、よかったかな、って……」
やっとの思いで能美子はそう言った。
「そうか。良い友達を持てたんだね。それは高校生活の一番の宝だよ」
黒崎教頭は少し安心した様子で3人を見やった。
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担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月12日
参加申し込みの期限
2013年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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