this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
せんせいといっしょ:教頭先生編
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
彼女の事情
学校や生活についての話を聞かせて欲しい。
そう教頭先生に頼まれて承諾はしたものの、
大田原 いいな
は放課後すぐに教頭室へは向かわなかった。
あまりに教頭先生の影が薄すぎるために忘れていたわけではない。
いいなが話したいのは、他の生徒と一緒のお茶会で言えるようなことではなかったからだ。
その間他事をしていたら、気付けば思っていた以上に時間が経っている。
遅くなりすぎたかと慌てて教頭室に行ってドアをノックしてみたけれど、返事はない。
生徒との歓談を終えて、見回りにでも行ってしまったのだろうか。部屋で一対一で話すよりも、外で話せるほうがいいなにとっては助かるのだけれど。
駄目で元々と校庭をぐるっと回ってみると、部活の様子を眺めながら歩いている
黒崎 俊介
が見つかった。
「お、やっと見付けたのじゃ」
いいなが足早に近寄ると、黒崎教頭は足を止めて振り返った。
「ああ、こんな時間になっても来てくれたのかい? ありがとう。教頭室に戻ろうか」
お茶を入れ直そうと言う教頭先生を、いいなはそれよりもと金網のところに連れて行った。
「ここの金網、壊れてしまって猫が出入りしておったんじゃよ」
「猫が出入りするのはいいけど、引っかけて怪我をしたら大変だ。修理してもいいかな?」
「もちろんじゃよ。儂も手伝うのじゃ」
修理道具を取ってきた教頭と一緒に、いいなは金網の補修に取りかかった。
「……儂の話は、先生方は入学前に聞いておるじゃろ?」
視線は金網に向けたまま、いいなは話し出す。
いいなは現在、家庭の事情によって叔母に保護されている。その際、義父と母親に分からないようにするために『大田原』の姓を名乗ることにし、寝子島高校でもそうしている。
「色々厄介な状況で、すまぬの……公的な書類以外は大田原の苗字にしてくれという要望を聞いて戴き、ありがとうなのじゃ……大田原は祖母の旧姓なのじゃよ」
「それは君が苦にすることじゃないよ。そうすることによって君が安心して高校生活を送れるのならば、僕はそれも有りだと思う」
教頭先生の口ぶりにはこのことを厄介がっている様子は無かったので、いいなは表情を緩めた。
「儂はこの島に来られて良かったと思っておるのじゃ。この島でやっと儂は『普通』の学生生活が送れているのじゃからな」
事情を知っている先生の反応が不安だったけれど、普段の授業ではまったく他の生徒と変わりなく接してもらえている。そのことが何よりも嬉しい。
寝子島高校で過ごしていると、ここに来る前の出来事が別世界でのことのようだ。
けれど……この日々が長く続けば良いと思えば思うほど、怖くなってくる。
最近は物騒な事件も増えている。いつばれるかと思うと、心臓がぎゅっと掴まれたように痛む。
「教頭殿。斯様な生徒は『せんせい』としてはどう思うかの?」
不安を振り払うようにそう尋ねると、黒崎先生は至極普通に答えた。
「別にどうとも思わないよ」
「え? どうともとはどういうことじゃ?」
黒崎先生の返事の意味を捉えかねて、いいなは聞き返す。
「人は誰でも、何かを抱えて生きている。僕にとっては、君を含めて生徒みんなが特別な存在さ。だから特にどうとも思わない。君は何も気に病む必要はない。そんな顔して、どう思うか、なんて聞かなくていいんだ。存分に学校生活を楽しんでいいんだよ」
そこまで言ったあと黒崎は、ただ、と続ける。
「ただ……そうだね、何かを抱えて生きているからこそ、日々の生活をしっかり噛みしめて味わってほしい。食事や授業や休み時間の友人との会話や出会いや別れ、楽しさや苦しさを精一杯味わって生きてほしい。そうは思うかな――よし、出来た」
修理した金網を揺すってみて、教頭先生は満足そうに頷いた。
「修理を手伝ってくれてありがとう。お陰で早く済んだよ」
「こういうことは嫌いじゃないのじゃ」
「だったらまた何かのときに手伝ってもらおうかな。ほんと、毎日のように修理しなければならないものが出てくるんだよ」
生徒が元気な証拠かな、と笑うと、教頭先生は修理道具の片づけに取りかかった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
せんせいといっしょ:教頭先生編
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月12日
参加申し込みの期限
2013年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!