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寝子島高校
せんせいといっしょ:教頭先生編
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シルバーニードルズ
約束してあった時間通りに教頭室をノックをしたが、ドアの向こうは、静かなままで人の気配もない。
もう一度ノックしようと、
八神 修
が手を挙げかけたところに背後から声が掛けられた。
「遅くなって悪かったね。ちょっと巡回に出ていたんだ。良かった、入れ違いにならなくて」
黒崎 俊介
は教頭室の鍵を開けると、修を招き入れた。
手慣れた様子でアフタヌーンティのセッティングをすると、黒崎教頭は修と差し向かいでソファに座った。
「修学旅行のときはありがとうございました。お陰で楽しく旅行に参加できました」
修はまず言おうと思っていた修学旅行の礼を口にする。
「皆の協力で楽しい旅行になって良かった。高校生活での大きな行事だから、良い思い出になってくれれば嬉しいよ」
学校側としても修学旅行は気の張る行事だ。
無事にといえる範疇で修学旅行を終えることが出来て、教頭先生もほっとしている様子だった。
その後は黒崎に問われるままに、修は答えていった。
「部活ですか? 新聞部や射撃部の部長として、有意義な日々を送っていますよ」
休日はホースパークで馬に乗り、家ではペットたちが大賑わい。
勉強は楽しく、学校生活はすこぶる順調で特に問題は無い。
よどみなく答える修に、教頭は感心した様子で言う。
「日々を謳歌しているようだね。その成果も出ているようだし、素晴らしいね」
「恐縮です」
「高校生活は過ぎてしまうと案外短い。今のまま、十分にこの期間を有意義に過ごしていって欲しいな」
それも君には言わなくても分かっていることだろうけど、と黒崎は話を締めた。
「さて、今度は俺の番ですよ」
黒崎教頭からの質問に回答し終えると、修は持参の茶葉で紅茶を淹れた。
「皆との面談お疲れ様でした」
置いたカップから、芳しい香りが立ち上る。
「6月摘みダージリンです。先生と2人で香りを楽しみたかったので……」
修がチョイスした茶葉は、満月の夜、新芽を中心に摘まれ、手もみで仕上げられる世界最高峰と言われるダージリン、シルバーニードルズだ。
華やかで優しい香りをしばし楽しんでから、黒崎はカップを口に運んだ。
「先生は学生時代、どんな風だったんですか?」
「学生時代か……」
と言いかけた黒崎は、やめておこう、と首を振った。
「とてもじゃないけど、生徒には言えないな」
何を思いだしたのか、黒崎は喉でくくっと笑っている。
「そう言われると余計に気になります」
修は食い下がってみたけれど、黒崎は笑みに紛らせるばかりで、何があったのかを語ろうとはしなかった。
「寝子高の生徒はハメを外しすぎな者もいますよね。先生はどういう思いで日々それを見守っているんですか?」
質問を変えてみると、こちらにはすぐ返事があった。
「正直、どこまで認めて良いものかと悩むときもあるよ。けど、自分が思うよりもう少し、生徒に任せるようにしてるんだ。それが、生徒を信じる、ってことなんじゃないか、ってね」
教師から見ると、生徒の行動は危なっかしく目に映りがちだから、あまり過保護になりすぎないように気をつけているのだと黒崎は言った。
管理しないといけない部分と自由にやらせたい部分。その兼ね合いが難しいところだが、寝子島高校ではそのラインを、かなり自由寄りに引いている。
「それが理事長の意向でもあるからね」
「理事長は破天荒な素晴らしい方ですからね。ですがあの行動力が発揮できるのも、教頭先生が現実的な部分をキッチリ押さえているからこそだと思います」
「実務は教頭の仕事だからね。その分皆が自由に動ければ、毎日書類に埋まっている甲斐もあるということかな」
縁の下の力持ち。
寝子島高校の生徒、教員を乗せた縁はさぞかし重いだろうけれど、人目につかないその下でひっそりと支え続ける人がいる。
「またお茶したいですね」
是非に、と修が言うと、
「またこういう機会を作れるように、がんばって仕事を片づけることにするよ」
生徒とふれあえる時間はやっぱり良いものだね、と黒崎は一般の教諭だった頃を思い出すように目を細めた。
そしてこみあげてきた懐かしさを飲み下すように、薫り高いシルバーニードルズを口にするのだった――。
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あとがき
担当マスター:
ねこの珠水
ファンレターはマスターページから!
素敵イラストに触発されて、せんせいといっしょの教頭先生版を出させていただきました。
これで、教頭先生のことを思い出していただけたら、嬉しいです(笑)。
私も高校時代の教頭先生のことを……ことを……えーっと……うちの学校、教頭先生いたのかな?
きっとうちの学校でも頑張ってくれていたに違いない教頭先生へ。
そして参加してくださった方へ、感謝をこめて。
ありがとうございました☆
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月12日
参加申し込みの期限
2013年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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