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星降ル丘ニ、嵐来レリ
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【2日目:望月先生のお料理教室】
さて、星ヶ丘寮に2日目の昼が来た。
宇佐見 望月
は昨晩、星ヶ丘寮のキッチンを隈なくチェックしており、既に自分の領域として確立させている。
何処に何があるか、全て頭に叩き込んであるのだ。
ちなみに昨晩はカレーを作り、寮生に大好評だった。
「今日の昼はシンプルに白飯炊いて、目玉焼きと、豆腐とワカメの味噌汁だ。折角だし、アンタ等自身に作ってもらう。小学5年で習ったはずだ、出来ねぇ訳ねぇだろ?」
つまり、宇佐見が全体を監修し、寮生たちの炊事スキルを伝授しようという目論見だ。
突発的お料理教室の開催である。
参加者の1人、
秋ノ宮 こまち
は普段入ることのできない厨房に足を踏み入れ、気分が高揚してる模様。
「私はまだ星ヶ丘寮に入って間もないけど、従業員の方々には色々とお世話になっているわ。自室の掃除や洗濯は自分でしているけど、食事面などは彼らに任せきりだったもの。彼らが戻ってきたときに胸を張って迎えられるように、ちゃんとしなきゃね」
彼女のやる気ある言葉に、講師役の宇佐見も満足げに頷く。
早速、秋ノ宮は味噌汁の具材を包丁で刻むことにした。
「ただの食材が手を加えることで変わっていくなんて、なんだか不思議な気分ね」
自分で調理する楽しさを見出した彼女は、宇佐見の指導を真剣に聞き、習得していく。
「料理って楽しいのね! 教えて下さる方も丁寧だし、みんなが一緒っていうのも大きいわ!」
新たな可能性を見出し、俄然包丁を握る手に力が入る。
「あの、厨房お借りしますね」
そこへ
添木 牡丹
が厨房へ入ってきた。
彼女は寝込んだ従業員たちへ消化の良い食事を提供し、看病をすべく、昨晩から奮戦していたのだ。
「よっ、
怪我はもう大丈夫か?
牡丹ちゃん?」
添木に声を掛ける宇佐見。添木もそれに応えて、「あの節はどうも」と笑顔で会釈する。
「宇佐見さん、トマト粥を作りたいので厨房の隅を使わせてくれませんか?」
「ああ、隅と言わずに一緒に作ろうぜ! 俺様も勝手に野菜炒め作ってるし、何より牡丹ちゃんの寮だろ? 自由に使えばいいぜ」
「そうですね、ありがとうございますぅ」
ヤンデレで通る彼女だが、基本的に家事スキルのスペックは高い。
塩と砂糖を素で間違えるくらいのドジっ子属性だけど、基本的に家事スキルのスペックは高い(重要)。
それに彼女が料理を作っている最中は、いつもの鬱屈した様子は感じられず、誰かのために献身する姿は艶やかな色気さえ漂ってくる。
「痛っ……」
秋ノ宮、ここで力入りすぎて、指先を切ってしまった。
それをいち早く察知した添木、常日頃持ち歩いてる救急セットを展開し、止血・消毒、絆創膏をあっという間にこなしてしまう。
「これで大丈夫ですぅ」
「ありがとうございます、手当、お上手なんですね」
秋ノ宮が感心していると、添木は今日一番の笑顔を彼女に向けた。
「私、こう見えても保健委員なので! こういう事は結構得意ですから~」
ああ、笑顔が眩しすぎる。
褒めて褒めてオーラがオールレンジから放出中だ。
秋ノ宮はにっこり微笑むと、添木の手を取って頭を下げた。
「添木さんは立派ですわね。私も見習わないといけません。私も何かお手伝いできるかしら?」
「は、はい~! 嬉しいですぅ!」
こうして秋ノ宮と添木は、目玉焼きと味噌汁、トマト粥を一緒に作る事となった。
うまくいく寮生もいる反面、なかなかうまくいかない寮生もいた。
そういう寮生に、宇佐見は敢えて厳しくあたっていた。
「おい、豆腐はちゃんとまな板の上で切れ! どっかの料理漫画みたいな真似すんじゃねぇ!」
目を離すと突拍子もない行動に出る彼らに、時折彼は頭を抱えてしまう。
「おいおい、『自分の事は自分でやる』って小学1年の時に習うだろ? まあ、坊ちゃん嬢ちゃん育ちのみんなが習うかどうかは知らねぇけどな……? 自分の身の回りの事を責任を持ってやるってーのが、人として当たり前の事だ」
「ああ、当然至極だな……」
この意見に横から割って入る者がいた。
弓弦原 譲
である。
「――ったく、情弱な寮生たちめ。厄介事に関わるのは本意ではないが、目の前で皿を割られたりスープをぶちまけられたら読書に集中できん。阿鼻叫喚じゃないか」
弓弦原の言う通り、酷いところは本当に酷かった。
彼は宇佐見につっけんどんに申し出た。
「貴様、1人では他が回らないのなら手伝ってやる。なに、料理には一日の長があるのでな?」
そう言うと、弓弦原は寮室からエプロンと三角巾を装着して再登場。
毒舌交えながら出来の悪い面々の指導にあたる。
「何だこれは? 味見はしたのか? なに? 味見もせずに作っていたのか。他人が食べられないようなシロモノを貴様は作っていたんだぞ、自覚はあるのか?」
だが一向に状況が好転しないのを見ると、彼はおたまをひったくって激怒した。
「もういい! 料理を作る時はこまめに味見して調味料を調整しろ! よく見ておけ!」
事前に冷蔵庫の中身をチェックしておいた彼は、栄養価の高いかき玉汁を作ることにした。
その流れるような手捌きに、周囲の羨望の眼差しが集まる。
気分を良くした彼は、自然と彼の妹のことを口にしだした。
「俺の妹は死ぬほど愚鈍で不器用でな? 代わりに身の周りの世話をしてやったんだ。兄と慕われるのが面映ゆくて――、……そんな頃もあった」
目を細める弓弦原。
しかし直ぐに苦虫を潰したような苦悶の表情に変わる。
「それが今では1日に何通もの手紙を送り付けてくるストーカーと化してしまった……! どうしてこうなったんだ……!!」
無我夢中に鍋の中をかき回す弓弦原。
気が付けば、寸胴いっぱいにかき玉汁が出来上がっていたではないか。
「……しまった。回想に耽って油断した! これも全て妹のせいだ。おのれ妹ォ!!」
取り乱す彼だったが、すぐに冷静さを取り戻すと、こほん、と咳払いをする。
「捨てるのは勿体無いので、好きなだけ飲むがいい。勘違いするな。慈善活動ではなく、ただの残飯処理だ!」
「じゃあ、一緒に従業員さんに配膳しませんかぁ?」
天使モードの牡丹ちゃんが弓弦原に声を掛けた。
「ふん、まぁいいだろう。トマト粥とかき玉汁なんて豪勢な病人食だな。手伝ってやらんこともない」
「では、早速参りましょうか! 私は配膳が終わってから食事を摂ることにしますわ」
秋ノ宮も手伝うことになり、3人は住み込みで働く従業員の住む棟へ料理を運んでいくことにした。
それを見送る宇佐見は感心していた。
「海外のセレブってーのは、他の人が出来ない事を代わりにしてやってるらしいじゃねぇか。財産を投資してのボランティアとかさ。でもああいう助け合いができるのなら、まだまだ捨てたもんじゃねぇよな」
宇佐見は出来上がった野菜炒めを大皿に盛り合わせると、集まった星ヶ丘寮生と共に昼食を味わうことにした。
「いただきます!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月05日
参加申し込みの期限
2013年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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