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星降ル丘ニ、嵐来レリ
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【1日目 秘密の道】
星ヶ丘寮のラウンジで学生証を提示し終えると、
「潜入取材でホームパーティーなのだ!」
と元気よく告げる
後木 真央
。その肩にはデカいクーラーバッグを斜め掛けしている。
ラウンジをそのまま弾丸のように猛スピードで突っ切っていく!
目指すは
八神 修
の寮室。
自慢の脚力で最短距離で突☆撃!
「たのもー! 修ちゃーん、遊びに来たのだ……、ホワッ?」
ドアが吹っ飛ぶかと思うほどの音を立てて後木は寮室へ踏み込んだ。
しかし、肝心の部屋の主は不在の模様。
部屋中をくまなく探しても、誰もいない。
「いないのだ? 留守なのだ? いや、これは違うのだ……!」
後木は床に散らばっている猫の抜け毛を拾い上げる。
「まだ新しいのだ……! そしていつも修ちゃんと一緒のお猫様も消えている事実も併せれば、答えは1つなのだ!」
後木は猫の抜け毛を辿り、階段下の物入れの奇妙な床を発見する。
その床をえいっと引き上げると、なんと地下へ続く階段が現れたではないか!
「ワオッ! 隠しダンジョンなのだ!!」
彼女はワクワクしながら突入を試みる……!
「俺の前の住人の置き土産だろう、酔狂にも程があるな」
「しかも俺の部屋と繋がってるって……、凄い偶然だ」
八神 修
の言葉に
霧生 深雪
が同調した。
ここは星ヶ丘寮の地下。
いつからあったのかは定かではない。
2人が入寮した時にはこの地下通路は存在していたし、友人同士2人の部屋と直結してる偶然も彼らは大層驚いた。
霧生が改めて側壁の手触りを確認しながら言葉を漏らした。
「ちゃんと壁や床も整備されてるし、理事長の許可を得て作ったんだろうな……」
「理事長のことだ、ノリで採用したのかも」
八神の推測に「ありえるな」と霧生は苦笑いを零す。
「ミユ、それより作業を再開しよう。電球と掃除ロボットのサンバ、忘れてないよな?」
「しまった……、サンバ買い忘れた」
霧生は2日目に買うものだと勘違いしていたらしい。
「悪い、シュウ。明日の放課後、急いで買ってくる」
「いいって、ミユ。それより内装を変えてしまおう」
八神と霧生は力を合わせて、壁に明るい色の壁紙を貼ったり、電球を交換したり、天井にペンキを塗ったりと本格的な改装に取り組む。
幸い、通路内の空調設備は整っているようで、通路内がシンナー臭くなることはないようだ。
そこへ八神の飼い猫たちが地下通路内を駆け巡る。
「お猫様待つのだー!」
その後ろをテンションMAXで追い掛ける後木。
「えっ? 後木!? どうしてここに?」
脚立に跨り天井へ白ペンキを塗りたくっていた八神が目を疑った。
「修ちゃん発見なのだ! うわ、すごいのだ! 猫鳴館の地下帝国もビックリなのだ!?」
部屋主を見付け足を止めると、彼女は設備の整った地下通路に目を輝かせる。
「あ、そうなのだ! 真央ちゃん、修ちゃんちでパーティーするって聞いて遊びに来たのだ! 20Lクーラーバックさま偉大なのだ♪ 食材とゴミ袋をたくさん詰め込んできたのだー!」
「後木、よくその話聞き付けたな……」
「幽霊新聞部員の実力、舐めんなし!」
「いや、もう後木の実力は正規部員だろ……」
八神は感心していいのか呆れていいのか判別付かなくなってしまう。
そこへ霧生が鋭いツッコミを投げ込んだ。
「あ、後木、だっけ? 折角来てくれて悪いけど、パーティー、日曜日なんだ」
「にゃ!?」
「つまりフライングだ」
「な、なんだってー、なのだー!!」
後木の頭上に『ドギャーンッ』とい擬音が飛び出す幻視が見えた。
「あ、俺、2年の
霧生 深雪
だ。俺もホームパーティー参加するんで、よろしくな」
「1年9組体育科の真央ちゃんなのだ! ユキちゃんセンパイ、よろしくなのだ!」
「ユ、ユキちゃん……!?」
後木は誰にでも『ちゃん付け』で呼ぶ癖がある。
それは霧生に対しても例外ではなかったのだが、霧生にとってはエキセントリック過ぎたようだ。
形容しがたい顔でフリーズする霧生の様子に、八神は堪えきれずに大笑いしてしまう。
「シュウ、てめぇ! 笑うんじゃねぇ!!」
顔を真っ赤にして脚立を揺らす霧生。
「ちょ、やめろ! ペンキ溢れる! 白いの溢れる!」
必死に脚立にしがみつく八神。
2人の攻防戦を傍で「どっちも頑張るのだ!」と呑気に応援する後木。
だが暫くすると猫に興味が移り、持参した食材からマグロの切れ端を猫たちへ提供し始めた。
なんだこのツッコミ皆無なカオスな状態。
そこへ更なるカオスが降り掛かる!
「ぎゃー!! サティやめてぇぇぇぇええええぇぇぇ!!!!」
成人男子の断末魔の叫びに、霧生はこめかみに青筋立てながら自室へ全力で戻っていく。
八神と後木も心配で、彼の跡を付いていくことにした。
「渚砂……! これは一体どういうことだ……?」
地下通路から這い上がった霧生の目に飛び込んできたのは……。
同居人の
霧生 渚砂
が内職で磨いているガシャポンカプセルの海の中で、洗濯ものと霧生の飼い猫サティと共にこんがらがっている姿だった。
「……や、やぁ、おかえり深雪く」
ぐにっと渚砂の顔が霧生に踏まれた。
「悪い、散らかってるから分からなかった」
「いや、絶対分かってたよね!? わざとだよね、この足!? というかまずはお兄さんを救助してよ、深雪君! お兄さんはこの小さな暴れん坊子猫を抑えてるので精一杯なんだ!」
「なんで子猫1匹で大惨事になるんだよ!? 訳分かんねぇよ!!」
「ああっ、やめて! 地味に足の裏に力込めるのやめて!! ナニコレ!? 顔面圧迫祭りか何かなのかな!? ああ! ごめんなさいごめんなさい頭蓋骨がミリミリいってるから!!」
~5分後~
渚砂は正座をして、真顔で釈明を始めた。
「実はだね、深雪君、驚かないでほしい。お兄さんは無実なんだ」
まさに『(迫真)』が語尾に付きそうな感じの語感である。
「深雪君が地下で内装工事を行っている最中、お兄さんはメイドさんの見よう見まねで洗濯を済ませ、部屋の中に万国旗よろしく紐で吊り下げたあと、内職のガシャポンの蓋を綺麗に磨く仕事に勤しんでいたんだ」
そんな内職あるのかよ、とその場にいた3人がツッコミを入れるのを堪えた。
「するとそこの暴れん坊サティがお兄さんに『ねぇねぇ、遊んでよー』とその可愛らしい2つの眼で訴えかけてくるじゃないか。でもお兄さんは勤勉な居候として、自分の食い扶持くらいは稼ぐ義務があるのは深雪君だってご存じの筈だ。猫と遊んでその義務を放棄するわけには行かず、心を鬼にしてサティの訴えを退けたまではよかったんだ」
渚砂は深い溜息を吐いたあと、悲嘆に暮れた表情で語り始めた。
「お兄さんの対応を良しとしなかったサティは反旗を翻したんだ! まずは洗濯ものに飛び付いて次々に爪を立てて床へ落とし始めて、それに飽き足らずお兄さんへその歯牙を向けてきた! お兄さんはサティに説得を試みた。『馬鹿な真似をやめろ! 君の夕食が煮干しオンリーになってもいいというのか!?』って! でもサティは『死人に口なしって知ってるか?』と言わんばかりにお兄さんの上に飛び乗ってきたんだ! いやぁ、深雪君が戻ってこなかったら、お兄さんは今頃亡き者にされていたな!」
「全部サティのせいにしてんじゃねぇ!!」
霧生の雷が渚砂に直撃ッ!!
「今日は天気がいいのに、わざわざ部屋干しする馬鹿がいるか!! あとサティが構ってきたら遊んでやれよ! 無視したらイタズラすることくらい知ってるだろ!!」
「お、お兄さんは、ただ真面目に内職を……」
みるみるうちに渚砂の勢いが萎んでいってしまう。
「え、えっと、今日の夕食は鮎の塩焼き、なんだけど。商店街でいい鮎が手に入ったから、この家のグリルで焼いたら美味しいだろうなぁって……」
渚砂は冷蔵庫を指差しながら白目でそう言った。
――そろそろ不憫に思えてきたので許してあげるべきだろう。
夕食を済ませた彼らは再び地下通路にいた。
通路内の電球は消し、彼らは寝袋に包まっていた。
勿論、渚砂と後木も一緒だ。
ちなみに、彼女の持ってきたクーラーバッグの中身は、八神宅の冷蔵庫を丸々占領した。
「よし、始めるぞ」
霧生がプロジェクターの電源を付けると、通路の天井に映るのは初夏の星空。
星降る丘の地下でプラネタリウム鑑賞だ。
「もう少しで夏の大三角もはっきり見えるんだけどな」
八神が何となく呟いた。
「きれいなのだー……」
後木、浮かび上がる星たちに感嘆の声が上がる。
渚砂は無言でじっとその星を眺める。
彼は記憶喪失である。
(お兄さんは、この空をここ以外のどこかで見たことあるのだろうか……?)
心の中で自問自答を繰り返す。
「こういうキャンプもロマン……かなぁ」
八神は頬を緩ませるのであった。
こうして、星ヶ丘寮の嵐の1日目は比較的平穏に終わった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月05日
参加申し込みの期限
2013年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月12日 11時00分
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