漂流　～宇宙にて～｜リアクション

漂流　～宇宙にて～

【厄介ごとは次々と来る】

　修はふと、たどり着いた答えを入力しようとしたときだった。
　扉が三方からそれぞれ開いた。
「桜庭さんが大変！」
　とこまちが。
「通信機らしきものを発見したんだが」
　とラッセルが。
「ちょっと変な水槽を見つけたぞ！」
　と轟が。
　一斉に入ってきた。
「……トラブルだらけだな。地上でも宇宙でも」
　博美がやれやれとため息をつく。

　……まとめ中……

　円が念のため医務室へ。それの付き添いで刀と月詠が行く事になった。
　修は一端謎解きをしてからその後、通信機を見るために、ラッセル、轟とともに未知領域へというプランを立てる。
　こまちと博美は操作室に残る。
　そして……。
　真央と水月の姿が見当たらない。

　真央は、先ほどから未知領域の付近を探索していた。
「あれはなんなのだ？」
　水色に近いライトに照らされた部屋から、静電気のようなものが迸っているのが見える。
「フーッ！」
「……がおー？」
　突然、がおーが威嚇するようにその部屋に向かう。
「ま、まつのだ－！」
　真央も続いて部屋の中へ駆け込む。
「……はろー」
「アブストラクションでキャトルミューティレーションなのだぎゃー？」
「それだったら、なんてミステリー……」
　ぶすぶすと焦げた水月が真央を出迎える。
　ついでに、上からつるされるように機械に拘束されている。
「どうしてこうなったのだ？」
「あれこれ弄りすぎたみたいだねぇ」
　真央の疑問にのほほんと答える水月。
　とりあえず、真央は救出にかかる。
「がおーも手伝うのだ」
　そう言いつつ、水月を助け出すのであった。