this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
霊界鉄道危機一髪☆寝子島おばけパニック!
<< もどる
1
…
22
23
24
25
26
…
31
つぎへ >>
寝子島電鉄霊界線 浅縹駅(1)
『がしゃどくろ』。意外にもおばけとしては新参者である。およそ60年前、主に書籍にて創作された妖怪であり、その出自は比較的新しい。がしゃどくろといえば江戸末期に描かれたおどろおどろしくも荘厳な浮世絵が思い浮かぶ方もあろうが、あちらは似通ったイメージから結び付けられがちなだけでがしゃどくろそのものではなかったりする。
まあ、あえて今そんな資料を探す必要もあるまい。何しろまさしく眼前に、あまりにも巨大な骸骨がそびえているのだから。
「いいわねえ。ぶっ飛ばしがいがありそうだわ」
尾鎌 蛇那伊
は不敵に笑う。
場所は九夜山。相手はそれに見劣りもしない巨体をひきずる髑髏の化け物。頂上からゆっくりとした所作で、しかし圧倒的な重量で空を響かせながら、街へと降りてゆこうとしている。誰しも自らが押し潰される様を想像せずにいられないだろう。
「策を弄せず、真っ向勝負と行きましょ」
それでも彼は軽い口ぶりとともに呼気を整え、流麗な中国拳法の構えなど披露して見せるのだ。
寝子島の人々は、ことにこうした奇怪な夜を幾度も越えてきた者たちには、今夜だってそのひとつに数えるのみだ。
「というかそもそも、こいつは列車に入るのかい?」
手にしたマチェットを掲げながら、
サキリ・デイジーカッター
は眉をひそめる。
「昔、冥界行き魔行列車には乗車したことがあるけどね。こんなに大きな乗客は乗っていなかったよ」
「じゃあ、今回の列車は特別なんじゃない」
蛇那伊が指したのはがしゃどくろの後方、九夜山の頂上付近に停車した古めかしい路面電車だ。半透明に透けてぼんやりと輝いている。確かにこの世の物体ではないのなら、乗客の質量もまた問われないのかもしれない。
「ま、あたしたちは降りかかる火の粉を払うだけよ。今までも、これからも、ね」
「それもそうだ」
得心したかうなずいて、サキリは速やかに行動を開始する。
エモノはマチェット二刀流。頭には角。得意の瞬間移動でがしゃどくろの懐へ一気に潜りこみ、赤く煌めく刃を叩き込む。一つ、二つ三つ、四つ、連撃の目標は敵の関節部。まずは右膝めがけ、突撃の推力と回転の遠心力、それに鬼の膂力も乗せた爆発的な剣閃を、絶え間なく打ち込んでゆく。
「考えてみれば、列車に入るかどうかなんて関係ないな。ダメならバラすだけさ」
衝撃で上手く脱臼のような状態へ持っていければ、各部を細かく分解することもできるかもしれない。
一方の蛇那伊は、ふン、と全身に力を込める。彼の言う、気を巡らせるというやつだ。
するとそれを合図にするかのように、蛇那伊の身体は巨大化していく。彼はだいだらぼっちだった。
「がしゃどくろの巨体は脅威だけれど、動きは鈍い。大きくなったあたしにも同じことが言えるわね」
四肢が大きくなれば、一つ身体を動かすにも通常の感覚とは違ってくる。末端になればなるほどその傾向は顕著だ。
しかし肉体のプロとも言える蛇那伊には、そんな違和感を把握し調整するのもわけはない。中国拳法における套路の所作をなぞり、敵を見据えながら即座に肉体と精神をチューニングする。
「最小の動きにして最大効率で。押し込む!」
踏み込むと同時に打ち込む。拳撃も靠撃も歩法と意を同じくし、全てを渾然一体とする。だいだらぼっちの全体重を叩きつけるような体当たりを受け、だいだらぼっちもいななくようにしてのけぞった。
蛇那伊は一歩も退かない。サキリも一瞬とて怯むことはない。
振り返れば、背負っているのは我らが寝子島だ。退路は端から存在しないのだ。
「寝子島のフツウを守るために、僕は戦う。けど……新たな敵の登場に、ワクワクしている自分もいる。不謹慎かな?」
「あたしも似たようなものよ。でもやることは変わらないわよね?」
「そうだね、島を憂うも笑い楽しむも、僕にとっては同じことか」
「そ。手を抜くつもりは毛頭ないわ」
そうすることが当たり前のように、拳を振るい、刃を閃かせるのみ。
「じゃじゃーーーーーーん!!」
颯爽現る、
雨崎 荒太郎
!
「豆腐小僧でハイティーン座敷童子の荒太郎だがーんすー!」
ろっこん使って華麗に夜空を舞う。
眼前に迫るは九夜山にまたがる超巨大おばけ、がしゃどくろ! 振り払う骨腕くぐり抜け、旋回飛翔を魅せつけながら見事肉薄し、繰り出す一撃を見よ!
「豆腐の角にあたまぶつけちまえー!」
ぺちゃっ。
豆腐はくすんだ頭蓋に激しくぶち当たり、湿った音を立てて砕け散った。
がしゃどくろは怯まない、なんとこの攻撃が効かないか! ならばもう一撃、どうだ!
ぺちゃっ。
ぺしゃっ。
ぺちゃんっ。
「ふっ。いっぺん言ってみたかったんだよね」
甲斐性なしの一般男性なら落語めいて死んだかもしれないが、しかしながらがしゃどくろは豆腐の角をブツけてもぴんしゃんしていた。あれれ、おかしいな?
「がしゃどくろをがしゃっとやっつけるはずが。ぼくの豆腐が効かないなんてー!」
「……もちょっとカタいのとかデッカイのとか、ぶつけたらいいんじゃないかなぁ?」
さて、ここでようやくにして姿を見せたのは、
黒白 滴
。今後の寝子島を占う三人のキーパーソン、その一人であった。
彼女は幽霊となり、気づけば荒太郎の後ろに浮かび佇んでいた。
「ははあ、なるほど。硬いのにでっかいのね。なら、これだーがんす!」
滴の実に的確なアドバイスを採用し、荒太郎が念力で持ち上げたのはちょっと大きめの岩塊だ。形も丸っこくてちょうどいい。
「そーそー、そーいうのが良いよね~」
「どおおっ、せい!!」
ぐるりとぶん回し、遠心力を乗せて投げつけた。
どがしゃ。
良い音はしたが、がしゃどくろは仰け反りもしなかった。残念ながら効果は豆腐よりいくらかましといった程度だ。
「あれれ、おかしいな?」
「う~ん……こんなの、やっつけられるのかな~」
思わずぽつり。つぶやいた滴の言葉に、仲間たちの表情が陰る。
敵はこれでもかと巨大にして強大だ。ちっぽけな人間では軽く撫でられるだけでも致命傷だろう。事実幾人かの仲間は無造作に振るわれた腕に一薙ぎされ、リタイヤしている。
荒太郎の目から闘志は失われていないが、仲間たちの一部には動揺が広がってゆく。
「へへっ。心配すんなって!」
折れかけた意思を辛くも繋いだのは、
綴 柚枝
。
彼が構えたのは武器ではない。言葉通りの、ヴァイオリンだった。
「こういう時こそ、俺のヴァイオリンの出番だよな!」
柚枝はサトリだ。その能力が、この場に布陣した仲間たちの思いを読み取った。
「なーんかみんな、元気ないじゃん? 確かに相手はでっかいけどさあ、俺たちだって負けてないって!」
言うが早いか、弓がうなる。奏でる音色にろっこんを乗せ、辺り一面響かせる。
柚枝のヴァイオリンから迸る音響が、仲間たちの疲労を癒してゆく。人数が多いからかその効果は控えめではあったが、この場にあっては精神的作用も大きかった。
「おおっ、元気が出てきたぞーがんす!」
活力を取り戻した荒太郎は、念力全開! 矢継ぎ早に手頃な岩くれを持ち上げてはがしゃどくろへぶつけてゆく。
仲間たちも彼へ続けとばかり、持てる力を発揮して攻撃を繰り返す。
「人もおばけも関係ねぇ!!」
柚枝の演奏は止まらない。仲間のため、寝子島のため、今彼にできる最大限の貢献だ。
こんな状況だから、などと手は抜かない。全力で、想いを込めて奏でるのみ。
「みんな、俺の音を聴けぇぇぇえええっ!!」
音色も気合も迸り、柚枝のヴァイオリンががしゃどくろに相対する人々を強力に後押しした。
敵は圧倒的だ。鈍く巨大で、攻撃など効いているのかもいまひとつ分からない。
しかし彼らが退くこともない。戦いはまだ始まったばかりだ。
「うん?」
「あら、どうしたの? よそ見は禁物よ」
蛇那伊ががしゃどくろの拳をいなしてそらしたところで、サキリが彼女に気がついた。
「あれー、あの白黒の子。どうしたがんすー?」
ひらりと避けながら、荒太郎もちらと目を向ける。
柚枝のヴァイオリンに耳を傾け揺れているように見えたが、そうではないようだ。
「……まただ。また、声が聞こえる……」
そのうち何かに導かれるように、滴は幽霊の身体を揺らめかせながらどこかへ行ってしまった。
行方を確かめる前に、がしゃどくろの前進が早まり、彼らは目の前の戦いに集中するほかなかった。
<< もどる
1
…
22
23
24
25
26
…
31
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
霊界鉄道危機一髪☆寝子島おばけパニック!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!