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寝子島電鉄霊界線 花緑青駅(8)
「おかーさん!」
そう呼ぶ声の、何て心地良いことだろう。
「ふふ……また会えたわね、冬夜君!」
むぎゅ、と抱き締めた。本当ならそうすることさえできなかった我が子を、
恵御納 理沙
は心行くまで。
寝子島にたゆたう神の気まぐれは時に過酷だが、時にこんな奇跡ももたらしてくれる。
「おかーさん、ぼく、おなかすいた!」
「あらあら。そうね、何か作って……あら、あの方は?」
ふと理沙の目に留まったのは、スーツ姿の中年男性。ととお氏である。特徴的なアホ毛には見覚えがあった。
彼は今、寝子高生二人に愚痴を垂れているところだった。
「僕ぁねえ、ただ娘のことを思ってだねえ……」
「ええ……分かります。心配だったんですよね……?」
やけっぱち気味にカップをあおるととお氏は泥酔してくだを巻く週末の飲み会めいた様相だが、
御巫 時子
はほっこりと微笑む。お皿に乗せたお豆腐を差し出しもする。今日の時子は豆腐小僧なのだった。
「お豆腐、どうぞ」
「ああ、これはどうも。ちょうど小腹が空いてきたところだったんだ。おお、これがジャパニーズ・トウフ!」
「尚輝先生も、いかがですか……?」
「ありがとうございます、時子さん。いただきます」
一緒に卓についた
五十嵐 尚輝
は周囲の状況について今ひとつ理解してはいないようだが、それでもこうして時子に付き合ってくれている。ちなみに彼は狼男となっており、モフモフな耳と尻尾が大変に愛らしい……とは、時子の率直な感想だ。あとで写真でも撮りたいところである。
「おじさまは、どうして寝子島へやってきたんですか?」
一方こちらは
宮祀 智瑜
。サトリとなった彼女は、ととお氏の娘とやらについてリサーチしている。
何にしろ、彼の頭に揺れるアホ毛は、智瑜も良く知る彼女を想起させずにはいられないのだ。
「いやね。娘がこの島にいると聞いてはいたんだけどね。天……僕の故郷じゃ、放任主義が普通でねえ。過保護すぎるのも恥ずかしくてさ」
(天界って言いかけましたね今……)
ともかく彼はずっと娘に会いに来たかったのだが、奥さんがおっとりまったりふわふわした性格なのもあり、我慢していたのだそうだ。
「それが今回、我慢できなくなってしまったと」
「そうなんだよーもう2年も会ってないんだからさあ、寂しいじゃないかあ!」
智瑜は、隣りに腰かけた時子と思わず顔を見合わせる。
彼の娘は要するに二人も良く知るアホ毛の彼女であるようなのだが、奥方に比べてちょっと構いたがりなお父さんであるととお氏は今回その想いが高じるあまり、天界から寝子島めがけダイブを敢行してしまったらしいのだ。
結果として、もちろん彼の意図するところではないながら、寝子島におばけが大発生するという事態を引き起こしてしまった。かように天界の神が地上へ降りれば多大な影響あろうことを、奥方も、あるいは天界の神々も分かっていたのかもしれない。
豆腐をもぐもぐする彼はさほどに反省しているようにも見えないが、まあいくらか懲りてはいるらしい。サトリの能力で彼の内面を覗いてみた智瑜には、その人柄の良さが大いに伝わってきた。うかつではあるが、悪い人物ではないのだ。
「それで……娘さんに会えたら、その後は……どうされるんですか?」
時子は控えめに尋ねる。ととお氏は今のところ、自分から天界の何某であると積極的に名乗るつもりもないようなので、無理に突き詰めはしない。
智瑜も気になっていた。天界に戻るのも良いだろうが、彼がなぜわざわざスーツなど着込んで寝子島を訪れたのだろうか?
彼はにやりとして言った。
「ふふふ。実はね、寝子島のとある場所に、就職が決まっているんだよ。これからは大手を振って娘に会えるというものさ!」
「えっ、寝子島に?」
何ともはや。なかなかに行動的らしい彼は、今後も寝子島で生活するつもりのようなのだ。
寝子島のどこで、何をして暮らすのか? 智瑜はろっこんとサトリの能力を併用し、そのあたりを探ってみた。
頭に浮かんできたのは、
「……寝子島高校? それに……」
娘だというアホ毛の少女の顔はやっぱり、良く見知ったあの子のものだった。
「お待たせしました~♪」
と、明るい声は理沙だ。餅々 きなこにおばけカフェの厨房を借り、調理をしていた。
運んできたトレイに並ぶメニューは、豆腐ハンバーグセット。ヘルシーかつボリューム満点なお料理の登場に、ととお氏の純朴そうな瞳は輝いた。
「おお、これは美味そ~! ちょうど小腹が減ってきたところでね。いただいてもいいのかね?」
「はい、どうぞ♪ あなたたちも食べてね~」
理沙は時子と尚輝先生、智瑜にも同じものを持ってきてくれた。
「あ、ありがとうございます……」
「わあ、いただきます!」
おばけの身とはいえ腹は減る。夜食をいただくにも少々遅い時間ではあるが、低カロリーな豆腐メニューなら罪悪感も小さかった。
「冬夜君には、ジュースとお菓子ね。お豆腐のチョコケーキよ~」
「わあい! おかーさん、ありがとー!」
再び目にすることができた息子の無邪気に目を細め、理沙もまた卓へ着いた。
先ほどからととお氏と彼を囲む人々の会話が聞こえて、気になっていたのだ。
「娘さん、どんな方なの? 私も高校生の娘が二人いるの。やっぱり、心配になっちゃうわよねえ~」
「分かってくれるかね! いやいや、うちの娘は奔放で、とにかく元気いっぱいでねえ。そいでもって可愛くて器量よしでねえ」
最近いろいろあって、娘が一人増えた理沙だが(増えたというか分かれたというか、なのだがともかくめでたいことである)、娘たちのことは可愛くって仕方がない。
ととお氏は何年も愛娘に会えていないというのだから、そりゃあもう心配だろう。彼の気持ちは理沙にも理解できた。
「娘さんは……愛されていますね……」
時子はふと、傍らでぼんやりした顔を浮かべている尚輝先生をちらり。
例えば自分に娘や息子が生まれたなら。会いたくて会いたくて、矢も盾もたまらず飛び出してきたというととお氏の気持ちが自然と理解できるようになるだろうか。息子を愛でる理沙の幸せな表情を、自分も浮かべることができるのだろうか。
「時子さん、どうしました? 僕の顔に何かついていますか」
「え……あっ。いいえ、何でも……ありません」
いつの間にやらじっと彼を見つめていたのに気がついて、時子は頬を染めた。
「……よし!」
豆腐ハンバーグを美味しくいただいた智瑜が、かたんと椅子を引いて立ち上がった。
「私、娘さんを連れてきますね。たぶん、知っている子だと思いますから。娘さんのお顔を頭に思い浮かべてもらえますか?」
「えっ、思い浮かべる?」
彼はまだ寝子島におけるろっこんを知らないのか、怪訝そうな顔を浮かべながらも律儀に目を伏せる。
智瑜の脳裏に再び、あのあけっぴろげな笑顔が浮かんだ。
「それじゃ、ちょっと呼んできますね!」
などと軽く言って、智瑜の姿はふっと消えた。彼女の能力は、対象の願うもののもとへ瞬間移動が可能なのだが、そうとは知らないととお氏は面食らったのかぽかんと口を開けた。
チョコでべたべたになった冬夜の口元をかいがいしく拭ってやりながら、理沙はふと考える。
目の前の男性のスーツ姿。寝子島へ就職が決まったらしいこと。娘たちから聞いた、そういえば寝子島高校のあるポストが長らく不在であることなどがとりとめなく頭に思い浮かび、何とはなしに口にした。
「あなたって、もしかして……寝子島高校の、新理事長さんかしら~? なんちゃって」
多分に茶目っ気を含んでの冗談交じりであったが、ととお氏は目をしばしぱちくりとした後に、ニヤリと笑み、ぱちり指を鳴らした。
「ほう! 鋭いね、レディ☆」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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