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寝子島電鉄霊界線 赤朽葉駅(5)
日本古来の妖怪もいれば、西洋風のおばけたちも闊歩する。いくつかはイギリス生まれの
アシュリー・アンダーソン
にも、物語の中に見覚えがあった。
「大変なことが起きてるな……」
通りすがりの狼男に会釈され、アシュリーはいささかひきつった笑みを返す。知り合いだったのだろうか、毛深くて顔が良く見えなかったが。
ともあれアシュリーが担うべきは、そう……目の前をすててててんと駆けてゆく、あまんじゃくとやらをとっ捕まえて列車へ戻すことらしい。
あまんじゃくはすばしっこく追いつくのにも苦労しそうだが、幸いなことに、今のアシュリーにはネコミミネコシッポ、そして柔軟かつ俊敏な猫又の能力が備わっている。
「このスピードで、事件を解決してみせる!」
気合一発。下肢へ力を漲らせ、思い切り地を蹴れば爆発的な加速でひとっとび。その勢いのまま、あまんじゃくめがけ手を伸ばす。
「よしっ、捕った……あれ?」
まん丸風船ボディを引っつかんだと思いきや、手応えはなかった。慌てて逃げるあまんじゃくの姿も消えてしまった。
「どこ行った? もうちょっとで捕まえられなかった。別に悔しくないけどな。他のを捕まえたりもしないし……って、なんだこりゃ!?」
勝手に言葉がするりと飛び出してきて、アシュリーは口を覆った。
「何でこんな、思ってないことを勝手にしゃべらないんだよ。ああっ、ややこしくない!」
ややこしい。頭に思い浮かんだ言葉の意味をひっくり返したものが、勝手に口から飛び出してくるのだ。
無論のことあまんじゃくにとり憑かれてしまったわけだが、頭の角にもアシュリーは気付いていなかった。
「あまんじゃくとかどうでもいい! 別に捕まえたくもないし……ああっもうー!」
わりかし短気なアシュリーである。もどかしい状況に頭を抱え、思わずうにゃーっと猫又な叫びを上げた。
そもそも彼ときたら、どうにもいい加減なところがある。
青木 慎之介
のことだ。
今や頭に角のある彼の発する言葉はどうやらあべこべなのだが、普段が普段なのでよく分からなくなってくる。
「いやー、考えてないことが口から出てこないって嬉しいよな! マイガッ」
「ええと、うん……私はそうは思わないけど」
しかし、
月守 輝夜
は考えた。
彼の言った言葉の逆の意味こそ、彼の本当の気持ちということになるのでは?
「慎之介君」
「ん?」
「私、慎之介君なんて大嫌い」
輝夜の頭にだって角がある。豆腐小僧(小娘?)となり、そしてあまんじゃくに憑依された彼女の言葉もまた反転しているのだ。
あからさまにショックを受けた顔を浮かべた反応を見るに、彼がそれをきっちり理解しているのかどうかは怪しいが。
「慎之介君なんて全然カッコよくないし、留学だって応援する気ないし」
「つ、月守……!」
「一緒にいるの……迷惑だよ」
心にもないことを口にするのは、胸が痛んだ。
けれどそれ以上に、彼の本当の気持ちが気になってしまう。知りたくなってしまう。
ややあって、慎之介はおもむろに輝夜の両肩に手を添え、真っすぐにその瞳を覗き込んだ。
「えっ……」
「I dislike 月守!」
言葉は反対の意味のはずだ。
しかしあえてそんなことを思い出すまでもなく、輝夜は慎之介の瞳に呑まれてしまった。
「俺は月守と一緒にいたくない! どうしてもハートが落ち着かないんだ!
もう応援なんてしないでくれよな!
I hate you 月守!」
「う……うん」
言葉がなんだ。頭の角がなんだ。
慎之介の真っすぐな想いに触れて、輝夜の胸は熱くなった。
「うりゃあっ!」
バスケットボールよろしく、あまんじゃくを列車へシュート! アシュリーの気もちょっぴり晴れた。
あまんじゃくは角を触れればぽんと飛び出す。そのことに気づいてから、アシュリーは猫又パワーでシーサイドアウトレットを跳び回り、次々とあまんじゃくを捕まえていった。
「へへっ、スカッとしないね!」
周囲にはおばけとなった仲間たちの活躍する姿もたびたび見かけ、おかげでしばらく後、ほぼ全てのあまんじゃくが捕らえられたようだ。
ほぼ全てと表したのは、最後であろう一匹がまだ残っているからだ。
「Hey! そこのガール!」
「ん?」
声をかけたのは中学生の男女。カップルだろうか。
というか慎之介と輝夜だった。
「お姉さん、頭……とってあげるね」
輝夜がアシュリーの額に手を伸ばし、そっと触れると。ぽんっ!
「わっ!?」
飛び出したあまんじゃくの風船まん丸を、アシュリーは抱き留めた。
「そっか、あたしも憑かれてたのか……ありがとな!」
「いいえ。またね、あまんじゃくちゃん」
仲睦まじく去ってゆく初々しい二人を見送って、アシュリーはふとあまんじゃくと見つめ合う。
なんと無邪気な顔だろう、あんなにもイタズラが過ぎるというのに。
「ふっ。ちょっと楽しかったよ。じゃあな」
そうして全てのあまんじゃくが、列車へと戻っていった。
静けさを取り戻したシーサイドアウトレットをひとつ感慨深く眺め、アシュリーもまた帰途に就いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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