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霊界鉄道危機一髪☆寝子島おばけパニック!
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寝子島電鉄霊界線 花緑青駅(7)
「娘さんを探してるのなの? あかりが見つけてあげるのよー!」
「大変ですね。私もお手伝いします!」
名乗りを上げたのは二人の猫又。
橘 明里
に
日々野 結衣香
だった。
二人は気合十分、さっそく捜索へ……の前に、がっくりとうなだれたおじさんにも触れておく。
「あ、あの。どうしたんですか?」
優しい結衣香の気づかいに、しかしととお氏は首を振る。
「今、自分の浅慮に打ちひしがれているところでね。ハァ、私としたことが……」
愛する娘も暮らすこの寝子島へトラブルを持ち込んでしまったことを、彼は悔いているようだ。
そう。この夜半に始まり島中を巻き込んでいるおばけ騒動の発端は、天界からやってきた今や新たな落神たる彼の落着の衝撃、そのものであったらしいのだ。
「ふむ。ま、そう心配することはありませんよ」
「うんうん。大丈夫だよぉ~」
月詠は動じることもなくカップをあおり、ぬいぐるみ姿な瑠樹はうつむいたおじさんの頭をやわらかくぽむぽむと撫でた。
「寝子島の人々は、こう見えてトラブルには慣れっこでしてね。もれいびたちはもう解決のために動いていますから」
「それに、ねー!」
きなこが突然声を上げたのは、瑠樹に背中を押されたからだ。無論、物理的に押したわけではないが。
「あのね、そのね……おじさまがきたから、にぎやかになったし! おじさまにもこうして、であえたもの。ひとにもおばけにとっても、きょうはきっとなにかがかわる、すてきなよるなのよ!」
重ねてお伝えするが、今夜は寝子島とその住人たちにとって、重大な転換点なのだ。ととお氏ときなことの邂逅。白黒髪な『彼女』の身に起きた何らかの不運。それらが端緒となり、島のフツウは再び転がり始める。
目をぱちくりと瞬いたおじさまも、にっこりと笑みを浮かべたきなこも、微笑ましく見つめた瑠樹や月詠も、未だそんな運命の流転を、知る由もなかったが。
さて、明里と結衣香の話に戻ろう。
目下進行中の百鬼夜行は勇敢なるひと・もれいび・ほしびとらに任せるとして、二人はととお氏の愛娘捜索へ乗り出すことにした。たいそう重要人物であろう彼の力になってやることは、今後の島のためにもなるだろう……といった打算があったわけではなく、ただしょげ返る中年男の悲哀を見かねてのことだ。興味もありながら、結局彼女らも多くの寝子島住人たちの例に漏れず、多分に優しい心の持ち主である。
(ていうか、あのアホ毛……もしかして)
と結衣香は思ったが、確信は無いので黙っておくことにした。必要あればいずれ明かされよう。
いっぽうの明里は、鈍いというか大らかというか……何かしらピンと来ることもなく、とにかくやる気だけは満ち溢れていた。
「あかりは猫てんしなのから、きっとすぐに見つけられるなのよー!」
「あっ、ま、待ってください……!」
二人ともに身に受けたおばけの能力は猫又であり、ことにその跳躍力には目を見張る。ひょいひょいと駅ビルの壁を蹴り、標識を蹴って跳び上がり、民家の屋根を足場に曇天の合間から覗く月へ向かって跳んだ。
※猫又です
迷いなく跳躍を繰り返す明里に、結衣香は猫又の能力を若干持て余しながらも、どうにか後をついてゆく。
「……って、どこに向かってるんですか? 娘さんの居場所に心当たりが……」
「ハッ」
ぴたりと足を止めた明里の背中に結衣香はぶつかりかけてしまった。
あたりを見回し、くるり振り向いて明里は言った。
「そういえば特徴とか聞くの忘れてたの。ちひひ♪」
結衣香も思わずずっこけた。
「おじさんに似た雰囲気の子を探すのなの!」
「そ、そうですね。それと……せっかく猫又さんになりましたから、猫さんたちに協力してもらうのはどうですか?」
「ええっ、あかり猫としゃべれるのなの!?」
そんなわけで地元の猫たちににゃんにゃかにゃんと話しかけ、捜索への協力を要請してみたところ、彼らは快く了承してくれた。調査報酬として持ってきた猫缶の効力も抜群であったことは言うまでもない。
猫情報により、東にそれらしき人物を見かけたとあらば東へぴょんと跳んでいき、西にてそれっぽいアホ毛を発見したと聞けば西へ駆けてゆく。ヒマな猫たちを引き連れながら、寝子島中を右往左往することしばし。
「ええっ。シーサイドタウンにいるんですか? こんなところまで来たのに~」
星ヶ丘地区はイソラ・ガレッジャンテの端っこにて、くつろいだ三毛猫が猫缶はぐはぐしながら語るには、件の女の子は花緑青駅の周辺を忙しく移動しているらしい。相棒と一緒に豆腐を配っている……とかなんとか。
もとより気まぐれな猫の言うことであり、人探しに活用する情報としてはいささか正確性には欠け、あっちへこっちへ走らされてしまったが、ともかく有力情報を得た。
「ちょっと遠回りしちゃったなの。さっそく戻るのよー!」
「そうですね」
あの幽霊が作る人波から探し出さなくてはならないという難問もあるが、地域が絞れただけでも大きいというものだ。
気が楽になり、結衣香の口からは、
「ふんふふふん、ふふふ~ん♪」
と、口笛が滑り出た。大好きな時代劇のテーマソングだった。
「……あっ! ごめんなさいござるさん、つい……!」
突然現れたのは、時代がかった甲冑姿の男。結衣香のろっこんにより出現した、戦国時代の名もなき武士こと『ござる』さんだ。結衣香はうっかりろっこんの条件を満たしてしまうことがたびたびあり、そのたびござるさんはこうして顔を見せてくれるのだった。
「か、かっこいいのなのー! なんていうおばけなの?」
「お、おばけではないです。ござるさんです」
「ござるなのー!」
きょろきょろとあたりを見回し、行き交うおばけにぎょっと目をむくござるさんに、
「せっかくですから、少し手伝ってくれますか? 人を探しているんです。頭にアホ毛があって、元気いっぱいで……今はシーサイドタウンにいるみたい」
そう頼んで見れば、快諾してくれた。ござるさんと猫たちを伴い、結衣香と明里は来た道を戻る。
今夜は島中、あちこち賑やかだ。時おり悲鳴なども聞こえてきたりはするが、多くはおばけもひとも入り交じり、奇妙な一夜を楽しんでいるらしい。
ふんふんふん、と鼻歌。今度は明里の口から漏れたものだ。
「にゃん、にゃん、にゃーんなの。なんだか楽しいのー♪」
「ふふっ。そうですね」
シーサイドタウンに戻り、ととお氏と愛娘を引き合わせることができたら、どんなシーンが展開されるのだろうか?
想像すると何だか楽しくなってきて、猫たちもにゃあにゃあにゃおうとやかましくて、ござるさんの足取りも思わず弾んだ。結衣香と明里は顔を見合わせ、くすりとふきだした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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