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寝子島電鉄霊界線 鉄紺駅(1)
今さら言うまでもないことであるが、剣と星の力の多層世界、星幽塔は寝子島と繋がっている。認識できる者ならば互いに行き来が可能だし、そうでなくとも気がついたら移動していたりすることもある。
ざっくりとアバウトな両世界の接続度合いがゆえか、あるいは霊界鉄道を走る魔行列車の霊的な踏破能力がためか。寝子島におばけたちが氾濫するのと時を同じくして、星幽塔にもまた同様の事態が進行中であった。
「うわぁ、なんだこりゃ!? モンスターになっちまったぞ!?」
「手から四角くてぷるぷるした何かが出てくるんだけど!? ちょっと美味しそうだけど何これ……!?」
「墓場でゾンビが大量発生!? 街にまであふれてくるぞ、フランチェスカ様にご報告を!」
てな具合で、サジタリオ城下町は瞬く間に大混乱に陥った。ほしびとの中にはもとよりモンスターめいた者もいないではないが、それでも突然おばけに姿が変われば、動揺するなというのも酷であろう。
しかしまあ、それでもやはりファンタジー世界の住人たちではある。こうした事態を速やかに解決すべく、すぐさま動き出す者たちもいた。
「あれが悪いやつですにゃー!」
ミーツェ・M・フェリス
以下、Barアストラルにて依頼を請け負う冒険者たちである。
墓場は既に怪異であふれ返っていた。墓の下からもりもりと現れるゾンビたちが獲物を求め、今にも街へ雪崩れ込もうとしている。タイプで言えば正二・N・ロメオの初期作品ばりの鈍重で走らないゾンビだが、腕力はすさまじいものがあり、組み付かれれば跳ねのけるのは困難だし、噛みつかれた者もまたゾンビと化してしまう。城下町がゾンビで埋め尽くされてしまうのも時間の問題だ。
そうならぬため、立ち上がったのがミーツェらだった。
「ゾンビをやっつけながら進んで、親玉のところまでたどりつくのですにゃ。フランチェスカさま、兵士のみなさんへご指示をお願いしますにゃ!」
「は、はい。それは良いのですが……」
弓を携え並び立つ
フランチェスカ・ダ・サジタリオ
はしかし、何やら頬を赤く染め、もじもじと恥じらっていた。
頭にはピンと立った狼耳に、お尻にはふさふさの尻尾が頼りなげに揺れている。ここ第一階層のアステリズムたる彼女もまた、おばけと化していたのだ。狼男ならぬ狼女である。
「あの。なんだか兵士や領民たちの目が痛いというか、熱いというか。気になるのですけれど」
「そいつはひとえに、フランチェスカ様の魅力のタマモノってやつだぜ?」
ニヤリと笑む
ゲース・アイルンアルム
。歴戦の冒険者であり、数多の戦技に通ずる武芸者であり、セクハラに無銭飲食上等のゲスい騎士である。星幽塔解放の折にも活躍した冒険者であり、その罪深さはなんとなく見逃されている。彼の呼気が含む酒臭さにミーツェは思わず鼻を両手でふさぎ、公人としてここに立つフランチェスカさえふいと顔をそむけた。
にも拘らず、ゲースはマントを翻し、彼なりに考え抜いた策を集う兵士や城下町の住人らへ叫んだ。
「良く聞けお前ら! これから始まるのは、我らがフランチェスカ様のライブだぜ!」
「は!?」
「ケモミミ尻尾領主様のニッチな萌えを堪能できるのは今だけだぜ? 限定グッズだって販売中だ!」
当の領主様は寝耳に水のようだが、ほしびとたちは大盛り上がりだし、向こうの即席テントでグッズも本当に売られていた。
「いいかお前ら、あのゾンビみてぇなのは、ファンの風上にもおけねぇ迷惑者どもだ。ケモミミフラン様に興奮するあまり我を失ってやがる、そんな連中にゃ我らがもふもふ領主に指一本だって触れさせてたまるかってんだ。そうだろお前ら!!」
「「「WOOOOOOW!!」」」
「というわけでフラン様、一曲といわず何曲でも、歌のほうよろしくお願いします。楽団はこちらで用意しましたんで、ええはい」
「え? あの、ええ? 歌って、私がですか? 歌うんですか? この状況で?」
シュールではあるが確かに、おばけ騒ぎで右往左往していた住人たちはゲースの言葉で一つにまとまっている。兵士たちの士気も高い、かつてないほどに高かった。
事ここに至っては、ミーツェもゲースの策に乗っかるしかなかった。
「時間がないですにゃ! フランさま、よろしくお願いしますにゃー!」
「あの、本当に? 歌うの、私?」
ミーツェを先頭に冒険者や兵士らが群れるゾンビへ突撃し、なし崩しに作戦開始となった。
ミーツェは雪女の力を得た。
「ふしゃーっ!」
吹雪を巻き起こし、地より凍結させゾンビを足止めする。既にゾンビ化したほしびともまとめて凍らせてしまうが、いたしかたなしである。
「ごめんですにゃー! このまま……あの『怪物』をやっつけるのですにゃ!」
『フランケンシュタインの怪物』。かの有名なこの古典ホラーの雄が、星幽塔に現れたゾンビたちの首魁であるらしい。彼が咆哮すると、地よりゾンビが湧き出すのだ。明らかに墓場へ埋葬されたであろう人数に留まらない数のゾンビが湧いているが、細かいことは言いっこなしだ。
吹雪で道をひらくと、ミーツェは側面から追いすがるゾンビの対処を兵士らに任せ、怪物めがけ鋭いつららを発射し攻撃する。いくつかのつららが突き刺さり怪物はうめく。
激しい冷気が彩る戦闘のさなか、後方ではちょっと異様な熱気を放出する男がいる。言わずもがな、ゲースである。
「そーれそれそれ! そいやぁっ!!」
しぶしぶといった面持ちながら、楽団の奏でるやけに日本のアイドルチックなバックミュージックに乗り、可憐な歌声を響かせるフランチェスカ。その歌唱力はさておき隠せぬ愛らしさのケモノ領主の存在感と、曲調に合わせてウチワを振りたくるゲース率いる応援団が見せる一糸乱れぬオタ芸は、確かに戦場へ散った味方らを一つにまとめ上げていた。なんなら巻き起こすその風圧が、近づくゾンビの一団をすこぶる物理的にふっ飛ばしさえした。
「野郎ども、俺たちがライブを盛り上げるぜ! 猫の嬢ちゃん、マナーの悪いファンにはお灸をすえてやりな!」
「いきますにゃーーーっ!」
フランチェスカの歌も後押しに、ミーツェのつららがマシンガンのごとく放たれ、怪物を押し込んでゆく。
「……痛っ!? し、しまったのにゃー!」
攻撃に集中するあまり、手薄となった兵士たちの合間を縫って接近したゾンビに気づけず、腕に一噛みをもらってしまった。ゾンビはすぐさま氷像に変えてやったが、ミーツェもまたすぐに猫ゾンビとなってしまうだろう。
その前に。
「こうなったら……後はよろしくですにゃー!」
他の誰かに噛みつくよりはと、ミーツェは最後の力を振り絞る。怪物が振り上げた拳を持ち前の身軽さで華麗に避け、するり懐へ潜りこむと、全力をもって猛吹雪を発生させた。極低温が渦を形成し、嵐となって吹き荒ぶ。
「おおっ。アッパレだぜ、猫の嬢ちゃん! 野郎ども、ライブは大成功だぜ!」
嵐が晴れると、一段小高くなった墓場の丘の上には、かちかちに凍り付いたミーツェと怪物の氷像が出来上がっていた。
怪物が戦闘能力を失った途端、ゾンビたちは崩れ落ち、ぐずぐずと土の中へ埋もれていく。ゾンビ化していたほしびとたちも元どおりとなり、見事、第一階層は解放されたのだった。
「あの怪物を魔行列車とやらへ触れさせれば良いのですよね? 兵たちよ、氷塊を列車のところへ運んでください。氷が溶けたらミーツェさんを保護して、怪物を列車へ押し込むのです。……ところで、その……私、いつまでこの格好なんですか?」
耳と尻尾を押さえた領主の恥じらいには、兵士たちも領民たちも、それにゲースも、テンションうなぎ登りであったという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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