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寝子島電鉄霊界線 赤朽葉駅(2)
「お姉ちゃん、何これ?」
妹の
雨崎 穂香
に問われても、
雨崎 楓香
だって一緒に首をひねるほかない。
「私は、猫娘? 猫又ってやつかな……で、穂香は雪女?」
姉はネコミミネコシッポ、妹は冷気を纏う雪女となっているのは置いておくとしても、目の前の祖父、
湯川 馳夫
の有様ときたらどうだろう。
「やあ楓香ちゃん、穂香ちゃん。ミヨちゃんとはぐれちゃってね、どこに行ったか知らないかい?」
「おじいちゃん、その頭……」
「うん? じいじの頭に何かついてる? ははは、角でも生えてるのかな」
生えていた。馳夫の額には二本の角が生えていた。
彼は鬼となっていた。なっていたのだがこれがややこしいことに、あまんじゃくにもとり憑かれていた。
「いやあ、さっきからどうも、なんだか妙な気分でねえ」
「えっ、具合わるいの?」
姉妹が顔を覗き込むと、しかし馳夫はその気遣いに対して首を振る。
「いやいや。こういう気分なのさ」
おもむろに彼は、孫娘である楓香の胸へ手を伸ばした。
「ええっ!? お、おじいちゃん!?」
「楓香ちゃんも穂香ちゃんも、素敵な女の子に育ってくれて、じいじは嬉しいよ。どれどれ、どのくらい育ったのか、触って確かめてみようかねえ」
「「きゃーーーっ!?」」
とっさに身を引いて手は届かなかったものの、いつものじいじらしからぬ不埒な行動に、孫たちはドン引きだ。
「お姉ちゃん、おじいちゃんがなんか変だよー!」
普段の彼もお茶目ではあるが、決してセクハラ変態爺というわけではない。
今の彼は鬼であり、あまんじゃくである。鬼として備わったあふれるパワーと思考に反した言葉を発してしまうあまんじゃくの性質がなんやかんや合わさって、なんかこう言葉のみならず行動にまで影響を及ぼしているのかもしれない……と信じたい、祖父の潜在意識下では変態願望が渦を巻いてわだかまっているなどとは思いたくない。
「とにかく、逃げよう穂香!」
「う、うん!」
幸い姉妹の健脚には馳夫もなかなか追いつけないが、
「楓香ちゃん、胸は大きくなったかな? 穂香ちゃんは足が綺麗だね、部活を続けてるおかげかな。ちょっと触らせてくれないかい?」
「もーっ、おじいちゃんセクハラ!」
さりとて今の祖父をこのまま放っておくのも不安にすぎる。
「そうだ。このまま引きつけながら、おばあちゃんを探せば……」
「あ、ショックで元に戻るかもね!」
しばし孫娘とおじいちゃんの、一見、微笑ましい追いかけっこが続く。
さてその頃馳夫の妻、
湯川 ミヨ
は孤軍奮闘していた。
「破!」
あまんじゃくに憑かれたらしい高校生の背中に指先で星を描く。そうするとずるりとあまんじゃくを身体から引っ張り出すことができた。ミヨのろっこんの力だ。
本来、憑かれた時に生えてくる角に触れればあまんじゃくはぽんと飛び出すのだが、ミヨはそれを知らなかったし、まあ結果オーライだ。
「あらあら、憑依された人がこんなに。放ってはおけませんね」
寺生まれのミヨはこの手のオカルトに強く、あまんじゃくに翻弄される人々を見かけては、破! 邪っ! と慣れた所作で厄介者の小鬼を取り除いてゆく。
「おお、お狐様……!」
「ありがたや、ありがたや」
ところで今のミヨは化け狐であり、頭には狐耳、腰にはふさふさ尻尾も生えていた。手際よくあまんじゃくを払う手並みや、きっちり着付けた和装も相まって、どこか神々しくも見えたりする。お年寄りには拝む者まで現れる始末だ。
「かしこみかしこみ、お稲荷様……」
「う~ん。これはちょっと、たまりませんね」
あらかたお払いが終わったところで、小走りにその場を後にする。
「そろそろ馳夫さんたちと合流しないと……あら?」
そうしてあたりを見回したところで見つけたのが、逃げる孫娘と夫の奇行であった。
「おや?」
なんだかふわふわとした思考のまま、孫娘たちを追いかけていた馳夫。
そのうち気がついた。
「楓香ちゃんが二人いる……?」
「あれっ、お姉ちゃんが増えちゃった!?」
孫娘がいつの間にやら、三人になっている。穂香はそのままだが、姉の楓香が増えている。
これはどうしたことか? などと深いことは考えなかった。代わりに、
「いやあ、得したね。触りがいがありそうだ」
二人の楓香のうち、ひとりの胸にぺたりと手のひらを触れた。ついにやってしまった。
「おおっ、やわらかい! こんなに立派に育って、おじいちゃんは嬉しいよ……」
「あら、そうですか? こんなおばあさんの胸でも?」
「……あれぇ!?」
ぼわん。もう一人の楓香は、化け狐の能力で変身したミヨだった。
「み、ミヨちゃん……?」
「邪!」
馳夫がぽかんと口を開けた隙に、彼の胸元へ星を描く。ぽん、とあまんじゃくが飛び出して、ミヨの胸に抱きすくめられた。
彼も我に返ったようで、苦笑いして頭をかいた。
「いやぁ、鬼の力のせいなのかな? 鬼って角が生えてたり威張ってるところなんかは格好いいけど、僕にはやっぱり似合わないんだなぁ、はっはっは」
「まったくもう。私と孫を見間違うくらいボケてしまったなら、いつでもケアセンターに入れてあげますからね? いいですね、馳夫さん」
「はい……」
と、熟年おしどり夫婦の破綻は未然に防がれたが、気づけば周りには逃げ出したあまんじゃくたちがてけてけと走り回っている。再び誰かにとり憑くとなると面倒だ。
夫婦のやりとりにちょっと置いて行かれ気味だった姉妹だが、ここは彼女らの出番だろう。
「お姉ちゃん、あたしが凍らせるから、捕まえちゃって!」
「おっけー!」
言うが早いか、雪女の穂香がぷうと頬を膨らませて吐息を吹けば、たちまち風は凍てついて、あまんじゃくをまとめてぱきんと凍結させる。
氷が溶けださないうち、楓香が猫又の敏捷性を発揮してあまんじゃくたちを捕まえてゆく。
ある程度まとまったところで、祖父母とも協力し、停車している列車へ放り込んでいった。
「じーーーっ……」
「? どしたの、穂香?」
「美味しそう……」
「かき氷じゃないってば、やめなさーい!」
凍ったあまんじゃくを見つめてじゅるりとよだれを垂らした妹にツッコミを入れる姉。孫たちの生き生きとした様子を眺めて、馳夫とミヨも幸せそうに微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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