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寝子島電鉄霊界線 花緑青駅(6)
「わぁい、猫のぬいぐるみになったよぉ!」
ぴょいん、ぽいん。怒れる偉丈夫も星幽塔のモンスターもまとめて和ます、
曖浜 瑠樹
がさらにさらに愛らしくなってしまった。
今夜の彼は付喪神、いわゆる器物霊である。ふかふかもふもふな、実に出来のいいにゃんこのぬいぐるみであった。
良い子は既に夢の中な時間帯ではあるが、今日くらいは大目に見てほしい。なんたって、おばけパーティーなのである。
付喪神としての能力でふよふよ浮かびながら、瑠樹は花緑青駅を訪れた幽霊たちの案内を買って出た。
「餅々さん、オレ、お手伝いするよぉー」
「ありがとー、よろしくね!」
多くの仲間たちが同様に応対しているが、人手はまったく足りていない。ここへきて、幼い見た目に反して社交経験豊富なきなこも若干テンパりつつあったが、瑠樹の参加が事態の緩和に繋がった。
幽霊たちは思いのほか人間らしさを残しているから、中には客同士でケンカに発展することもある。そんな時こそ、瑠樹の出番だ。
おばけ駅ビルの窓に使われているおばけガラスに映るのは紛れもなく自分の姿だが、そこはおばけの世界のものであり、見ていると勝手に動き出す。くるくるくるり、軽妙なダンスを披露する自分の鏡像に、
「和むなぁ……オレだけどねぇ!」
ほわほわほわわん! ゆるゆる和みの波動がぶわわとあたりに広がって、他愛もないケンカなど瞬く間に収束してしまうのだ。
しばしそうして幽霊トラブル解決に奔走しているうち、駅前の混雑具合もいくらか落ち着いてきたようだ。広場に急遽設営されたステージで、何人かの仲間たちがパフォーマンスを始めたことも大きいだろう。
少しばかり手が空いたところで、瑠樹は先ほどきなこがぽつりと言っていたことを思い出した。
「餅々さん、あそこにいるおじさんが気になってたんだっけなぁ」
カフェでくつろぐ、アホ毛の『ととお』さんだ。先ほどはステージのパフォーマンスに合わせていささか時代がかった腰つきのダンスなど披露していたが、中年ゆえの体力の衰えを露呈するかのようにティータイムへ戻っていた。
きなこは、そんなスーツ姿のおじさんが何だか気になっているらしい。どう気になっているのかといえば、彼女は外見幼くも年経た幽霊であるから、そこはもう大人の男女として気になる、という意味であろう。たぶん。
はすっぱで活動的に見えるきなこだが、オトメチックな一面もあるらしく、今のところまだ声をかけるには至っていない。そこで、瑠樹は考えた。
「餅々さん、いったん休憩タイムにしない? あっちでいっしょに、お茶しようよぉ♪」
そうして指差した先におじさまの姿があったものだから、きなこは恥じらいつつも、えーしょうがないなー? 的な感じで休憩タイムを宣言したのだった。
立ち昇る香りを楽しむ。私生活ではお付きのメイドが世話を焼いてくれたりする
旅鴉 月詠
だが、何事も自分から率先して行ってしまうのがこのご主人さまだ。芸術一般に料理、趣味の絵画や占い、ゲームなどなど、そのアクティブさはとどまるところを知らない。
紅茶を淹れるのもお手のもの、である。
「ふむ、なるほどやはり。あなたは神の類とお見受けするが」
月詠と同卓を囲むのはととお氏、瑠樹、餅々 きなこ、その他数名の寝子島住人たち。
いずれも共通点を見い出せば、アホ毛でスーツのおじさまに興味があることだ。そのベクトルは様々であるにしろ。
「ほほう、お嬢さんは慧眼だね。その根拠は?」
隠すそぶりもなくさらりと言ったととお氏に、月詠は肩をすくめる。
「我々は何かと神々との親交が深いもので。善神も悪神もまとめてね。ことに、空から落っこちてきたお嬢さんのことなら良く存じ上げています」
「おお、知ってるのかね!?」
賢明なる皆々さまはとっくに彼の身の上に気づいていることだろうが、彼の姓については伏す。まだもう少し。もったいぶるなと言われようとも、先述のように然るべきタイミングでビシッとフルネームを提示するのが効果的と信じるからである。ご容赦いただきたい。
それはさておき、彼は娘を探しているのだった。
「私のように、ほら、ピンと立ったこの一房の髪が良く似ていてね。顔立ちは妻に似ているかな。そんな娘だが、どこにいるか知っているかね、君たち?」
「今現在何をしているか、という意味ならば、いいえ。しかし恐らく彼女の性格を鑑みるならば、こんな夜にじっとはしていないでしょうね」
「こんな夜?」
ふと、おじさまはかくんと小首を傾げた。見た目は渋いのだが、時おり見せるこういう仕草はどことなく少年を感じさせる。
「寝子島というのは、いつもこうではないのかね? 実に賑やかで、これならば娘も退屈はしないだろうと思っていたのだが」
「退屈はまるでしていないでしょうが、平時の寝子島はもう少し静かです」
「今日はねぇ、おばけパーティーなんだよぉー!」
明るく言って、瑠樹は隣のきなこへ、ねー! と同意を求めたが、彼女は先ほどから黙りこくったままもじもじとして、時おりととお氏にちらりと熱っぽく目を向けるのみだった。おませに見えるが、中身はいっぱしの乙女なのである。
「おばけパーティー。ほう? いつもはいないのかね、おばけ」
「うん、いないよぉー。うん……? たまーに、いるかなぁ?」
事あるごとに奇妙な存在が現れる寝子島の不思議な状況を的確に言い表す言葉が見つからず、考え込んでしまう瑠樹のあとを、月詠が引き継いだ。
「ご存じかもしれませんが、娘さんは記憶を失っています。落下の衝撃でね。その時、彼女は神魂を寝子島中にばらまいてしまったのですよ。おかげで島には良く、人ならぬ者が立ち入ってくるのです」
「神魂を? そりゃあ大変だ。じゃあこの幽霊やおばけたちは、そのせいかね?」
「いえ、その。そちらは少々、お伝えしにくいのですがね」
どこか他人事のようにとぼけた顔の彼へ、月詠はまったく伝えにくくなさそうにきっぱり言った。
「寝子島におばけが現れたきっかけは、あなたが落ちてきた際の衝撃によるものかと」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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