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寝子島電鉄霊界線 黄橡駅(2)
「理緒ちゃん……私たち、死んじゃったの……?」
不安な気持ちはきっと二人、変わらない。それでも
佐和崎 紗月
の涙目に、
初瀬川 理緒
はつとめて明るく振る舞った。
「あっはは。まさか! 大丈夫、大丈夫。多分大丈夫……」
多分、と思わず口にして後悔した。紗月の顔色が目に見えて陰ったので。
理緒自身も胸にわだかまる嫌な予感は拭えない。恋人の涙をこぼさぬよう、その肩を抱くこともできない……なにせ彼女らは半透明で透けていて、宙に浮いていたから。
しかしながら二人の不安は、思いもよらず払拭されることとなった。
「ま、そう怯えずともよい。今宵は特別での。少なくともこの町屋は安泰じゃ。楽しむとよい」
「ええっ……?」
思わず漏れた驚きは、声をかけてきたのが明らかに人ではなかったことだけではない。二人のいる空間に、自分たちと同じような幽霊や、妖怪めいた者たちがひしめいていたからだ。
「日が変われば寝子島も元どおり。それまで、どうだね。わしとげぇむで勝負でもせんかね?」
「げ、ゲーム……ですか?」
理緒の不安げな表情は変わらないように見えて、胸の内は少しばかり和らいだようだ。
ぬらりひょん、と名乗ったおばけによれば、ここはシーサイドタウンにあるゲームショップだ。見回せば確かに、多種多様なアナログゲームが棚に並び、それらで遊ぶ客たちの姿も目に付く……その客たちもまたおばけであるのが、何ともシュールな光景ではあったが。
人ではないが、いかにも好々爺といった風情のぬらりひょんに、理緒も警戒を解く。
「どうする、紗月? ちょっと遊んでいく?」
「えっと、うん……理緒ちゃんがいいなら」
「おっけ、じゃあ決まり」
どうやら確かに、今日は特別な夜らしい。
不可思議には事欠かない寝子島だ。こんな夜も、たまにはいいだろう。
慣れてみれば幽霊ボディも悪くない、と紗月は思う。ふわふわ浮いて、何にも遮られることなく右へ左へ。まるで海中を漂っているかのように心地良い。
とはいえまあ、あまり長くこのままなのも、ちょっと困ってしまう。大切な恋人の滑らかな肌に触れられないデメリットは、あまりにも致命的だ。
「だー! 全然わからーん!」
「ふぉっふぉ。わしに挑むのはちょいと早かったのう、お嬢さんや」
理緒とぬらりひょんが遊んでいるのは、『ニャタン』のヴァリアントルール版……つまり特殊ルールだ。通常は3~4人で遊ぶニャタンを1体1でプレイできるよう調整されたもので、緊張感ある一騎打ちが楽しめる。
のだが、この手のボードゲームには疎い理緒には少々、難しかったようだ。
「もー、おじいちゃん強すぎ! あたしじゃ全然相手にならないよ~」
「そうだの、では次はあちらのお嬢さんと対戦してみてはどうかの?」
と、ご指名は
三佐倉 千絵
である。おばけの客をさばいて少し落ち着いてきたらしく、自分も遊びたくてうずうずしていたようだ。
「じゃ、お相手させてもらいますね」
「よーし、今度は負けないわよ!」
意気揚々、再び一騎打ちに挑む理緒であったが、
「あ……あれ?」
「理緒ちゃん、そこは貿易カードを使ったほうが良かったんじゃ……」
「えっと、すみません。資源いただきますね」
「んがー!」
あっさり撃沈。負け方がまたあんまりにも一方的だったもので、すっかりヘコんでしまった理緒だった。
「あたしって、こんなに頭悪かったっけ? ふぐぅ……紗月、カタキ取って~!」
「か、かたきって言われても……」
争いや競い合うことは好まない紗月は思わず躊躇した。こういったゲームも得意ではないし、いざ自分が勝ちに傾くと、相手に申し訳ない気持ちになってしまう。およそ勝負事には向かない性格である。
とはいえ、先ほどから理緒のやられっぷり、相手の巧みな手管をふわふわ浮かびながら眺めていたら、ひと通りのルールは把握できてしまった。
「ふぉふぉ、どうやらやる気になってくれたかの。どうだね、お相手願えるかのう」
「わ……わかりました。やってみます」
きりと口元を結び、紗月はいつぶりかの勝負へ挑む。
「おおっ。紗月が燃えている……」
「いいゲームが期待できそうですね!」
という千絵の言葉通りに、この後紗月はぬらりひょんを相手に数度のゲームへ挑み、なんと勝ち越してしまったのだから大したものだ。
さすがあたしの紗月だね! などと恋人におだてられれば、紗月も悪い気はしなかった。
汽笛の音に、表へ出てみると、シーサイドタウンのど真ん中に古めかしい蒸気機関車が止まっていた。
どうにも異様な光景だが、見送りに出た千絵や、理緒に紗月、それに
三夜 深夜子
と
雪寄 愛唯
、
白 真白
にはもはや驚くこともない。
「やれ、お迎えが来たようだの。皆の衆、そろそろお開きとしようか」
ぬらりひょんがよっこいせと席を立つと、クラン=Gにたむろしていたおばけたちもせかせかと店を後にし、機関車の客室へ入ってゆく。
「いやいや、充実したひと時であったよ。人間のげぇむは素晴らしい。またぜひ、お前さんたちと遊びたいもんだの」
「私たちも楽しかったわ。ありがとうおじいさん、またいつか、ね!」
代表して深夜子が握手を交わし、ぬらりひょんも満足げな笑みを残して、機関車の中へ消えていった。
再び夜闇に汽笛が響く。街並みを容易にすり抜けながら、魔行列車は次の駅を目指し滑るように走り去っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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