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寝子島電鉄霊界線 花緑青駅(3)
「世界が違っても、通じあえるかな?」
それは率直な問いでもあり、
夢宮 瑠奈
の願いでもある。
彼女は考えた。
おばけたちに、あたしのうたは魅力的に映るでしょうか?
「ここは寝子島と霊界のハブステーション! 世界を飛び出して、あたしのことを知ってもらうチャンスかも?」
『CitrusCat's』の一員、末明 せれねとしてファンを魅了する瑠奈である。寝子島の中においては、その名も広く知れ渡っていると言っていい。けれど、そこで足を止めるつもりもない。
世界が広がるのなら、あまねく歌を響かせてみせよう。それが瑠奈なのだ。
「そうと決まったら……こうしちゃいられない♪」
瑠奈は駆けてゆく。向かう先には、右へ左へと立ち回る餅々 きなこの姿があった。
程なくして、寝子島電鉄霊界線・花緑青駅前のおばけ広場には、円形のステージが用意された。おばけの能力や技術を駆使して設営されており、照明や音響、その他演出効果など、人間社会におけるそれと遜色ないものを実現した……とは、きなこの談である。
「おばけのみんな! すてーじ、たのしんでってね!」
瑠奈の打診から、きなこの行動は早かった。駅へ降り立つ幽霊たちの数が思いのほか多く、人手が足りなくなってきていたこともある。彼らの目をいくらかパフォーマンスで釘付けにすることができれば、もてなし役を買って出てくれたひとやもれいびの手も休まるだろう。
「とっぷばったーは、このふたり! はりきってどーぞ♪」
そうして壇上へ現れた、頭に獣の耳を持つ二人の少女。その名も『あいおシスターズ』であった。
「寄ってらっしゃい見てらっしゃい、聞いてらっしゃいですわー!」
「キャンモーニン! 今夜はおばけスペシャル! あいおシスターズのゲリラライブ、やっちゃいますよぉ!」
まるでうりふたつの双子、
アイオ・キャンドライト
と
喜矢武 あいお
の立ち姿を、スポットライトが照らし出す。周囲に集った幽霊たちが、幽霊とは思えぬ黄色い声を上げた。
あいおシスターズ、とは二人がMewtube配信をする際のユニット名であり、彼女たちが身に着けている衣装もいつもの配信用のそれだ。
普段と異なる部分が一つあるとすれば、妹・あいおが猫又となり、猫耳カチューチャが必要ないことだろうか。
「ふふっ。ほしびとの姉さんとお揃いで、嬉しいですぅ」
「アイオもですわ! さて、今日の主役はあなたですわよ。頑張って!」
言うなり、アイオの身体に異変が生ずる。ぐんぐんぐん、華奢な体躯が巨大化してゆく……彼女はだいだらぼっちとなったのだ。
その肩へあいおはひょいと飛び乗り、
「さあ、張り切っていきますよぉ。皆さん楽しんでいってくださいねぇ。そこのダンディな、アホ毛のおじさまもね♪」
アホ毛の男性といえば、紅茶をいただいていたはずのスーツ姿の中年男。ととお、と名乗った彼だ。いつの間にやら最前列にて、男は流れ始めたバックミュージックに乗りステップを踏んでいる。ぱちりと指を鳴らし、姉妹へウィンクひとつ。ノリノリであった。
アイオの巨大化は止まらず、やがて背後の駅ビルにも並ぶほどの大きさとなったところで、肩の上のあいおが歌声を響かせた。透きとおって、それでいて茶目っ気もあり、軽快なダンスも交えながらの堂々たる歌いっぷりだ。
客層を考慮して、今日の選曲はいささか古めの歌謡曲のカバーとした。スポットライトはレーザービームとなって七色にきらめき、音に合わせ明滅し、重低音や歌声が幽霊たちの半透明ボディをふるると波打たせる。
(今日はあいおちゃんに任せて、私が歌うのは我慢ですわねぇ)
巨大アイオは妹を誇らしく思いつつ、控え目なダンスに終始する。だいだらぼっちとなった今、自分ではっきりと分かるのだが、この身体でもって全力で歌えば、その途方もない声量が衝撃波となり、周囲のあれこれを観客もろともに薙ぎ倒してしまうだろう。
(うぅっ、自分でステージになると言っておいてアレですが……めっちゃ悔しいのですわーっ!)
とはいえ、活き活きとして歌い踊る妹の姿は、思いのほかアイオを昂らせた。
本当の意味での姉妹ではない。アイオから分離して生まれたのがあいおだ。なりたてだが、それでももう、二人はかけがえのない家族だ。
「姉さん! とばしていきますよぉ~!」
この奇跡を手離すことはできない。アイオは大きくうなずき、レーザービームは乱れ飛んだ。
ああ、いいなぁ。瑠奈は思う。
世界はやっぱり、繋がっている。音楽があれば、歌があれば繋げられるのだ。
「皆さん、楽しんでますかぁ? 次の曲は……特別ゲストをお招きしちゃいますよぉ」
末明 せれねの名が叫ばれて、ぱちくり。目をしばたいた。
気づけばあいおシスターズが、ステージで瑠奈を手招きしている。
その時、瑠奈に宿ったサトリの能力が、周囲の観客幽霊たちの思考を読み取った。
(わ、みんな私にも期待してくれてる。あの渋いおじさまも?)
おばけたちの思考はさまざまだが、共通するのは壇上の姉妹のパフォーマンスをもっと見たい! という思いと、瑠奈への大きな期待。
そして中には、自分もパフォーマンスの一部となりたい! と考える者たちもいて、件のスーツのおじさまもその一人だったりした。
瑠奈の胸もまた、見る間に昂揚してゆく。考えはすぐにもまとまった。
「よーし。それなら……歌いたい人! 踊りたい人! みーんな一緒に、ステージに上がっちゃおう!」
中央に瑠奈、あいおシスターズ。バックダンサーには陽気な幽霊たち。
瑠奈がアイドルらしく見事な歌を聞かせれば、あいおも負けじと歌声を響かせ、巨人なアイオもリズムに乗り揺れる。スーツのおじさまも裾を翻し、実にスタイリッシュなステップを見せつける。
パフォーマンスと嬌声は止むことなく、夜通し観客たちを沸かせ続けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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