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プールびらきはサニーデイ
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体操服で力泳する宇佐見望月を眺めつつ、浮舟久雨はなんだか安堵もしていました。
――みな、望月先輩のように目立つ人に注目しがちだろう……なら、私などを注視する者はおるまい。
望月との受け答えにおいては、たまたま水着を持ってきていたから着替えた風に言葉を告げた彼女ですが、本当はちょっと違います。
――実は、元々着ていたんだよな……。
そうです。服の下にしっかり、水着の準備をしていたのです。ただ、積極的に肌を露出したくなくて、しばらく迷っていただけのことなのでした。
ちょうどそこへ、
「はみ出ないように、ちゃんと髪入れなきゃ……」
と、白い水泳キャップに髪をしまいながら、クラスメイトの
恵御納 夏朝
が通りかかりました。やはり指定水着でした。頭から水滴がぽたぽたとしたたっているのは、どうやらさっきまでシャワーを浴びていたからのようです。
「浮舟さん」
夏朝は久雨を見て、
「夏朝」
久雨は夏朝を見ました。
すぐに二人とも、互いが単身で来ていることを理解したようです。
「一緒に泳ぐか……?」
「うん。いいね」
でもその前に準備体操、と言って、夏朝はよいしょよいしょと腱を伸ばしはじめました。
「体調崩したり、足がつったり溺れたりしたら困るから……」
「そうだな」
久雨もならいます。
体操は終わりました。それでも夏朝は一気にはじけたりしません。ててて、と水際に近づくと、足先をちょんと水につけたのです。
「どうかしたか……?」
「この間の豆腐とはちがって冷たい水だから、慎重にしようと思って」
夏朝はあまり感情を表にしません。もともと、喜怒哀楽をはっきりするほうではないのです。といっても、なんだかドキドキしている様子なのは存分に見て取れます。
「それじゃ、入ろうかな」
どぼんと一気に入ったりせず、夏朝はまず足、つぎにお腹、腕、首、と順々にプールの水を自分にぱしゃぱしゃかけました。そうしてようやく、ゆっくりと腰を落としていったのです。
「……うん、冷たい」
それがプールに入っての、夏朝の第一声でした。
「プールを遊覧するのもいいだろう」
「そうだね」
しばし二人はプールをのんびりと歩き、ほうぼう眺めては体温を高め、そののち、平泳ぎから始めました。
「上手だな……私よりずっと泳げる……」
「そう? 普通程度だけどな……あ、でも平泳ぎは苦手だし、僕、バタフライは泳ぎ方自体知らない……」
周囲には騒々しく泳ぎ回る男子もおりますが、夏朝の周囲だけは、ゆっくりと時間が流れていくかのようでした。
「そういえば」
と彼女は言いました。
「前に「泳ぐ猫さん」をテレビで見たことが……あのときの泳ぎかたをまねしてみよう」
それは猫かき、本稿をお読みの皆さんはもうおなじみですね。犬かきではなく猫かきです。
「猫かき、猫かき……」
夏朝は泳ぎはじめました。
ねこねこねこ……なんだか可愛い。久雨は足を止めて眺めます。
ねこねこねこ……懸命に泳ぐ夏朝の姿です。
ねこねこねこ。
こつっ、と夏朝の猫かきハンドが、
十文字 若菜
の肩に当たりました。
「ごめんなさい」
「え? いいよいいよ。気にしないで」
と明るく笑う若菜を、発見して一人の少女が声を上げました。
「おおお!? そこに見えるはお隣のクラスの若菜ちゃん!!」
「え? ああ、そんなあなたは夏帆ちゃん!」
若菜もたちまち破顔します。
それは
島野 夏帆
です。
クラスは隣同士ですが、なんとも気の合う友達同士。偶然であったみたいな会話を交わした二人ですが、しっかりこの場所で待ち合わせをしていたのでした。
「どーもどーも、最高のプール日和ね!!」
ぷかぷか平泳ぎで、夏帆は若菜のそばに泳ぎ着きました。
「それはそうとして、むむむ……おぬし、やりおるな!」
なにやら言いたいことがある様子、突き刺すような視線で若菜を眺めると、断じるように夏帆は言ったのです。
「指定水着ではないオリジナルで来るとは!」
そうです。若菜は白と紺のストライプの水着を着用していたのです。この日を想定して前もって選んでおいたワンピース、飾り気は少なくシャープなデザインでした。
「いや、なんとなく……でも、やりおるな、って言うほどのものでも……」
「いやいや、私は指定水着だし、この日を心待ちにしていたわりに女子としての準備が足りないと自覚させられたね! 今!」
「そんなことないって。だってこんな地味柄だし」
ここで声を落として若菜は続けました。
「胸だってBで寂しい感じだし……」
周囲には、豊かなバストをこれ見よがしに(?)ひっさげて泳いでいる女子も少なくないのです。
けれど夏帆は堂々としたものでした。
「私も大差ないわ! 安心して!!」
と力強く言います。
「うん、安心。じゃなくて、そうだよね! 一緒に頑張ろう!」
ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、夏帆とは気が合うのでオーケーなのです。
「さて、じゃあ勝負しようじゃないか若菜ちゃん!」
「勝負!?」
「そう、プールといえば対決は避けられないもの! 自分で言っていて意味がわからないけど、やっぱなにか競い合うのって燃えるじゃない!」
「いいよ、これでも水泳も結構得意なんだ。じゃあ、負けたほうが勝ったほうにクレープをおごる、ってことで! まずは素潜り対決なんてどう?」
「了解した! そこのきみ!」
と夏帆は、ねこねこねこ……とねこかきを続行している夏朝に呼びかけました。
「どっちが長く潜っていられるか、見ていてくれないか!」
「いいよ」
というわけで二人は、せーので同時に潜水したのです。
――肺活量は自信あるんだよね……。
ぷくぷくと泡を吐きつつ若菜はにこりとしたのですが、甘かった!
『にーらめっこしましょ、あっぷっぷー! なんてね!』
水中なので声はでませんけれどその勢いで、夏帆は若菜に向かって、大変にファンキーな表情を作って見せたのです。お猿が水中でもがいているような痛快フェイス、夏帆の変な顔、結構すごい!!
『もがっ!』
勝負あり、かと思いきや、ぎゅっと若菜は目を閉じます。
――そう来たか!
ならば、と今度は夏帆は若菜をくすぐりにかかりました。
『もががっ!?』
夏帆の意図に気がついて若菜は逃げます。逃げまくります。潜ったまま。
いやはやこの勝負、どうなりますことやら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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