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今日も愛すべき『フツウ』の日。
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お昼前の駅というのは人が少ない。
特に雨の日はそれが顕著だ。
そんなほぼ無人といっていい駅に一人の女が佇んでいる。
いや、佇むというよりは直立していた。
人を射殺すような鋭く無機質な瞳。
その目のまわりを白くふちどり、バサバサとしたつけまつげを装着している。
真っ黒な肌、金に近い眩しい茶髪。
薄手のサマーコートを羽織り、もう全部見えているんじゃないかというようなミニスカートを履き――
ああ、只者じゃない。
鍛えているのだろう、その体はしなやかな筋肉で覆われていて、格闘技をしていそうな――
ああ、只者じゃない。
彼女の名前は
オーマ・トンノ
。
寝子島駅のホームにて直立不動の怪しい女だ。
その彼女を見つけた
刻人・F・ミセリア
はくすりと笑った。
(いやあ本当に浮いてる)
知り合いなのだろうか。彼の表情は楽しげだった。
「久しぶり! オーマ」
刻人は彼女に微笑みかけ、後ろ手に隠していた花束を渡す。
真っ白なカラーの花束。花言葉は素敵な美しさ。清浄。夢のように美しい。
オーマは刻人と花を一瞥し、無言で受け取った。
(あ、少し嫌そうだな)
まったくと言っていいほど変化のない彼女から不快の感情を刻人は感じ取るが(ま、いいや)あまり気にせず笑顔を貼り付けていた。
オーマは何も語らぬまま突然歩き出す。
「もう、いきなり歩き出さないでよオーマ」
ハハハと乾いた笑い声をあげ、刻人は彼女の後ろを追いかけた。
駅前のコンビニでオーマは傘を購入するとシーサイドタウンの方へ向かっていった。
彼らを包むのは雨音と足音と刻人の愉快そうな話声。
目に入る建物ひとつひとつを説明していく。
「あれはね――」
オーマは一方的な刻人の言葉を聞いている。――聞いているのだろうか。
「あれは漁港、あっちは水処理センターだよ」
オーマは刻人の顔を見た。
刻人はにこりと笑う。
「さ、もう少しでシーサイドタウン駅だから」
そういって刻人は歩き続けることを強要する。
そんな調子でシーサイドタウン駅にたどり着くと、刻人はピシッとひとつの建物を指差した。
「あそこに見えるのが僕の通っている木天蓼大学のキャンパス。大学って結構楽しいものなんだね。こうやってさぼっても怪しまれない」
オーマはどこかを見ている。
「……さ、君のためにセーフティーハウスは手配してある。寝子島駅まで戻ろうか」
大学を指差すと、なにをするでもなくすぐさま来た道を戻ろうと刻人は言った。
オーマは何も答えずに踵を返す。
刻人は満足そうに笑う。
「漁港、好きでしょ?」
再びオーマは刻人の顔を見た。
(変わったカップルだな……)
散歩をしていた
檜山 立樹
は二人の姿を見かける。
一方的に話す陽気な男と、奇抜な容姿をした徹底的に無口な女。
(もう会うこともないのだろうけど、)
健気に頑張っている青年の想いが報われるといいな。
檜山はちょっとした出会いに笑みを浮かべた。
オーマは彼に反応しない。
オーマは声を発しない。
オーマは変化を見せることはない。
(日本に来るのは久しい……こいつとも久しぶりだ)
オーマは直立する。
オーマは彼を見つける。
オーマはなにもしない。
(貼りついた笑顔にあの指輪)
オーマはなにかを感じたが、それを伝えることはしない。
(……こいつほど役者はいない)
オーマは歩き出す。
オーマは傘を買う。
(路線沿いに適当に歩けば彼が勝手に地理の把握を自分に行わせるために喋りだすのは目に見えてる)
オーマは予測する。
オーマの予測は当たる。
刻人は笑う。
刻人はなにを笑う?
(病院、警察署、道路の配置……すべて頭に叩き込む)
オーマは覚える。
オーマはただすべてを記憶する。記録する。
(花……邪魔だが仕方がない。彼が私に花を持たせることを望めば、私はその命を受ける)
オーマは傘を差す。
オーマは花束を持つ。
(ただそれだけの関係)
オーマは歩く。
刻人も歩く。
刻人は止まる。
オーマも止まる。
二人は歩き出す。
(漁港か、やはりこいつ覚えていたか)
オーマはなにも答えない。
(潮の匂いがする場所は嫌いではない)
ようこそ、オーマ。寝子島へ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月25日
参加申し込みの期限
2013年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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