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俺達の旅立ち
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【夕飯&夜更けのお喋り】
手早く浴衣に着替えた3人は、急いで部屋に戻った。そこで一息ついたタイミングで、お膳が運ばれてくる。その豪華な品揃えを見ながら武道が嬉しそうに言った。
「お部屋で食べる料理って最高だよな!」
「ああ、日本……温泉宿って感じだな」
煉もリラックスした様子で頷く。仲居さんが退出し、3人はご馳走を前に手を合わせた。
「「「いただきまーす!」」」
温泉と共に料理を売りにしている宿だけあって、海鮮物や手が込んだ上品な料理の数々で、お膳は埋め尽くされていた。
「うん、どれも美味い! それにしてもたくさんだな。食べきれるかなあ?」
もぐもぐ頬張りながら満面の笑みで言う正也。武道がすっと手を伸ばした。
「きりのん食べきれないなら俺食べたげる! この天ぷらもーらい☆」
「嘘うそ、全部食べられるから返せよー武道!」
ご馳走を前に2人のテンションも上がる。そんな中、ひと際料理を味わっているのが煉だ。
(日本料理を食べられるのも今日で最後なんだよな)
極上の料理に舌鼓を打つ煉。何だかしみじみとした幸せが胸に広がった。
(美味しい料理に親友達。最高じゃないか?)
―――日本での最後の夜をお前達と過ごす事ができて嬉しい。
わいわいと楽し気な仲間を前に、煉はそんな思いを料理と共にゆっくりと味わい、腑に落とした。
やはり10代男子の胃袋はあっぱれだ。結局あれだけあった料理もぺろりと平らげ、膳を下げに来た仲居さんを驚かせた3人。敷いてもらったふかふかの布団に満ち足りた体をごろんと横にした。
「何だか寝るのがもったいないなー」
枕を抱え、フニフニする正也。武道がキランと目を輝かせ言った。
「じゃあ枕投げする?」
その言葉を受け煉の氷の微笑が炸裂した。
「ほほう……?
そんな事
もあったよな」
正也と武道に掌を向け、わきわきさせる煉。2人の顔が青ざめた。
「「その手つきは、恐怖のアイアンクロー……!」」
「はっはっは。何の話だ?? あの時は突然顔に枕が飛んできてびっくりしたよなぁ」
当時の事を思い出したのだろう。3人は顔を見合わせると、プーッと吹き出した。
「そういやさ、煉と親しくなったのは武道経由だったっけか」
仲良く布団に寝そべりながらの男子達のお喋りタイム。浴衣が少し着崩れているのもご愛敬だ。
「武道は顔が広いからな。いつの間にか一緒につるんでたな」
「あら、俺友情のキューピッド? こんな素敵な友人達を持てて嬉しいデス☆」
おどける武道から本心が滲み出る。ポリ、と頬を掻きながら彼はそのまま言葉を続けた。
「でも本当に寝子高を卒業したんだよな、俺達。これかられんちゃんは留学して……きりのんは大学進学だったよな?」
正也は静かに頷いた。
「俺はとりあえず実家から大学通うつもり。でも、少し遠いからいつか一人暮らしできたらなーとは思ってる」
「正也
体育会系の方に行く
って言ってたもんな」
「ああ。……武道はどうすんの?」
正也の問いに武道が口を開いた。
「俺は、木天蓼大学の社会学部に進学する……
警察官を目指す
ことにしたんだよ」
その言葉に「へえ」と正也の目が大きくなった。
卒業式に武道から聞いていた
煉は武道を見ながら頷く。
「たくさん考えたんだけどね。俺の考える姿に1番近い気がするんだ。―――いつかみんなの前にブーメランパンツ刑事として参上するから☆」
「おおお、懐かしのブーメランパンツ刑事!」
「ブーメランパンツって意外と市民権得てるんだな……」
きゃぴりん☆とウインクする武道に、目を輝かす正也と感慨深げな煉。すると煉が静かに言葉を落とした。
「俺さ、
卒業式で妹に泣かれた
んだ」
「あ、そうだったんだ……」
煉の妹を知っている武道が、少し声のトーンを落とす。煉が、ん、と頷いた。
「正直言うとさ、俺も寂しいなって思ってる。おまえたちと離れて遠い場所に行くことに不安もある」
妹の涙を通して煉が知ったのは、寂しい気持ちが自分だけではなかったという事。
料理の勉強は日本でもできるし、母さんも、イタリアに誘ってくれた料理長も、無理して留学しなくていいんだって言ってくれた。でも、それでも。
―――それでも、俺は一人前の……母さんみたいなシェフになりたい。
「今2人の話を聞いてて、俺も頑張ろうと思えたよ。ありがとうな、武道、正也。―――友達になれてよかった」
「こちらこそありがとうれんちゃん!」
「やめろよ煉ー、今生の別れみたいだろー」
目を潤ませる武道と正也。一緒にやはり少し目を赤くしたような煉だったが、突然2人を上目遣いに見るとベッと舌を出した。
「まあこんなにしんみりしてるけど、にゃイプとか便利なものがあるし、通話とかすればどこ居ても顔合わせできるしな」
「わぁれんちゃん前向き☆」
「何だよ雰囲気台無しだよ!」
涙が引っ込んだ2人に煉が大きく笑った。
そうだ、しんみりした空気なんて笑い飛ばそう。涙なんて似合わない。俺達は寝子島で、いつだって楽しく自由だったじゃないか。―――最後まで、笑顔で。
夜は静かに更けていく。これからのお互いの進む道を改めて知った3人は、共に過ごした寝子島での日々を思い馳せる。
「……色々あったよな。いろんなバカ騒ぎやって、いろんな話をして」
寝転びながら天井を見上げて武道が言えば、正也ががばりと身を起こした。
「そういやさ、
この前の演劇祭
みたいな大がかりな舞台、またいつかやりてぇなあ。あの時の2人、めちゃくちゃかっこよかったぜ?」
「バーサーカーきりのんも、はまってたよなぁ。ワイルドでカッコよかった☆」
「みんなで何度も何度も練習して、合わせて。1度切りの晴れ舞台に力を出し尽くすのが、あんなに気持ちのいいものだとは思わなかったよ」
煉の言葉に2人も頷く。海賊団として海を支配し駆け抜けた大舞台。これから俺達は、現実の新たな海に船出する。大きな船もない。力強い仲間も隣にいない。自分1人の手漕ぎの船だ。それでも、大海原に出ようとするのは。
「……海賊団達は、今も海で暴れてるんだろうな」
武道が言った。海賊達だって最初は小舟だったはずだ。遮二無二生き、仲間を作り、船を大きくした。迷ったって、嵐に遭ったって。彼らはきっとめげないんだ。そこに、求めているものがあるから。求めるものを探し続けるから。やりたい事をやるために、舟を漕ぎ続けるんだ。
「また、やれたらいいな。舞台」
煉の言葉に正也が声を弾ませた。
「いつかやろーぜ、煉、武道!」
「そうだね! また、みんなで!」
武道の声に、皆自然に互いの拳を突き当てた。―――まるで、海賊団の団員のように。
それからも、たくさんの、本当にたくさんの思い出話に花が咲き、ようやく部屋に寝息が聞こえてきたのは深夜。その静かな音を聞きながら武道もゆっくりと瞼を閉じた。
会えてよかった。本当に最高の時間だった。
今日の事、絶対に忘れない。―――ありがとう、2人とも。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
3人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月09日
参加申し込みの期限
2020年11月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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