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紫陽花の古本市
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◆
(やった……!)
志波 拓郎
は、見えない様に小さくガッツポーズを決めた。
というのも、この頃気軽に誘えなくなっていた相手を誘って来ることができたから。ささやかな、しかし大きな前進だ。
「しばっち、どうしたの?」
その相手――
高梨 彩葉
の不思議そうな声に、慌てて振り返る。
「え、あ、いや、なんでも……ない。行こう、か」
二人並んで、古本市をぶらりぶらりと回り始める。
「私、古本市ってはじめてきたよ」
彩葉が出店者の一覧が載ったペーパーから目を離すと、商店街の軒先に並んだ一日限りの古本屋に多くの人が集まっているのが飛び込んでくる。
目当ての本を探して回る人が要れば、店長から並んだ本の思い出話を聞いている人や、値切り交渉をしているらしき人もいる。
「なんだか、賑やかで楽しいね」
彩葉の笑顔に、簡単に早鐘を打ちそうになる心臓をなんとか抑えつつ。
「そう、だね。ホントに、賑やか……だ。こういう、形式、なんだね」
同じく古本市は初めての拓郎も、少し興味深そうに周囲を見回す。
「……そういえば、彩葉さん……今日は、どんな本、探すの……?」
「そうだなあ、お菓子の本とか少女漫画とか見つかったらいいなあって。しばっちは?」
「俺は……お菓子の図鑑とか、あれば、欲しいな……って。甘いもの、好きだし……さ」
彩葉さんの作ってくるお菓子のことを詳しく知りたいし、と心の中でそっと付け足す。
「そっか、じゃあ探すの一緒だね」
「うん。そう、だね」
そんな話をしながら歩いていると、知った顔も少しばかり目に入ってくる。
「あ、後木さん……だ」
◆
ちょっと可愛いピンクジャーと七分丈のジャージパンツ、背中にしょいこんだ赤猫リュック。そして、
「ネ~コ、ねこ猫ネコなのだ~♪久しぶりに日向ぼっこしてるおネコさまとネコ本探すのだ♪楽しみなのだ~♪」
猫への愛に満ち溢れた鼻歌とともに、
後木 真央
は軽い足取りで商店街を往く。
そうそう、猫も大事だが友達との挨拶も決して忘れない。
風に白い髪を揺らす、小柄な背中に目をとめて。
「月詠ちゃんおはよーなのだ!」
「その元気な声、やっぱり真央か。おはよう」
振り返った
旅鴉 月詠
の手元には、鉛筆が一本とスケッチブックが一冊。
スケッチブックの上には、既に古本市の様子が広がり始めている。
「やっぱりスケッチなのだ、ほっこりするのだ♪」
「近場を回りながら描いてるんだ。ただ座して待つのは、勿体ないからね」
そう言うと、月詠は少し先にある自身の一日店舗『ナレッジ』へと足を進める。真央もそれについていく。
銀色のハンドベルが目印の様になった店先には、、美術関連の書籍をはじめとした種々雑多の本が所狭しと並んでいる。
「おお、月詠ちゃんのお店すごいのだー。ネコ本ってあるのだ?」
「やはりそれか。確か、画集の中にネコ科の動物のが」
あったはずだ、と月詠が言い切るより先に真央は画集の棚――と言っても段ボールを使った簡素なものだ――の前に移動していた。その速さはまさにノーブレーキ。
ほどなくして、お目当てのネコ科画集を発見。
「あったのだー! 月詠ちゃん、これくださいなのだ!」
「お買い上げどうも」
代金を支払って、リュックに画集を仕舞い込む。
「ありがとなのだ。それじゃあ月詠ちゃん、またなのだ~」
早速ネコ本を手に入れ、足取りもいっそう軽くナレッジを後に。
そのまま会場をとりあえず一回りしようと、おネコさまとネコ本を探しつつふらふらしていた真央は見知った人影を再び見つけた。
同じ陸上部の
志波 拓郎
だ。隣に誰か居るようだが、道行く人の影になっていてよくわからない。
「拓郎ちゃーん、今日はどうし」
手を挙げて、声をかけようと元気よく踏み出した真央。ちょうどその時、影になっていてよくわからなかった人物の姿がようやく目に入った。
拓郎の隣に居たのは、可愛いらしい一人の女子――
高梨 彩葉
。
これはひょっとして。
邪魔なのでは。
真央に気付いたらしい拓郎が、彼女の方を見た次の瞬間。
回れ右。
そして、
「ごめんなのだー!」
爆速で遁走した。
そういえば。
前も違う人と同じようなことしたような気がする真央だった。
◆
「あ、あれ……?」
「どうしたの、しばっち?」
「いや、うん。なんでも、ない……よ」
器用に人を避けながら走り去る真央の後ろ姿を、拓郎は呆然と見送った。
一体、なんだったのだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月17日
参加申し込みの期限
2013年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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