this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
紫陽花の古本市
<< もどる
1
2
3
4
5
…
12
つぎへ >>
◆
「あら……さすがは古本市。変わったものがおいてありますのね」
初めての古本市を興味津津といった様子で回っていた
雪代 伊織
は、『タネ屋』の前で足を止めた。
陳列されているのは、奇妙な付録――キットやミニフィギュアなどなど――付きの雑誌ばかり。
更に言えば、創刊号ばかり。
何を隠そう、『タネ屋』店主が「創刊号特別価格!」に飛びついて買ったはいいが二号以降お財布の中身が届かずに諦めるということを何度も繰り返した結果だからだ!
もはや一種の無限ループと言っても過言ではない。
その店主こと
種子島 タネ
は伊織をお客と見定めるや、
「どう、お客さんっ。これだけ種類が揃っているにも関わらず創刊号はたったの100円! 安い! 安すぎる! 創刊号しかないけど!」
若干自爆しているような文句を並べたてる。
そして伊織の方はと言えば、
「面白そうですわね、一ついただけますででょうか?」
初めて見る雑誌に、心を奪われたようだった。
「お買い上げありがとう! どれでも好きなの持ってっちゃって!」
「では、こちらのチェスの駒がついた雑誌を……。ところで、二号以降はどこで買えますでしょうか?」
すっとタネの視線が逸れる。
「あー……ほら、ここ古本市だし探せばあるって!」
「確かにそうですわね。探してみますわ、ありがとうございました」
人懐っこい笑顔を浮かべ、タネ屋を後にする伊織。
さて、彼女の購入した雑誌の二号以降が今日ここにあるのかどうか。それは探してみるまでわからない、シュレディンガーの雑誌である。
◆
(図書館では扱っていないような本も、あるかもしれませんね)
神社の掃除を終え、
御鏡 聖
は古本市にやってきていた。水色のワンピースに巾着という出で立ちは爽やかで涼しげで、今日の青空にはぴったりだ。
空を見上げ、念の為に持ってきた折り畳み傘は要らなかっただろうかなんてことを考えたりしながら、目当ての本を探して店を回る。
「これください」
早速、一冊見つけて購入する。和風の小物でのお洒落の本だ。載っているのは、ちりめん布のリボンブレスレットや、手ぬぐいで作ったコサージュ等々。
これからの季節、浴衣を着たりすることもあるかもしれない。その時には、きっと役に立つはずだ。
(なんだか、幸先がいいですね)
聖が探している本命の本は、和風小物とはまた別のもの。そちらも見つかるといいなと思いつつ店を後にした聖は、見知った人影が居るのを見つけた。
大和撫子然とした着物姿と、それに映える長い黒髪。
天満 七星
だ。
「こんにちは、何を買いに来たんですか?」
聖が声をかけると、七星はにこやかな笑みを返した。
「あら、御鏡様。星神にまつわる古書などあればと思いまして」
「星神にまつわる本……」
彼女の探している本を見かけていればと思ったのだが……今のところ、彼女の言うような本には心当たりがなかった。
「御鏡様は、どのような書物をお探しに?」
「私は寝子島神社の事や、九夜山に住んでいる狐さんたちの事が書かれた本を探しにきたんです。どこかで見かけたりはしませんでした?」
そう、聖の本命はそちらである。九夜山のキツネたちが、かつての寝子島でどう思われていたのかを知りたいのだ。
「ごめんなさい、見ていないですわ」
「いえ、謝ってもらう必要なんて。そうだ、一つ提案なんですけれど。これから探す場所でお互いの探している本を見つけたら、連絡しませんか?」
たくさんの出店者と古本の中、一人で探すのはなかなかに大変だ。お互い連絡するようにすれば、多少なりとも楽になる。
その提案に、七星は一も二もなく賛成した。
「それは名案ですわ、是非そういたしましょう」
「それでは、よろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそよろしくお願いしますわね」
そうして、二人は別れた。
◆
「いらっしゃいませ」
磴 琥珀
は、のんびりとした微笑みと共に客を迎えた。
その客――
弓弦原 譲
はペーパーをポケットにしまい、
「海外翻訳の推理小説はって――」
「ええ、ありますよ。お好きなものをとっていってください」
「ありがとう、では」
鉱石関係の書籍、ハードボイルド、時代物、そして推理物の小説が詰まった段ボールの中を漁っていく。
気になったタイトルを手に取り開くと、古い本特有のどこか懐かしいにおいがふわりと漂う。人によっては苦手だったりもするそうだが、譲はそうでもなかった。もとより普段から本を読んでいると、自然とこのにおいを嗅ぐことも多くなるからかもしれない。
冒頭の数ページをじっくりと読み吟味していると、
「のわっ!?」
突然の衝撃が譲を襲った。
「あ、ごめんね!」
ちらりと視界の端に映ったのは、見覚えの無い女子の顔。文句のひとつでも言おうかと思ったが――
「あっ」
それどころでは、なくなった。衝撃により、眼鏡が落ちてしまったのだ。
譲の視力は悪い。裸眼では、電柱と人の区別もつかない程だ。落とした眼鏡など、まともに見えるはずもない。
「大丈夫ですか?」
立ち上がった琥珀が譲に代わって眼鏡を探すと、すぐに段ボールの中で見つかった。幸い、キズや歪みはないようだ。
「ありましたよ」
見えていなくても大丈夫なよう、譲の手をとりその中にそっと置く。
「ああ、どうも」
眼鏡をかけなおし、辺りを見回す譲。
しかし既に、先ほどの女子の姿はなくなっていた。
「全く、落ち着きのない……」
文句の吐きどころを失い、それを抑えるようにくいと眼鏡のつるを押し上げた譲に、
「本に夢中になっていたのかもしれませんね。ところで、お気に召した本はありましたか?」
琥珀はのんびりと笑いかけた。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
紫陽花の古本市
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月17日
参加申し込みの期限
2013年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!