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ホラーハウスに行こうよ!
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【ホラーハウス終了のお時間!】
『ホラーハウス閉館のお時間です。
キャストの皆さんはお疲れ様でした。どうぞ、カフェで無料での飲食を楽しんで下さいませ。
給仕の方々は、作業終了時間まで引き続き宜しくお願い致します』
安定したマイクワークを示した
檜扇 舞華
の仕事はここで終了……だが、動画の編集を終えた彼女の徹底したプロ根性がそれを許さず、ハンディカメラを持ってカフェの方へと向かっていった。
もちろん、目的は完成した動画のネコ動での投稿による宣伝・紹介である。
給仕の人等は、説得力ある衣装を着ているだろうか。コスプレ自体に興味がある舞華はそれを思うと心が僅かに躍らずにはいられなかった。
カフェは既に満員御礼だった。
給仕係の人がてんやわんやで働いている。
「カフェって…こんなに大変だったんですね……」
手に巻いた包帯から血が今にも滲んで溢れそうな特殊メイクを実践しながら、優美さだけは忘れないようにしている
御巫 時子
が頑張っていた。
ロングスカートのメイド服のには、案の定血糊が被るように付いている訳だが、本人はいたって冷静だ。
そんな彼女が、一礼すると同時に、おっとりとした口調でグロテスク料理の説明をしてくれる。
「充血した眼球ゼリーは噛んだ時の食感もお楽しみください…。視神経のコリコリぷちぷちとした触感が……」
「切断された指…によく似たウインナーです……根元の血ケチャップと共に一口でお楽しみ下さい……」
本人に脅かそうという気はさらさら無いのだが、静かにかつ冷静な声でこうも淡々とグロテスク料理を説明されると、そこはかとなく冷気が漂ってきそうでホラー度が増す。
もちろん、錯覚だ。錯覚なのは分かっているが。
説明している本人が無自覚なのが一番怖い。
そして一通り説明を終えて、深々とお辞儀をして去っていくメイドさん。
「ぎゃあ! あのメイドさん足音が無い!!」
無意識の所作というのは恐ろしい──そんな客の悲鳴まで、しっかりと舞華はしかとカメラに収めていた。
「やったー思い切り食べるのだ…え゛」
ホラーハウスから出てきた
八神 修
と
後木 真央
を待ち受けていたカフェは、ホラーメニューの山、山、山……
「い、以上になりますっ。お客様……!」
マーマンの女性版、下半身はもちろん、上半身まで鱗でイケナイ部分が隠されたウェイトレス
鹿嶋 洋美
は大量の料理をそのテーブルに運んでいた。
真央にとっては、中身は普通であろうと、適当に頼んだのが仇になった。今、目の前には大量のホラー料理が積まれている。
「大丈夫か? むしろホントに食べる気か!?」
「だ、大丈夫なのだ……! 食材を無駄にするのは食キングの名折れなのだ(泣)」
ぎゅっと目を瞑ってざくっと、人を刺したような触感の食材をスプーンで口に運ぶ。
頂きま……! うっ! げほっ、こほっ!!」
「ほら、ああ…急いで食べるから喉に……!」
むせる真央の背中をさする修。料理はまだまだ山ほどある……
運んできた来た洋美も、そのグロテスククオリティには吃驚だ。
しかし、見続ければ段々慣れてくるもの。
今日レシピを教わって、家に帰ったらさっそく作って友達に振舞うのも悪くは無いかもしれない。
終わる頃にはそんな余裕まで出てくる洋美であった。
そして、こちらでも予想以上の込み合いぶりにうろたえている少女が一人。
「もー! 忙しいよ!」
こちら
夢宮 瑠奈
は、数多の衣装の中からかなりシンプルの部類に入る血糊も何もついていないウィッチのコスチュームが幸いしてか、客への接客がかなり回るようになった。
どんなに内心不満で一杯でも、さすがはアイドル、声を掛ければ、柔らかい笑顔は忘れない。
「はいっ、何か御用でしょうかっ?」
注文を取りに、テーブルを回る時も、ふわっとした笑顔は忘れない。
料理も目に余るものが多数出てきたが、見るだけならば何も思うところの無い。
食べられればいいじゃない、それが彼女の心であった。
そんな心に、料理は恐怖心よりも楽しみに見える。
(「なんか細長い筒状のものが入ってる血の海のようなもの(真っ赤なトマトソースのパスタ)」これ、映画の『猫神家の一家』のワンシーンだよね。そこまで再現しちゃうんだ)
暗さというものを全く出そうとしない瑠奈。逞しい精神の持ち主であったのも影響したのだろう。
「あ~……君、ちょっと良いかね?」
──しかし、そこで支配人が瑠奈をこっそりと離れたところへ呼び出した。
「え? 何ですか?」
「その魅力的な笑顔は素敵なんだけれども……うちはホラーハウスのカフェだから…お願いっ、ここでどうかお客さんを驚かせてあげて!」
「…………」
女の子の給仕のは頭が上がらないのか、支配人はこれでもかと言うくらいに拝みこむ!
しかし、瑠奈の頭の中は、それでも思うは唯一つ。
『イメージが壊れちゃうから、いやです!』
──彼女は生粋のアイドルであったのだ。
無言と「はい」の一言だけで支配人から解放された瑠奈は、引き続き、お客さんに向かって愛想を振り巻き続けた。
「あ、あの…写真、一枚いいっスか……?」
需要はきちんとあるものだ。
テーブルに山ほどのグロテスク料理を乗せながら、流れで一緒に座ったそれにぱくつく
深民 実々
をよそに、一緒にいた
樋野 秀吉
は目を輝かせて、力の入ったコスプレの写真を取りまくっていた。
最初は握手だけのつもりだったのが、基本写真OKと聞いて、渋い声に胸ときめいた『子泣き爺・THE・ジェントルマン』の写真もきちんとカメラの中に収められている。
「うんっ、大歓迎だよっ!」
キュッと帽子のつばを押さえて、瑠奈は可愛らしく相手の希望に見事に応えて見せた。
星とハートの散るようなキュートな笑顔に少しくらっと来ながらも、秀吉はしばらく握ったその手を感動するように見つめていた。
しかし、この時の彼は知らない。
心霊現象の名残により、子泣き爺、
初島 優
の足が縦長に写真の丈一杯にまで伸びていたり、天使のような可愛い魔女っ子の写真に悪魔の羽と尻尾が生えていたりと、数々の写真がその現象の生贄になっていた事に……
「いらっしゃいませー! こちらへどうぞ!」
そして、そんなお客さんを糧に、瑠奈は意地でも、気軽に明るく軽やかに、それをポリシーにして彼女は働き続けた。
しかし、後のアンケートにはこう書かれていたという。
『笑顔で内臓運んでくる、魔女の格好をした天使が怖い』
──……非常に予期せぬ形で、支配人の願いは叶ったのである。
【新世代神話物語】
マリベル・ロイス
は自分の体質というものを良く分かっていた。
ホラーハウスのテスターバイトなどをやろうものなら、キャーキャー騒ぐパニック要員になっとる可能性大、というか10割そうなる。
それが良く分かっていたマリベルは、あえて今回給仕という【最初から誰かを脅かす側に回ればもう何も怖くない】という選択肢を選んだ。……どう見ても死亡フラグである。
そして案の定、脅かすということは常に驚かす対象を見続けるということ。
厨房は大騒ぎでグロテスク食材が飛び交い、メイクルーム兼休憩室は力の入ったコスプレの人で大変な事になっており、あまり心休まる光景はどこにもなかった。
だが、マリベルにも意地があった。髪の毛をアップにして縛り、目の周りを真っ黒に塗りつけて見事なゾンビに扮して見せたのである。
「うん、これで完璧や」
満足げに笑う。鏡の向こう側は直視したくなかったが。
「ぎゃー! この内臓、今動いたーっ!」
調理されたトマトの豆腐入りモツ煮込みが、もう動くとは考えにくいのだが、恐らく雰囲気に呑まれた客が悲鳴を上げたのだろう。
そこに、つつつと寄っては、お客さんの肩を叩く。
「ひぃっ!」
「あらあらお客様。…そんなに怖くないメニューがあるのでよろしければそちらはいかがですか?」
「食材は何ですか……?」
「たこ焼きですっ」
「それなら安心そうですねっ。ではそれでお願いします!」
注文を取った客に背を向けて、悪い笑みを浮かべたマリベルは早速『たこ焼き』を用意した。
──そう、タコの足が複数でろ~んとはみ出した上に、更に特製バジルソースで緑の液体まみれと化した、どこかの怪獣神話にでも出てきそうな外見──その名も【名状し難いたこ焼き】
もちろん、そのたこ焼きの、おどろおぞましい光景はしかと舞華のカメラに収められた。
【閉幕のお時間】
最後にホラーハウスの面々が、その化粧のまま
常闇 虚
のおごりで、パーティーを始めたのを収録したのを最後に、バイトの仕事は完全終了と相成った。
「ふふ、さあ……私の奢りよ? 存分に楽しみましょう」
金欠欠食の存在が多い寝子島では、これは奇跡にも近い事柄だ。
御剣 刀
をはじめにした働いていた人物の殆どが、一斉に虚の元へと駆け寄った。
バイトの仕事は現地解散となり、皆散り散りとなり帰途に着いたり寄り道をしたりと好きなところへ向かい始める。
「なぁ、シグレ……視神経がついたままの眼球を見た時の気持ちって分かるか……!」
服部 剛
が泣きそうな瞳で
シグレ・ナイトウォーカー
を縋るように見やる。
シグレは軽く笑って流しながら、剛に向かって宥めるように告げた。
「はは、悪かったって。アイス位で良ければいくらでも奢ってやる。
シーサイドタウンの途中にアイス屋さんがあったよな」
「やった! 勿論トリプルやで☆」
「まあ、ちょっとからかいすぎたしな、お詫びの品って奴だ」
シグレはそこまで言い掛けてから、続きの言葉は何となく言い逃した。
(ホント、お前といると飽きないよ)
「完食したのだ……真央ちゃんは、完食したのだ……!」
「良くあれだけのグロテスク料理の量を……」
こちらでは、
八神 修
が尚も労わるように
後木 真央
の背中をさすっている。相当の激戦が繰り広げられたようだった。
気がつけば、修は真央の背中をさすりながらも……こんな時間があっても良いなと思うようになっていた。
【出来上がり】
檜扇 舞華
は収録を終了して、その場を後にした。
ホラーハウス内のカメラを動画編集後、ネコネコ動画に生放送で流し、その場で入れられなかった中継を入れていく。
『このムーンウォークぱねぇw』
『ちょ、このウェイトレスのマーメイドのひと半裸……!(笑)』
『肌色のボディスーツだろ。スタイルいいなぁ』
リアルタイムでコメントが書き込まれていく……客とは、いつも当事者の目的とは違うものを見るものであるが、出来る事は全てやった。
しかし、今回募集した短期バイトスタッフのクオリティがあまりに高すぎて、ネコ動を見た人が、気になるその人物目当てで集まってしまった。
そして、その人がいないと分かると、客足は自然と遠のき、業務は撤退。
建物とカフェが本当のホラーハウスと化すまで、大した時間は掛からなかったという……
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あとがき
担当マスター:
冬眠
ファンレターはマスターページから!
こんにちは、この度MSを努めさせて頂きました冬眠と申します。
ホラーハウスは如何でしたでしょうか。
今回驚いたのはアクターさんやモニターさん側ではなく、給仕希望の方が圧倒的に多かった事でしょうか……!
少しでも楽しんで頂ければ幸いで御座います。
今回の個別コメントにつきましては、体調不良が重なり、諸事情により付ける事が出来なくなってしまいました。
楽しみしておられた方がおられましたら誠に申し訳御座いません。
ご感想等はダイアリー・コメントページの方へ御記載頂ければ、是非今後の励みとさせて頂きます。
それでは、また次にお会いできます機会が御座います事を、心より楽しみとしております。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月18日
参加申し込みの期限
2014年01月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月25日 11時00分
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