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ホラーハウスに行こうよ!
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【ヴァンパイアの誘い】
「服部ー、面白いバイトがあるんだけど一緒に行かないか?
カフェの給仕なんだが、ちょっと変わった衣装着るらしいんだ」
彼
シグレ・ナイトウォーカー
は、ホラーハウスのバイトがあるのを聞き、いつもと同じ口調で彼に声を掛けた。
声を掛けた相手が、大のホラー嫌いであるのを知りながら……
「えー、シグレ……? 俺はなんでホラーハウスに来とるんでしょうか」
そして、連れてこられた友人
服部 剛
の顔は盛大に引きつった。
「今日の仕事場だ。さあ、頑張って働けよ」
友のコロコロと変わる表情が楽しくって仕方が無い。そんな様子のシグレの輝く笑顔に、
「騙されたー!!」
「誤解だ。俺は嘘は全くついていないぞ?」
「お前何考えとんねんド阿呆ー!」
向けられた罵詈雑言も気にならない。何しろシグレは実際に、嘘は何一つついていないのだから。
(ホラーやオバケなんて言ったら絶対逃げ出すからな。まぁ嘘は言ってねーし、問題ない)
過去の自分の発現を振り返り、ほら、やはり問題は無いではないかと納得する確信犯のシグレに、もちろん連れてきた友人を逃がす様な迂闊な真似をする訳も無く。
「逃げられへんかった……」
ほたほたと涙を流しながら、地に跪く剛。
「衣装が回っていない男性の方いらっしゃいませんかー!」
「あ、こっちまだきてませんー」
少し落ち着くと、剛もこれも仕事の内だと何となく腹を括るようになり、自分から声を上げた。
「はい、…そうですね、犬っぽいですから狼男の衣装とか似合いそうですよ。では、こちらになりまーす」
元気そうなスタッフのお姉さんが狼男の衣装を置いていく。
もそもそと着れば、それなりに様になっているようだ。でも、周囲を見渡せば、思わず友人のシグレに縋り付きたくなるほどメイクに凝ったスタッフもいて。
条件反射で、シグレの代わりに机の脚にしゃがみ込みながら必死に縋りつきつつ、
「や、やるなら、少しでも負けないように……」
僅かな勇気を振り絞り、自分でも少しは怖く見えるよう剛は少し服を着崩して、そこに引っかき傷のメイクをつけてみた。
これが、予想以上に様になっている。
自分を誉めたい──そう思う前に、目の前に血まみれの包丁が胸に刺さった背広の男性のメイクを見た際には、流石に卒倒しそうになったが。
合流したシグレは、オーソドックスな吸血鬼の衣装を纏っていた。
似合いすぎて違和感が全く無い。
「シーグーレー……!」
「はは、睨むな睨むな。狼男もサマになっているぞ。
ホラーハウスの中には入らないんだし、バイト頑張ろうぜ!!」
カフェはモニターが終わってから昼食をとりに来るものだと思っていたが、宣伝効果を間違ったのか、こちらへ直接来るお客さんが多く、早速の大急ぎとなった。
何か違うと思い、シグレが良く観察すれば、お客さんの半数は
碓氷 真理
のろっこんが溢れたリアル幽霊の結果のようだ。
どうやらホラーハウスの方でも一悶着起こっているようだったが、ここはあえて首を突っ込まないでおく。
しかし、幽霊が金を持っている訳が無い以上、収入も当てには出来ないなと思いつつ。
普段から執事やメイド達の働きは見慣れているせいか、シグレの動きはマントを翻しつつ、給仕の仕事も華麗にこなす等、とても軽やかだ。
剛は出てくるホラーメニュー(『フルーティイチゴ掛けババロア脳みそ』等)で引っくり返りかけていたが、
「おーい、しっかりしろ。
卒倒しそうになっている狼男を吸血鬼が介抱するとか、ホラーじゃなくてコメディだろ」
というシグレの声に我に返れば、彼の片手に乗っていたのは『蛆虫のまろやかクリーミィシチュー(蛆虫はジャガイモで作られています)』が乗っていたりする。
「まろやかなこの色でも見て元気出せ」
「どう見てもグロテスクやないかい!! こっち見せんなー!!
ええんか! 俺の絶叫が厨房に響き渡ってもええんか! でも俺が死に掛けてたら助けて」
泣き声交じりに切実に言う剛を楽しそうにシグレは「まあまあ」といなしつつ。
剛がやっと調子を取り戻したのか、元気にお客さんに接客を始めたところで。
──シグレは、向こうから、よろよろと歩いてくるルシフェル……もとい
葦原 忍穂
の姿を見つけた。
「おいおい。ルシ、何かあったのか。ずいぶん……」
シグレはそこで言葉を止めた。忍穂の服と顔には形容しがたい一見では「イケナイ液体」と勘違いしかねない物体で汚れていたのだから。
「誤解するでない! これは練乳だ!!
……貴様。給仕用の衣装と、濡れタオルを至急用意して来い。ふ…ふふ……まさか、この様な地で魔王サタンとあいまみえるとはな──!」
……ホラーハウスでは、余程の事が起こっているらしい。
知り合いにもモニターを志願した者がいたはずだ。
そちらを気にしつつも──全てはもう手の届かない場所。
まずは、忍穂の服と熱い濡れタオルを用意しに、厨房の奥へ向かったのであった。
新しくコスプレ用の衣装に着替えて顔と髪を拭いた忍穂は、今までの事を無かった事にするかのように(実際に記憶からは無かった事にした)、シグレに話し掛けた。
「──フン、貴様とこのような所で邂逅することになろうとは、な。まぁよい、我の魔力回復に寄与するものが必要だ」
ちなみに、これを意訳するとこうなる。
(意味:久し振り。甘いものが食べたいです、オススメはなんですか?)
「ああ、今丁度お勧めがあってな。ちょっと待っててくれ」
今の台詞を日常会話の如く受け止めつつ、シグレが出してきたのは、猫型のチョコケーキだった。
余りに可愛らしい外見だが、フォークを差せば、中から血の如くベリーソースがどろっと……
「…我は堕天使、故に不可能などない。だが、好みというものがあってだな…!」
「今の時間帯の一番のお勧めだ。きちんと成仏するまで食ってやってくれ」
残酷な一言を告げながら、そ知らぬ顔で次の給仕へ向かうシグレに、忍穂は表情を引きつらせつつ無意識に僅かに震える手で、ネコ型ケーキにナイフを入れたのだった……
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月18日
参加申し込みの期限
2014年01月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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