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ホラーハウスに行こうよ!
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【ジェントルマンのめっちゃええ声】
「初島くん! ウェイターのスタッフが足りないって!」
「嘘ー。まだ30分も経ってないよー?」
「本当本当っ。外から回ってきた人もいるしホラーハウスからでて来た人もいるしで、もうてんやわんやみたい」
そう言ったコスプレ部仲間でもある
夢宮 瑠奈
は、鏡の前で大きなウィッチ帽子の傾きを直すと即座に飛び出していった。
そう告げられた
初島 優
は、実はまだ衣装も決まっていない状態だった。
自前の衣装ならば、いつも身に着けている子泣き爺のコスチュームがある。
しかし、傍目ならば子泣き爺の衣装でも凝っている物だと思われる中を長く着すぎたせいで、それがやる気の無い衣装へと映ってしまったのである。
せっかくだからアレンジしたい。その考えが彼をこの場に留めているのである。
「うんー、せっかくだからここはひとつアレンジをー……」
コスチューム衣装には事欠かない。彼はヴァンパイアの衣装を元にイメージを固めていった。
ヴァンパイアの衣装をベースに、前掛けの代わりに赤いネクタイを。
マントを羽織る様に蓑を纏い、
初老の紳士風のメイクをした後モノクルを付けて。
最後に子泣き爺のハゲヅラを被り……
「よし。これで完璧だー」
これで立派な『子泣きジェントルマン』の誕生である。
それは、場所が西洋洋館である事を考えると、非常に良いアレンジだと言えた。
だが、これだけの衣装がある中で、尚も『子泣き爺』なのかというツッコミを入れる人物もここにはいなかった。
「これならお客さんにも失礼にはならないだろうー」
鏡を見て要確認。オールグリーン、問題無しだ。
優は意気揚々と、カフェへ出た。
「さーいよいよ本番、あ、あーゴホンッ……いらっしゃいませ」
その挨拶は、声を低くして、ダンディズムに、まるでそのままマイクで篭もらせたかのような良い声……だったが、その声の余りのギャップにスタッフの何人かは思わずその場で噴出した。
(いつもの声より、この声の方が雰囲気出るはずだし……大丈夫だよなー……)
一抹の不安に駆られつつも、早速接客につく。
確かに、開始30分にしては大繁盛だ。
碓氷 真理
のろっこん効果も一時的に切れたのか、この場にいるのは全てきちんと全ての人にきちんと見える飲食可能なお客さんだった。宣伝効果はよほどだったらしい。それともやはり寝子島に娯楽が圧倒的に足りてないのか。
優は『元気な骨髄液ジュレよせサラダ・被検体指トッピング』を直視しないように運びながら、心の中で『紳士的に、紳士的に……』を呟き続けた。
一方その頃、給仕役を意気揚々とこなす青年がいた。
僅かに飛び跳ねた血糊の着いた白衣。
銀縁をした伊達眼鏡に、緩くウェーブの掛かったウィッグ。
目の下にほんの少しアイシャドウを入れた、クールでマッドな科学者を目指した、
七峯 亨
の姿がそこにはあった。
『女の子なら何でも大好きだ!』ととある自己紹介で叫んでしまった彼も、今日は仮装をモチーフに格好良くサディスティックなクール系マッドサイエンティストを目指すつもりらしい。
「お客様。今日のランチは何になさいますか?」
亨がオーダーで声を掛けたのは、髪型だけでなく全体的にもっさりした感を受ける
多喜 勇生
。
今日オープンしたホラーハウスは友人と初見で見に行きたいと、先にカフェの下見に来たのである。
「頭から包丁が刺さっている店員さんとか……凄いね~。
メニューもたくさんあって迷ってしまうよ」
「それでは本日は私の特別お勧めの助手……いえ、料理をお運び致しましょう。
うちで扱うのは死にたてホヤホヤもとい、とれたて新鮮の食材です。どうぞお覚悟……んん。ご安心を」
小さな笑いを含ませながら亨がその場を去っていく。正面からでは見えなかった、後ろの白衣に大量に塗りつけるように付いた血糊に、勇生は思わず息を呑みながらも、その後姿を見送った。
そして、届いたものは……
「お待たせ致しました。私の助手達…こほん、『眼球入り血の池ジュース』でございます」
届いたのは──透明度の高い真っ赤な液体の中にリアルに黒目と虹彩まで再現された眼球がごろごろと沈んでいる、一見ジュースには見えないナニカ。
「お待たせ致しました、さっきまでいた私の助手達です。どうぞ美味しく召し上がれ。ああ、彼らはいい奴でしたよ」
しみじみと語る亨を後目に、勇生は気が気ではなかった。
本来は、釣り目の三白眼で、徹底して眼鏡は外したくないという勇生。
自分の目にコンプレックスのある者にとってこれは心臓を鷲づかみにされる恐怖があった。
「……
(目が1個ずつ違う目に見える、この拘りは何か怖い!
僕の目と同じ黒目が小さいのもあって食べたくない~
でも無料なんだし味のチェックもしないと!)」
「おやおや、御自分で食べるには勇気が足りませんか。しょうのない人ですねえ……はい、どうぞ。おや、これはフランソワの目ですね」
そんな状況を煽ることを言いながら、亨が笑顔で飲み物の下に沈んだ眼球をスプーンで掬い上げて、笑顔であーんしてくる。
恐怖が勇生の中で倍増する中、スタッフにあーんまでされたら、流石に食べないわけにはいかない。
しかし、そのまま男性の手からあーんしてもらう訳にもいかないので、自分でスプーンの手を取り、青ざめながら眼球とは目を合わせないようにして口に運ぶ。
「ひぃっ、食感がぷにぷにしてるぅ。
でも味はほのかに甘くて甘酸っぱいジュースを引き立ててる感じ、悪くないね」
一口食べて、それが透明度の高いイチゴチジュースと着色されているヨーグルトボールだと判明してから、勇生は安心したように緊張を一気に解いた。
そして湧いてくる、他の料理への好奇心と緊張感。
「それじゃあ、次はお勧めの『良からぬものがハミ出たサンド』と──」
「ふむ……」
亨は、スリルよりも味を気に入られたお客さんにはこれ以上驚かせないと判断して、側にいた『子泣き爺・THE・ジェントルマン』こと
初島 優
にチェンジした。
「……いらっしゃいませ」
その声は確かに『めっちゃええ声』だが、丁度寝子島で流行っていたお笑い芸人そっくりであり、勇生も洩れずそれを聞いて噴出した。……思えば、ジェントルマンな『子泣き爺』という格好との違和感が、最大の原因だったのかもしれない。
「あ、お客様。こちらにアンケートをお願いしています。良かったら是非」
狼男の姿に、胸から背中へ包丁が刺さった衣装メイクを施した、
御剣 刀
が『美味しかったもの3品と不味かったもの、そして今日の感想』を記入するアンケート用紙を運んできた。
勇生はしばらく悩んだ後、料理の評価と共に「料理の拘った見た目と美味しさのギャップが面白かったです、また遊びに来ます」と、一言を添えた感想を刀に差し出した。
刀は早くから来ていたので厨房にいる時間があった。
空いた時間で去り往くお客様に、支配人ではなく厨房の人に許可を取って作っていた蜂蜜とレモンで作った冷たいドリンクをサービスとしてそっと差し出しつつ。
ちゃっかり、美味しかったもののメニューを覚えて、味見は出来ないだろうかと厨房へ全力で走っていったのであった……彼の食欲は、何処に行っても尚も健在である。
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月18日
参加申し込みの期限
2014年01月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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