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シネマカフェ『クランク・イン』 幕間
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【カンちがい?ラブ】
たまたまシネマカフェを訪れていた、
ウォルター・ブラックウッド
先生。
「またここで稲積と会うとは、奇遇だねぇ」
「今日はお手伝いですね。よろしくお願いします」
稲積 柚春
は以前にもこのお店でウォルター先生と偶然出会い、なんとはなしに一緒に映画を見た仲です。もちろん、寝子高の先生と生徒でもありますけれど。
「さーっ、こちらへどうぞ!」
アルバイト店員、嬉野 エマに案内された地下倉庫はまさに、映画好きの楽園。見回せば色鮮やかなディスクのパッケージが目に入らない角度はないほどに、映画まみれな空間でありました。
「あれ? 稲積さん」
「史越君も来てたのね。こんにちは」
先に地下倉庫で映画の選定作業に入っていたのは、
史越 奈津樹
。柚春とは、寝子祭で奈津樹たちパソコン部の面々が出店した
カフェ
のお客として訪れたことで、知り合いました。彼らの作った自作ゲームの精巧な出来には、とても感心したものです。
そして奈津樹の隣には、彼の友人、
鴻上 彰尋
の姿もありました。
「ウォルター先生もこんにちは。先生も店員さんに引っ張り込まれたんですか?」
「鴻上もかい? ま、今日はもともと暇だったからねぇ。ははは」
ふたりはついつい、苦笑い。
そんなわけで四人、手分けして推し映画を探すこととなりました。
「それじゃ、俺とあっきー先輩はこっちを探してみるよ」
「分かったわ。私とウォルター先生は、こっちね」
あらゆるものに、ふさわしい香りがある。柚春はそう考えます。
「そう。例えば……」
「お、気になる映画が見つかったのかなぁ?」
ひょいと覗き込むウォルター先生に掲げて見せた『ボク,ロボット』は、かのネコシッポ・モフモフの名作小説を原作とするSF映画です。
柚春は見たことのない作品で、まずはくるりとパッケージを返してあらすじを拝見。
「殺人を犯したロボットを巡り、ロボット嫌いの刑事が事件を追う……」
「へえ、面白そうだねぇ」
ロボット三原則という根源的テーマを下敷きに、ロボットに自我は生まれるか、ロボットに人権はあるのか? などなど、SF好きならワクワクせざるを得ない要素がてんこ盛り!
柚春も興味をそそられます。
(完璧に見えるロボットにも、綻びは生まれ得る。世の中に絶対なんて無い……一つが狂ってしまったら、全てが崩壊してしまうことだってある。友だち、家族、それが大切であればあるほど、衝撃は大きい。そう……カプセルギアだって)
柚春の大切な相棒を、ついパッケージに写るロボットに重ねてしまいます。
だって、大切だから。
(まるで綱渡り……均衡のとれた天秤。そんなアンバランスなドキドキには……)
そしてこんな時、彼女の脳裏に浮かぶのは、やっぱり香りのことだったりしまして。
「……ん? どうかしたかい、僕の顔になにかついてる?」
そう、マロウブルー。三色に色を変える不思議な紅茶の持つ香りがふさわしい。
「いえ、なんでも。これは面白そうですね。候補のひとつということで……こっちのこれは、どうですか?」
「どれ。『クリーム・スカイ』、これは……ラブストーリー? いや、サスペンスなのかな?」
人は常に、夢を追いかけるもの。そんな甘い夢と、その行きつく先にある不可思議な終着点を斬新な脚本で見せてくれるのが、『クリーム・スカイ』です。どうやら元々はスペイン映画に端を発し、これはそのニャリウッドリメイクであるようです。
「交通事故で大けがを負った男が語る過去。三角関係、痴情のもつれからの無理心中、醜い顔となった主人公はやがて性格までもねじ曲がっていき……やっぱりサスペンスかなぁ?」
一見すると確かに、単純な物語のようにも思えます。
けれど柚春は、パッケージ裏に記されているキャッチコピーに、なにかただならぬものを感じて止みません。
「あなたがあなたと思う姿は、幻に過ぎない……」
ふわり。柚春の鼻腔が、幻想の香りをとらえます。
(辛い現実から甘い夢に逃げ込みたくなることは、きっと誰にでもある。けれどしょせん、夢は夢。未来はそこにない、だからこそ綻びが見えてしまう。そう、キャラメルチョコのフレーバーティは香りこそ甘いけれど、実は甘くない。きっとこの映画も……甘味はなくともスッキリした味わいか、砂糖を足して香りも味覚も甘さに浸るか……)
つい、口に出してしまいました。
「どちらが、お好み?」
「うん?」
「あ、いえ……」
甘い夢。甘い言葉。
そういえば、怪訝そうに首を傾けたウォルター先生には、聞きたいことがありました。
「先生」
「うん?」
「
あの時
話してくれた言葉は……先生の人生観ですか? それとも、一般的な恋愛観ですか?」
今が辛くとも、通じ合ってさえいれば、きっとどんな困難にだって立ち向かっていけるはず。
お互いが在ればこそ、希望を信じることができるはず。
そんな……甘い夢。
「ふふ」
先生は、大人の微笑みを浮かべて言いました。
「さあて、どっちだろうねぇ?」
映画を選び、今度は実際にそれを鑑賞してみることになりました。
「その前に私、お茶を仕込んできますね」
「そうかい? ありがとう、お願いするよ」
1階のキッチンへ行くと、そこでは店員のエマと奈津樹、彰尋の三人が、お菓子の準備をしているところです。
「あ、ちょうどよかった。私、お茶を淹れようと思ってたの」
「んまー、なんてぐっどたいみん! ぜひぜひお願いいたしますわ~!」
ポットにお湯を沸かしていると、エマは柚春をしげしげと眺めてなにやら、にんまり。
「むふふふふ」
「? どうかしたの?」
「イイですわねー、青春ですわね! 先生と生徒、ああ禁断の恋! なんとまあ、映画的なことでしょう!」
「えっ」
「え?」
思わずぴくり、反応したのは奈津樹と彰尋です。
言わずもがな。エマは柚春とウォルター先生のことを言っているのでしょう。
三人の視線がずずいと集中するも……とはいえ柚春は、
「……? なんのこと?」
「まあまあ、まあまあまあまあ! 私は分かっておりますわー、分かっておりますとも♪ むっふふふふふ」
きょとん。首を傾けるばかりでありました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月06日
参加申し込みの期限
2020年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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