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シネマカフェ『クランク・イン』 第四幕
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【恋のカホリ】
(今度は、どんなバスボムを作ろうかな……)
思索に耽りながら、シーサイドタウンをそぞろ歩く
稲積 柚春
。
柚春の趣味のひとつは、香りの調合。紅茶やアロマオイル、しゅわしゅわとお湯に弾けて楽しいバスボムなど、オリジナルの香りをブレンドするのが得意です。ティータイムや読書、映画鑑賞のおともにぴったりな、とっても素敵な趣味なのです。
そんなフレグランスの材料を探しに、街へ出た柚春でしたけれど……今日はなんだか、いいアイディアが浮かびません。どうにもピンと来ないのです。
(まあ、こんな日もあるよね)
インスピレーションを求めて、街をさまようように歩きます。
(こういう時は……そう。映画でも見てイメージを広げようかな)
ぴたり。足を止めた柚春の目の前に……シネマカフェ『クランク・イン』!
街を歩くとき。こうして、お店の入り口をくぐったとき。
このところの柚春はどうしても、彼の姿を探してしまいます。
(いない……よね)
夢で見た青年。名前も知らない彼。
(きっと、学校に行けば会えるだろうけど……会って、何を言えばいいだろう)
なんて、少しぼんやりしていたら。
「やあ。奇遇だねぇ」
気が付くと、見たことのある顔が間近に微笑んでいました。
柚春の顔が、ぱっと華やぎます。
「あっ……チョークの先生」
「ははは。
ウォルター・ブラックウッド
だよ」
寝子高の英語教師、ウォルター先生でした。
柚春はこの秋に転校してきたばかりで、まだ名前を知らない先生も少なからずいましたけれど、そのひとりとこうして映画喫茶などという場所で出会うのは、確かに稀な偶然でしょう。
「そう、ウォルター先生ね。先生も映画を見に来たんですか?」
「ちょっと時間ができたもんでねぇ。たまには映画でもと思って。何を見ようか選んでたところだよ」
ふたりの目の前には、映画を収めたたくさんのディスクが棚の一面に並んでいます。
ふーむ、と悩むウォルター先生に、柚春はにっこりと。
「それなら、いっしょに見ます?」
店員さんに、オススメ! と紹介された映画を、個室で鑑賞します。
「ポップコーンも用意したし、さあ見ようかぁ。ところで、なんていう映画だい?」
「ええと。『キティホーク』……ですって」
どきどきどき。さっそく上映開始!
『キティホーク』は、軽やか展開してゆくラブロマンスや、SFXを多用したリッチな映像が魅力のファンタジー映画です。日本ではそれほど知名度の高い作品ではありませんけれど、いくつかの映画賞も受賞したまぎれもない傑作であります。
主人公はケチなスリで投獄されてしまった青年。なんとか脱獄を果たしたものの追手がかかり、絶体絶命……! という彼のピンチを救ったのは、美しい鷹を連れた黒い騎士。
黒騎士とともに旅をすることとなった主人公は、しかしやがて、不思議なことに気が付きます。黒騎士は夜になると必ず姿を消し、その代役のように、凛々しい虎を連れた美女が現れるのです。
実は黒騎士と美女は、この地を支配する大司祭に呪いをかけられた恋人同士。夜になると黒騎士は虎となり、昼となれば美女は鷹へと変身してしまうのでした。
悪の司祭を倒すため、不思議な縁で結ばれた一行は、旅を続けます。
「お互いに思い合っている恋人同士なのに、言葉も交わせないなんて……胸が痛いですね」
「そうだねぇ。確かに辛いよねぇ」
「もしこんな呪いをかけられたら、先生ならどうします? 私なら、人間の姿の間に日記や手紙を書くくらいかな……」
尋ねてみると、ウォルター先生はふむ、と腕組み。
「必ずしも言葉を交わさなくても、大切なのは通じ合っているかどうか……じゃないかな。もちろん辛いけれど、通じ合っているからこそ、きっとこのふたりは困難にも立ち向かっていけるのさ。いつかは呪いも解けると信じてね」
「なるほど……」
なかなかに含蓄深いお言葉をいただいて、柚春もちょっぴり考え込んでしまいます。
ぽろり、思考が口から漏れました。
「例えば……生徒と教師でも、生徒が卒業すれば先生と恋愛だってできる。解けない呪いはない、ということかもしれませんね。……?」
ふと。
気づけばウォルター先生はきょとんとして、柚春を見つめています。
はたと自分が口走った言葉を思い返し、柚春はさっと目をそらしました。
「……言葉の綾、ですよ」
見事大司祭を打ち倒し、呪いは解けて、大団円!
「なかなか楽しかったよぉ。それじゃ、また学校でね。稲積」
「こちらこそ。先生、さようなら」
楽しく映画を鑑賞すると、ウォルター先生は柚春にお礼を言って去っていきました。
店先に立ち、彼の後姿が見えなくなるまで手を振ってから……柚春は、彼を想います。
未だ名前も知らない、彼のことを。
恋に恋する女子高生が気になっているのはウォルター先生ではなく、夢で見た彼なのでした。
(呪われるくらいなら……夢でなら会える今のほうが、まだ幸せかもね)
それでも、いつかは。
(あ。思いついた)
幸福な未来を夢想しながら、柚春は今の気分を素敵な香りとして再現すべく、歩いてゆきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年03月11日
参加申し込みの期限
2020年03月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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