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シネマカフェ『クランク・イン』 幕間
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【付かず、離れず】
「あ、修君だ」
「いらっしゃいませ~なのです!」
『クランク・イン』を訪れた
八神 修
を出迎えたのは、
七夜 あおい
と嬉野 エマ。
がらんとしてお客の姿がない店内を覗き込み、修は首を傾げて、
「……休み?」
「そうみたい。でもエマちゃんが、お願いがあるんだって」
幾度も来店してすっかり顔なじみらしいあおいとエマは、なにやら仲睦まじげにうなずき合いました。
本日は休店日なシネマカフェ。それでもうっかり来店したお客さまには、映画であふれた地下倉庫のラインナップから、珠玉の一本を選び出してほしい! と、エマからそんなミッションが告げられますと、修は得心したようで、
「なるほど、そういうことなら手伝おう。あおいもいるしね」
などと言うとあおいはちょっぴり頬を赤くしてふいと目を逸らし、エマはふたりを見比べてにんまり、いかにも嬉しそうに笑うのでした。
映画好き垂涎! な地下倉庫に目を丸くしつつ、修は提案します。
「お互い、5本ずつ選んでみないか? 後で持ち寄って、パッケージを見て決めよう」
「うん、いいね」
そんなわけで手分けして、レッツチョイス!
並びは雑多で、ジャンル分けもきっちりとはされておらず、お目当ての作品を選び出すのは至難の業と言えそうです。
「ということは……目に付いたものから選ぶしかないな」
とはいえ映画通な修のこと、見回せばそれなりに鑑賞済みの作品も見つかります。
「修君、そんなに映画見てるんだ? すごいね……」
「まあ、好きだからな。あおいは?」
「私も見るけど、修君には全然かなわないよ」
なんて言いつつ、あおいの作品選びの横顔は真剣です。
修はついつい見入ってしまい、ふと振り向いた拍子に目が合って、慌てて顔をそらしたりしました。
「ええっと。お、『ニャンデペンデンス・デイ』か、これは外せないな……」
なんだかどきどきしつつ、やっぱりそろり、彼女のほうを見てしまいます。するとあおいもちょっぴり意識してしまっているのか、冬だというのに、のぼせたように顔を朱に染めていて。
(……よく考えたら、ふたりきりじゃないか。この状況、もしかして……)
ちょっぴりぼんやりしていたら、
「あっ」
「あ……」
おたがい『もう1インチの恋』に伸ばした手のひらが、そっと触れて。
「はかどってるかい。コーヒーの差し入れだよ」
びっくん! 狙いすましたように乱入する嬉野 七海の声に、ふたりで飛び跳ねたりしました。
「おや? お邪魔だったかな」
「「いいえー!!」」
にゃーん、ふにゃーん。
「よしよし。良い子にしてたか、ブルー」
すっかりクランク・インに定着した猫部屋の扉を開けると、お出迎えしてくれたのは修の飼い猫たちの一匹、ブルーです。来店時にここに預けておいたのですけれど、退屈だったのか、修とあおいを見るなりぴょんぴょん飛び跳ねてみいみいみい。あそんであそんで! と言ってるみたい。
「おいで~ブルー、いっしょに映画見ようね♪」
ブルーは修の腕をすり抜けて、あおいの胸へぴょいん! ごろごろごろとご機嫌そうな声に、修は苦笑いを浮かべました。
さて、ふたりで選んだ映画のパッケージを卓の上へ並べると、全部で9本ありました。10本でないのは、『もう1インチの恋』がかぶったからです。
「俺は『ニャンデペンデンス・デイ』、『猫の名は。』、『エクソ・シスター』に『寝子島沈没』だな。ジャンルはいろいろだが、どれもオススメだ。あおいのは?」
「私はね、見たことないのばっかりだったから、パッケージの絵とあらすじで選んでみたよ。『雨と踊れば』に、『美女な野獣』、『アジフライ・エフェクト』『エターナル・ムーンライト』……」
あおいのチョイスは恋愛もの、あるいは恋愛要素のあるものが多いようです。
「そうか……さすがあおい、良いのを選んだな」
「修君、見たことあるの?」
「いや、全部じゃないよ。そうだ、どれか見てみようか? 自由に鑑賞して構わないと言ってたし」
「うんうん! それじゃ、どれを見よっか……あっ、ブルー?」
にゃあにゃあ! うにゃにゃん!
てし、とブルーが満足げに前足を置いたのは、ふたりで選んだ『もう1インチの恋』。
互いが互いを想いながらもあと一歩が踏み出せず、すれ違うふたり。それぞれに別のパートナーと関係を育み、それぞれに別の人生を歩んでいくものの、心の奥底には彼が、彼女の存在がいつだって刻まれていて。やがて……。
ハッピーエンドと受け取るか、あるいは報われない悲恋の物語と感じるかは人それぞれ、けれど。
(……あおいはこの映画を見て、どう思うだろうか? 俺たちの今を、どう感じるだろうか?)
やっぱり、ついつい、あおいの横顔を見つめてしまう修でありました。
その後、嬉野兄妹による選定会議にて。
「ふわ~、壮観なのです!」
ホールのカウンターの上には、みんなが選んだ作品が大集合!
『劇場版にゃん魂』に、『逝きかえり』、『七匹のニャッハ!!!!!!!』。
『ボク,ロボット』に『クリーム・スカイ』。
『ゴー・プレイニャー1』。
『マジェスティック・ブルー』に、『エルマ&ルーシーズ』。
『猫神家の一族』に、『ブレードランニャー』。
そして『もう1インチの恋』と、『寝子島沈没』。
そうそうたるラインナップにエマは大興奮ですし、七海もうむうむっとうなずきました。
「これでしばらくは上映作品に困りませんわねー」
「さっそくスケジュールを組まなくては」
これらの作品はクランク・インにて、順次上映されるとのこと。
ふたりはカウンターを挟み、うなずき合います。
「……オーナー、このお店、続けさせてくれますわよね?」
「誰かさんがカップも割らずソーサーも割らず、注文も間違えずに頑張れば、なんとかなるんじゃないか」
「ふぐぅっ!? に、にーさんはいけずです……」
そんなこんなで、シネマカフェ。
きっと明日も、元気に営業中。不愛想な兄と賑やかな妹、それに数え切れないほどの素敵な映画たちが、あなたを出迎えてくれることでしょう!
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。シネマカフェ『幕間』のリアクションをお届けいたします。
この幕間シナリオは今後もいくつか出す予定で、シネマカフェの裏側や、店員ちゃん2名のバックボーンなどもちらほらと明かしていけたらと思っております。
気軽に映画館にも行けない状況が続いておりますね。
このところはもっぱら、感染対策にも気を付けながらにそろりとレンタルショップへ出かけ、おうちで映画を楽しむスタイルが定着しています。
早く世の中が元に戻ってくれたらと思いつつ、おうちで見る映画もなかなか良いものです。
さて今回は、皆さまにおすすめの映画をご紹介いただきました。
墨谷が鑑賞済みのものは記憶を頼りに、見たことないもののうちいくつかは実際に見て、執筆させていただきました。
映画の好みは実に十人十色、けれどさすがに皆さんの推し映画ということで、粒ぞろい! 私も楽しく鑑賞&執筆することができました。
挙げていただいたものは、さすがに全部とはいきませんけれど、次回以降のシナリオで取り上げさせていただくかもしれません。お楽しみに~!
それでは、今回もご参加いただきまして、ありがとうございました。
また次回のシナリオでもお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月06日
参加申し込みの期限
2020年07月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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