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【お正月】賑やかで華やかな一時を
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一月三日、星ヶ丘の西に位置するホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』に陽光が降り注ぐ。
スイートルームの一室、遮光カーテンの隙間から入り込んだ光はキングサイズのベッドにも届いた。
俯せに寝ていた
朝鳥 さゆる
が瞼を開ける。ぼんやりとした目でベッドの縁に座った。胸元が大きく開いたネグリジェが片方にずれた。胸元にキスマークが付いていた。強く吸われて紫色に変色している。鎖骨には薄っすらと歯型が残っていた。
さゆるは後ろを向いた。
葉利沢 倫理子
が仰向けで寝ている。白いガウンコートは乱れて胸元が大きく開いていた。別人格のMaliceらしい姿と言える。
「……そう、私はMaliceと……」
クリスマスの夜から二人はホテルに泊まっている。
執拗に付き纏うMaliceから、さゆるは逃れようとした。しかし居場所を嗅ぎ付けられ、半ば強引に組み敷かれた。赤い舌であらゆるところを舐められ、蹂躙された。
心で拒絶したさゆるであったが、若い肉体は悦び、気付けば二人は雌となって互いを貪った。
さゆるが避難したスイートルームは甘い監獄に成り果てた。看守であるMaliceは深い眠りの中にいた。昨晩の情事の激しさを物語る。
視線を上げた。さゆるは奥の方にある扉を見詰めた。鍵は内側から開けられる。脱走する好機を得た。
さゆるは顔を正面に戻す。遮光カーテンから漏れる光を眩しそうに眺めた。
「おはよう、さゆる」
背後の声をさゆるは無視した。
Maliceは気だるげに寝返りを打つ。横向きとなってさゆるの背中にねっとりとした視線を向けた。
「お昼の時間帯ね。何か食べない?」
「……最上階にレストランがあるわ。空腹なら一人で行って」
さゆるは背中を向けた状態で言った。
「相変わらずね」
半笑いで返す。
さゆるの頭が微かに震えた。
「あんたが食べたいのは食事じゃなくてあたしの心でしょ。肉体の快楽は、その手段に過ぎない。そうよね?」
「そうよ。私はさゆるの心を食べたい。身も心も手に入れたい。でも、絶対に叶わない。なぜなら」
「わかってるなら、諦めたらどう?」
さゆるは相手の言葉に被せた。酷く冷たい声にMaliceは微笑んだ。
「絶対に嫌よ」
強い意志で対抗する。
「……あたしもあなたのものになるのは絶対に嫌」
「じゃあ、
あの時
のように私の首を絞めてみる?」
短い舌打ちが返ってきた。
「実行したら、あんたは
あの子
の中に逃げ込むに決まってるわ」
「あの子のことを気にするんだ? 藍人だけじゃないのね。それなら私にもチャンスはあるんじゃないかしら」
ベッドが軋んだ。Maliceが上体を起こす。這うようにしてさゆるに近づき、背中を抱き締めた。心なしか目が潤んでいる。
「私も同じよ。あなたが藍人しか見えないように、私はさゆるしか見えないの。だからあなたの心が欲しい。全てが欲しくて、食べたくなるわ」
さゆるのうなじに赤い舌を這わせる。肉体に反応があった。抱いていた腕を胸に回す。先端の敏感な部分を弄りながら尚も舌を使う。
さゆるの微かな喘ぎ声が甘やかにスイートルームに染み込んでいく。
二人はベッドに倒れた。転がって絡み合う。感情が高まって動きが激しくなる。
二匹の雌は乱れに乱れた。耳の穴に舌を捻じ込み、肩を噛んだ。遠慮なく肌に爪を立てた。敏感な部分を舐り、甘噛みして相手を狂わせる。
攻めと守りが混在して共に果てた。
荒い息が収まると二人は、ほぼ同時に立ち上がる。
さゆるは歩きながらネグリジェを脱いだ。
Maliceは裸体で付いていく。
二人はシャワールームで全身を洗い流す。大きなバスタブには自動で湯が張ってあり、Maliceが先に入った。
「さすがは高級ホテルね。広くて機能もいっぱいあるわ。さゆるはどうする?」
無言でMaliceを睨み付けると対極の位置に腰を下ろした。
「本当に変わらないわね」
さゆるは壁面のパネルを操作して湯面を泡立たせた。ジェットバスの立てる音が言葉を阻む。
意図を理解したMaliceは笑って足を伸ばす。さゆるの胸を掴もうとして逆に握られた。その状態で引っ張り上げて、おもむろに口を開く。綺麗な歯列が覗いた。
Maliceは慌てて足を引っ込める。さゆるは冷めた目で静かに笑っていた。
「噛み千切られるかと思ったわ。でも、ゾクッとしたわ」
甘ったるい笑みを浮かべた。
二人は下着姿で部屋に戻ってきた。さゆるがクローゼットを開けると大量の服が収められていた。吊り下げられた服を適当に見て一着を取り出した。
「用意がいいわね。私はオフショルダーのパーティードレスにするわ。さゆるは赤のロングドレスね。嫌いじゃないわ、その色は」
Maliceは不敵な笑みで言った。
二人は淑女として揃って部屋を出た。並んで歩くと他の者達の視線を否応なく集めた。共に容姿に優れ、無駄のない動作は気品に溢れていた。
Maliceは小声で言った。
「物欲しそうな顔をした男達がこちらを見ているわ」
「気のせいよ」
「そうでもないんじゃない? あの若い男なんかはスラックスのポケットに手を入れて、膨らんでる粗末な物を隠してるんじゃない?」
「……付き合い切れないわ」
さゆるは呆れたように言った。
「でも、結局は私の希望を聞いてくれたことになるんだけど。レストランに行くんだよね?」
何も返さない。さゆるは歩く速度を上げた。
二人は最上階のレストランに着いた。さゆるは近くのスタッフを呼び寄せて宿泊客の証を見せた。続いて黒いカードで、それとなく身分を語る。
手慣れた様子にMaliceは、女王様ね、と揶揄を含んで言った。
さゆるは無視して話を進める。
「バイキングを利用するわ。適当にテーブルまで持って来て」
「承りました」
正午を過ぎている為、客の姿は疎らであった。さゆるは窓際のテーブル席を選んだ。無表情に近い顔でMaliceと向き合う。
そこに数々の料理が運ばれてきた。肉料理と魚料理の配分がよく、スープやサラダも変化に富んだ。
「当ホテルの味をご堪能ください」
スタッフが下がると二人は同時にカトラリーが収められた箱に手を入れる。掴み取ったナイフとフォークで眼前の皿に挑む。
さゆるは子羊の肉を切り、口に突っ込んだ。垂れそうになるソースを舌で舐め取り、黙々と咀嚼する。ふっくらとしたパンを千切って特製のソースに浸して口に押し込む。飲み下すとカップのコンソメを喉に流し込んだ。
Maliceは大ぶりの海老を摘まんで噛み千切る。何本も平らげて鮨を手づかみにして食べた。重箱に収められたウナギは持ち上げて箸で掻っ込んだ。唇の端に付いたタレは親指の腹で拭って、そのまま口に含んだ。
さゆるは無表情で食べ続ける。
Maliceは挑発するような笑みを終始浮かべていた。
テーブルに並べられた料理が目に見えて減ってきた。さゆるは手を挙げてスタッフを呼び、追加を希望した。
Maliceは露骨な笑みを作った。
「この分なら今夜も十分に楽しめそうね。私は夜通しでもいいわ」
さゆるは肉厚のステーキにナイフを突き立てた。貫いたところから肉汁と一緒にじんわりと血が滲む。豪快に切り分けて口に入れた。
さゆるの唇が鮮やかな赤に染まる。細くした眼の奥には、ささやかな殺意をちらつかせた。
「その色、嫌いじゃないわ」
Maliceは深い笑みで舌なめずりをした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月14日
参加申し込みの期限
2020年06月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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