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待ち合わせ場所は、駅ビルの入口。
窓ガラスが水晶のように燦然と輝き、澄み切った空と一体化しているようなこの場所ですけれど、心中おだやかならず暗雲、もくもくとたちこめる気持ちの人たちもいました。
「……」
「……」
弘明寺 能美子
と
橘 千歳
はこの場所で向かい合っています。
「ええと……」
なにか言いかけたのだけど、能美子は口ごもりました。
「あの……」
と言ったきり、千歳も二の句を接げないでいます。
正直、いささか気まずい沈黙が流れていました。
――橘千歳さん……正直、友達の友達って感じなのよね。
――弘明寺さんとは友人の友人のような関係で、あまり親しくはない……。
二人の視線は交差したけれど、けっして融合することはないのです。
ことの発端は、やはりドタキャンの一言に尽きます。
駅ビルに集合との約束で、数人で集まる予定だったものが、急用急用の連発で、気がつけば参加者は激減、この二人だけになってしまったのでした。
普段、とくに親しくしているわけではない彼女たちです。これは……困りました。
けれどいつまでも不毛なにらめっこを続けていても仕方がありません。能美子が提案しました。
「と、とりあえずあのお店行ってみませんか?」
示したのはアクセサリーショップ。アクセサリーと言い切るよりは、ジュエリーショップといったほうが適切かもしれません。高校生が買うには少し、価格高め風の店構えです。
「さすがは……」
千歳は、猫がピンと耳を立てるような口調です。
「さすが、って?」
「いえ、弘明寺さんってよくファッション雑誌とか読んでるし、服の着こなしとか抜群にいいし、選ぶお店のセンスもさすがだなー、って」
実際、今日だって能美子の服装はハイセンスです。黒が基調、とても十五歳とは思えない大人っぽいセレクト、それでいて、少女らしい可愛らしさや遊び心も忘れていません。カバンだってきっとブランドものでしょう。
「そんなことないです。たまたまですよ、たまたま」
と言いながらも褒められて多少照れつつ、顔を千歳に向けたまま足早に能美子は歩き出したのですが……。
ぱしゃ。
オレンジ色の液体が宙を舞い、能美子のカバンにかかりました。
それは紙コップに入ったジュース。
「おっと!?」
通りかかった
ジニー・劉
が手にしていたものでした。能美子がよそ見をしていたもので避けられなかったのです。
――シカト、ってわけにはいかねーよな、やっぱ。
一瞬、足早に去ろうかと思ったジニーでしたが、よく見るとカバンはブランドもののようですし、相手は大人っぽいですがどうも女子高生のようですし、なにより周囲の視線が集まっています。ジニーに油断がなかったとは言いませんが、注意散漫だったのは彼女たちのほうなわけですし、非は自分にはないと思いたいところ。
ですけれども、状況が状況なので、
――これじゃ俺が悪者みてーじゃんか。
やっぱり、謝ることにしました。
「ああ、すまねぇ。カバン、大丈夫かよ?」
ぺこっと頭を下げたジニーより、深く頭を下げたのは能美子でした。
「こちらこそ不注意でした。ちょっと湿ったから乾かせば大丈夫……」
ここで次の言葉に迷って、焦ったのか能美子の口からは飛躍的な発言がなされたのです。
「ええと、あ、映画で時間潰すのなんてどうですか?」
後からよく考えても、能美子はどうしてこのとき、こんな提案をしたのかわかりませんでした。
あまり面識のない千歳と二人きりという状況、そしてこのアクシデント、あまりに突然すぎる出来事がかさなって、ブレーキペダルを踏むべきポイントで、アクセルをベタ踏みするような振り切れた精神状態になってしまったのかもしれません。
「映画?」
「ほ、ほら、上のフロア、映画館ですし」
面食らったのはジニーだけではありません。千歳も目を丸くしました。
――これって逆ナン?
目の前の男性……つまりジニーを改めて見ました。二十代半ばくらい、血圧低そうな顔色に四角い眼鏡、頭は良さそうですが『切れ者』という印象もあります。その一方で両耳には無数のピアスがあったりして、職業不明な感じがしました。芸能関係者? それともデザイナーかなにか? 千歳には結論が出せませんでした。
「あー、映画って……?」
「『恐怖のグチャドロゾンビーズ』」スラッとそのタイトルが能美子の唇からこぼれました。
「ああ、それ! B級ホラーの傑作だってネットで評判で気になってたんだ」
ジニーは相好を崩しました。笑うと、なかなか感じがいい。
この笑みは彼の偽らざるものでした。なんとなく、観に行こうかなーと思ってここまで出てきていたのです。
「ならまあご一緒するか。旅は道連れ、ホラーも道連れってな」
「えっと……その、あの、いいの?」
千歳はためらいますが、能美子を一人にするのも不安なので、仕方なしではありますが同意しました。
かくてなんともぎこちないまま、それでも、映画への……つまりグチャドロゾンビーズへの期待も秘めつつ、能美子、千歳、ジニーの三人は名乗りあいエスカレーターに乗るのでした。
――能美子とか言ったな。
千歳はともかく、能美子にはふと、何かを感じるジニーでした。
――知り合いにどことなく雰囲気が……。
しかし、どこがどう、似ているのかはうまく説明できませんでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月10日
参加申し込みの期限
2013年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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