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サマーバーゲン中のカジュアルブランド店には、宇多野・ユニ・アヴァロンと篠木昴の姿もありました。
「俺、言わなかったっけ……」
当惑気味に昴は言うのです。
「『宇多野的に一番いいのを頼む』って」
「そうよ」
ユニは平然としています。
「だからそれぞれ『一番』を選んであげたの! トータルコーディネートって言葉、知ってる?」
ユニが「たまにはおしゃれしなさい」と昴の腕を引っ張ってこの店に連れてきたのです。
昴としては、「まぁ、俺の今着てる服は結構前に買ったやつだし」くらいの気持ちだったので、シャツの一枚でも選んでもらえれば十分と思っていたのですけれど、実際はそんなものでは済みませんでした。手早くユニが選んできたのは、シャツだけでも三種類、加えてジーンズに綿パン、ソックスの束、それとベルトと帽子にサングラスまで揃ったまさしくトータルな一揃いでした。
当惑気味な昴のことなど、当然のようにユニは構ってくれません。
「ほら試着! さっさとする!」
追い立てるように彼を試着室に押し込みました。どれとどれの組み合わせで着ること、といった指示をカーテンのむこうがわから飛ばします。
「お、サイズぴったりだな。さすが……」
試着室からあらわれた昴は、すらりとした長身もあいまってなかなかの男ぶり、たしかにユニの美的感覚は優れているといえましょう。いまの昴は普段に増して爽やかで、どことなく色気まであって、そのままカタログの写真に掲載できそうな似合いっぷりなのでした。
「ま、普段の無頓着さに比べれば、ずっとおしゃれと言えるわね」
「それは認める……だがいくらバーゲンとはいえ……何着かは諦めざるをえないな。持ち合わせが……」
「なに言ってるの、あたしが買ってあげたんだから気にしない!」
「いやそんなわけにはいかないって……え? 買ってあげ
た
?」
「ええ、選択には絶対の自信があったから、それ全部、もう買ったから。値札も切ってもらったから今日はそのまますごしなさい」
「いやまずいだろ。俺……代金はこんど返……」
「こちゃこちゃうるさい! だったら体で払いなさい!」
「から……え!? まさか……」
「
そこっ、妙な勘違いしない!
あたしの買い物も手伝いなさい、って意味よ。水着も新作出ているし……」
それだけ言うと、もう大股でどんどん歩き出すユニです。慌てて荷物をまとめ、昴は彼女を追いました。
三時間後。
「はー、一日中引っ張り回したわね……」
うーん、とユニは伸びをしました。
気合いを入れた水着選びに加え、サンダル選びにも彼を付き合わせ、歩き疲れてきたタイミングで「なにか甘いものが食べたい!」と叫んでカフェへ。ここで充電し終えるや、さらにサマードレス選びに戻ったりもしたのです。
さすがのユニも、やりたい放題やっている自覚はありました。どんどん増える荷物運びは、全部昴に任せっきりでしたし……。
――さすがにワガママが過ぎた? ちょっと怒ってたりするかしら……。
口には出しませんが。そんな思考がユニの頭をよぎったとき、彼女はぽんぽんと肩を叩かれました。
「なに?」
振り向いた彼女の顔を、昴の指がつっかえ棒のように止めています。
当然、ぺこんとユニの頬はへこんでいるのでした。
「はは、ひっかかった」
「アホー!」
ちょっとしおらしい気持ちになっていただけに、飛び上がらんばかりにしてユニは怒るのでした。
「罰よ! あたしと観覧車に乗りなさい!」
「観覧車って罰なのか……? あ、いや、そうだな……本来はてカップルが乗ったりするものだからな……」
なんだかその彼の言いぐさが、妙に気になるユニでした。さらに声を荒げて言います。
「そうよ! この観覧車って乗ったカップルが別れるとか言うけど、あたしたちがカップル……なわけないじゃない! 別れるはずないわ!
じゃない! 付き合ってもいないし!
」
「なんか言ってることが支離滅裂じゃないか……?」
「うるさーい! ほら、さっさと並びなさい!」
かくて仲良く(?)連れだって、二人はゴンドラに入ったのでした。
ところが、
――しまった。
ゴンドラの戸が閉まったとたん、ユニは凍り付きました。
「どうかしたか、宇多野?」
と言う昴に、返答する言葉すら出てきません。なぜって、
――狭いところ苦手なの忘れてた……!
そう、彼女は閉所恐怖症なのでした。
狭い狭い狭い狭いところは苦しい苦しい苦しい苦しいのは怖い怖い怖い怖いのは嫌嫌嫌嫌といえば狭い狭い狭い狭いところは苦しい苦しい苦しい苦しいのは――いま、ユニの思考はエンドレス、ネガティブ螺旋を描きつづけています。
「急に大人しくなったな。疲れたのか……?」
昴が怪訝な顔をして、軽く腰を浮かせたのでゴンドラが揺れました。ごくわずかですが、確実に。
すると、
「もうだめっ!」
と叫んでユニは、昴の胸に飛び込んでいたのです。
さすがの昴も、ユニが閉所恐怖症であることを悟りました。
ですが、それを口に出さないでおきます。意識させれば、より恐怖すると思ったからです。なので、
「……宇多野の服選びのセンス、俺、結構好きだな」
黙っているのもいけないと言う気もしたので、彼は率先して口を開いたのです。
こういう場面でなにを言えばいいのかわからないので、思うがままに今日の思い出を語ります。
「面と向かってこういうことを口にするのって、照れくさいし、柄じゃないんだけれども……お礼を言いたい」
「ふ、ふん……礼には及ばないわ。そもそもはあたしの、退屈しのぎですもの……」
顔色はまだ紙のように白いものの、ユニにも余裕が戻ってきたようです。
「あー、そうだな……退屈しのぎだな……」
左腕をユニの背に回したまま、右の手で昴は、軽く鼻の頭をかきました。
「まあ、またいつか、宇多野が退屈で退屈で仕方がないときがあったら、付き合ってもいいぜ……」
ふふ、とユニが笑いました。
つられて昴も笑いました。
「あと一つだけ、昴」
「ああ」
「は、離れたら許さないから……!」
「それって……?」
と、問おうとしたものの昴は口ごもります。
聞けるはずないですものね。「それって『ゴンドラが地上に着くまで』って意味か? それとも……?」なんて。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月10日
参加申し込みの期限
2013年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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