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ニセモノは誰だ
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「悪いけど、その意見には反対」
前触れ無く、すっと現れたのは、
逆巻 天野
である。
「わ! いきなり背後から来るとは!」
飛びのく喜姫の後ろから、
後木 真央
がひょこりと顔を覗かせる。
「天野ちゃん、待ってたのだ!」
「やあ、後木。とりあえず、話しは聞かせてもらったよ。ろっこんを試すのは、僕は反対だよ」
アリーセも戸惑いがちに、天野に同意した。
「そうね。どの道、体に神魂が宿っているかどうかの問題だから。
こちらのチコちゃんには、ろっこんは使えないはずだし……」
「うん。しかも交代する相手が おじさんじゃなかったら、モコかトコにも心の傷を負わせてしまう」
天野の声に、またたびメイトを食べ終えたチコは、顔を上げて指を差した。
「牛乳屋のお兄ちゃんだぁ~!」
「あら、逆巻さん。チコちゃんと、知り合いだったの?」
「ああ、牛乳配達のバイトで、ちょっとね」
天野は早朝、牛乳配達のバイトをしている。三つ子の家も天野の担当ルートに入っており、早い時間から腹ペコの三つ子が牛乳を待ち侘びているのが、日常となっていた。
渡した牛乳を嬉しそうに抱えて、家に駆け込む賑やかな姉妹には、微笑ましさを感じていた。
「こんにちは、チコちゃん。明るい時間に会うのは、初めてだね。
君があったその男は、きっと妖怪【ココロガワリ】に違いないよ。
その人の物に触ると、中身を入れ替えられちゃうんだ」
チコに もれいびの存在を下手に教えれば、また神魂関係の事件に巻き込んでしまうかもしれない。
そう考えた天野は、チコにそう言い含めた。
「ようかい……? って?」
「人にはない特別な力を持っているものの事よ。でも皆が皆、怖いわけじゃないのよ?」
天野の意図を酌みつつ、チコの心情も察して、アリーセは極力ソフトに説明した。
「……あたし、元に戻れない?」
しょぼくれるチコ。天野は屈みこむと、チコと目線を合わせる。
「チコちゃん、お母さんから言われていなかったかい?
知らない人から食べ物を、受け取っても良かったのだっけ?」
「……ううん……いけません、って言ってた」
「そうだね。もし君が、お母さんの言いつけを守って飴を口にしなかったら、こんな事にはならなかった。
それは、わかるね? 約束を破った君にも、原因があるんだよ」
天野だって、傷心のチコを追い詰めるような事は言いたくはないが。害意を持って近づいてくる輩を根絶する事が難しい以上、彼女らにも用心する事を教える必要があった。
「うぇ……ごめんなさぁい~、もうしないから、助けて……」
おっさんとの一件を思い出したのか、顔を覆ってチコがぽろぽろと涙を落とす。
「大丈夫、僕達はこういうの慣れているから。一緒に元に戻れる方法を探しに行こうね。
済んでしまった事は仕方ないけど、今度からは お母さんの言いつけを、ちゃんと守ろう」
ふにゃふにゃと、身を擦り寄せて泣くチコの頭を、よしよしと天野は撫でる。
“おっさん”の頭を、僧服の少年が撫でている。そんな一種異様な光景に、
遠野 まほろ
は目を瞬かせた。
しかも少年の方は、まほろのクラスメイトの天野だった。
二人と、周囲に集まったメンバーを見比べて、まほろは立ちすくむ。
「……おじさん、どうしたの? なんで泣いてるの?」
「え、遠野? いや、それが。実はこの子、おじさんじゃないんだ……」
事情を聞き、まほろは愕然とした。
「え? おじさんじゃなくて、女の子……なの?」
幼い仕草で泣きじゃくる“おっさん”は、確かにキモイが中身が女の子である事を髣髴とさせた。
「……酷い事されたね。じゃあ、私のぬいぐるみさんをあげるから……とにかく泣きやんで?」
「ひっく、ぬいぐるみ?」
チコが、まほろの手元に注目した。
ぬいぐるみは、三つ子の憧れだった。ずっと欲しかったけど、うちに三人分をいっぺんに買う金銭的余裕がないから。チコもモコもトコも、幼くても知っている。自分たちが小学校に上がる日に、ランドセルに教材、靴に体操服代を捻出するために、まだ若いお父さんもお母さんも、毎日頑張って働いているのだ。
だからワガママは言わない。けれど女の子なのだから、お人形やぬいぐるみが欲しい気持ちは隠せない。
期待の篭った目で見つめるチコの前で、まほろは鞄を開ける。
「ねこさんがいい? うさぎさんがいい? それともかっぱさん……?」
お手製のぬいぐるみを、まほろが一つ一つ取り出してチコに見せる。
まるで魔法でも見ているように、チコは指をくわえたまま溜息をついて。そうして天野の注意を思い出して、横目で盗み見た。天野は、こくりと頷く。
「このお姉さんは僕の知り合いだから、貰っても構わないよ」
「ほ、本当!? ええと。じゃあね、じゃあ、ねこさん! うーん、やっぱりうさぎさん!
あ……でも、あたしだけもらったら、モコちゃんやトコちゃんが、泣いちゃうね」
伸ばしかけた腕を、どうするべきか迷うチコ。
「優しいのね」
外見に気を取られていたアリーセも、思わずにこりと目を細めた。
距離を一定より縮められないのも、まあ事実ではあるが。仕方あるまい。
まほろも、ほわんと微笑んだ。
「気に入ったのなら、同じのを作ってあげる……早く元に戻れるといいね。大丈夫、私は君の味方だよ」
そっと差し出された うさぎのぬいぐるみを受け取って、チコは幸せ一杯に抱きしめた。
「うむ、そっか~。もし本体おじさんの意思でしか、入れ替われないと言うのであれば……。
もう打つ手はないな! はっはっは! 参ったなぁ~♪」
一部始終を見守っていた
雛形 喜姫
が、カラカラ笑い飛ばす。
「なんだ、楽しそうじゃないか」
自転車に跨り、ゼェゼェ息を切らせてやって来た
八神 修
が、チコの周りに集まった一団を認め、ブレーキを掛けた。
「よう」
「八神、来たか」
御剣 刀
が軽く手を挙げ、何時ものメンツだな、と天野も肩を竦めた。
「修ちゃんも、来てくれたのだ! ありがとうなのだー」
手放しで歓迎する真央に、修は無言で頷くと、まほろに貰ったぬいぐるみに頬ずりするチコに、何とも言えぬ顔を向けた。
「幼い少女の心に傷を残し、健やかな成長を妨げる不逞の輩。必ず捕まえて、社会的制裁をくれてやる!」
「“シュウ”、とりあえず落ち着け」
「余り騒ぎを大きくすると、フツウに悪影響だろ?」
「そこは、うまく立ち回って見せるさ」
修はとりあえず、スマホでチコには気付かれないよう、ぬいぐるみを抱える姿を撮影した。
「ふふ、かわいい……。元に戻ったら、おじさんにも見せてあげるといいよ……」
うっすら笑いながら、まほろが言う。
「そうしよう」
人の悪い笑みを浮かべ、修も同調した。
「チコちゃん、おじさんの身元が分かるものとか、持ってないか?」
喜姫がポケットをぱんぱんと叩く真似をして見せる。
「そうだな、上着に財布や携帯、名刺なんかが入ってないか?」
修にも言われ、チコはポケットをごそごそ探る。出てきたのは、薄い財布が一つ。中は千円札が数枚と、メモが一枚。身元の特定に繋がるものは、何も入っていない。
さっとメモに目を通した、修の肩が震えた。
「修ちゃん、何て書いてあるのだ?」
「『これを読んでいる方へ
私はこの男性の母親です、この子は時々子供のように振舞いますが、病気のせいです
混乱しているようだったら、落ち着くまで相手をしてあげてください
必要な物があったら、このお金で買ってあげてください』 ――ふざけやがって!」
「ええと、それはどういう?」
円城 徹
は書かれた内容に、混乱しているようだ。
「んー、まあ。ややこしい話だけど……これだけ人目があっても、ろっこんを維持出来る。
その辺も総合して考えると、おっさん何度も同じ事を繰り返してやってるって事だね」
七緒 璃音
が、徹に噛み砕いた説明を始めた。
「そうか。世の中、色んな人に会うものだけど……聞いていると、何だか寂しくなってしまうよ」
「おぉ……マトモな意見、ご馳走様ですっ!」
無念そうに帽子のつばを下げた徹に、璃音は胸の前で手を組み、目を輝かせている。
「呆れた男だ、明らかに確信犯じゃないか」
笠原 ひびき
は、呆れてものも言えないといった風だ。
「舐めるなよ! 目にモノを見せてやる」
疲れは吹き飛んだ。
修の怒りは留まるところを知らず、事の決着がつくまで収まりそうも無い。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月02日
参加申し込みの期限
2013年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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