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ニセモノは誰だ
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「チコちゃん、すぐに戻れるから、あとちょびっとだけ待つのだ。おーい、竜司ちゃんセンパーイ!」
「来たな、ちーっす!」
「おや、到着したようだ」
フェンスから身を乗り出して手を振る真央に気付いて、仄がそちらに歩み寄る。
「仄ちゃんも来てたのだ? なら、もうニセモノの目星がついてるのだ?」
「愚問だな。よく観察すれば、誰がおっさんかは簡単だ。
双子に話しかけたら、同時に振り向いたり同じ反応をしたりするだろう?
同じ音楽を聞いたら、同じところで踊りだしたりな。
近しい遺伝子が同じ経験をすると、反応や癖などは似てくるものだ。
しかも子供は自分と家族の境界が曖昧。加えてお互いのフリするのが好きならばさらに顕著となる!」
「流石なのだ! あったまいーのだ」
「このくらい、当然だ」
仄は胸を張ると、偽者に視線をくれて小さく笑みを零す。
「しかし、お前達にも色々考えがあるだろう? せっかくだから、少し見物させてもらおう」
「まー外見が幼女でも、中身がオッサンだったら、そのうち言動でボロ出すんじゃない?
立ったり座ったりする時に“よいしょ”“どっこいしょ”とか言っちゃったりさー。
ふ、ふふふ……オッサン臭い言動なら、見逃さない自信がある自分が怖いわーマジ怖いわー(棒」
細い顎に指を絡め、すでに幼女達を舐めるように観察している
七緒 璃音
から、暗い情念が迸る。
「ぶっちゃけ誰が中身オッサンか分かったら、飛び蹴りかましたい気分だけど……。
外見は幼女だしなー、憚られるなー……」
「まあ、虐待してると思われて、通報されるでしょうね」
天野の言葉はストレートだ。
「頭ぐりぐりぐらいなら、許されるかな?」
「どうかな? 僕らは知ってるから、いいけど」
「くく、オッサン……誤魔化せないよ? オッサン好きなめんなよ?」
璃音、手をわきわき。
「こう言ってはなんだけど……、七緒先輩、ちょっと怖いです」
アリーセも真顔で頷いた。
「警察沙汰はやめてね」
「おー、アリーセも言うねぇ」
璃音に軽く微笑みを返すと、アリーセはホームメイド仕様のクッキーを取り出した。
「私も少し揺さぶりを掛けてみるわ、見てて」
クラシックなワンピースのスカートを翻すと、アリーセは親しげに三つ子に近づいた。
「チコちゃん、こんにちは。今日は3人なのね、3人居ると、どれがチコちゃんか分からないわね。
皆、お名前教えてくれる?」
「トコよ」
「あたしもトコ」
「トコだよ」
(予想通りの反応ね)
くせのない黒髪を、さらりと肩に流して。アリーセは困った素振りで、人差し指を頬に当てる。
「んー、本当に見分けがつかないわ。そうそう、今日はクッキーがあるのよ」
クッキーという言葉を聞いて、モコとトコはキラキラと目を輝かせ、期待一杯にアリーセを見上げる。“チコ”も勿論、姉妹に同調している。
「でも2枚しかないから、チコちゃんは、モコちゃんとトコちゃんに分けて貰ってね」
三人は差し出されたクッキーに、同時に手を伸ばした。
けれど二枚のクッキーを公平に三等分するのは、子供には難問だ。
どうしたらいい? 戸惑って姉妹の顔色をきょろきょろ伺うのが二人、クッキーをひたすらにじっと見つめて考え込んでいるのが一人、反応が別れる。
「一口ずつ、順番に齧るのはどうかなー?」
「あ、そっかー」
「頭いいねー」
(なるほど……)
アリーセは一人に目を留めると、下がった。
「よっ、な~にしてんだお前ら? ほら、お土産だ。コレやるよ!」
続いてラッセルが取り出したのは、みかん、ぶどう、いちごのグミキャンディ。
「わぁ、お兄ちゃん、ありがとう♪」
三人は嬉しそうに、それぞれフルーツの絵柄が入った、小さな袋に手を伸ばす。
一人が我先にみかんを取り、それを取ろうとしたもう一人は、少し口惜しそうに ぶどうを避け、いちごを取ろうとして……残りの一人が先にいちごを取ったので、きょとんとした。
「ぶどうじゃなくていいの?」
「……え? どうして?」
「ぶどう、好きでしょ? だからあたし、いちごにしようと思ったのに」
「い、いちごも好きだもん、あたし」
「ふうん、そうなんだ?」
やや釈然としない顔で、最後に残った ぶどう味を受け取った幼女の頭を、ラッセルが撫でる。
「優しいんだな」
驚いたようにラッセルを見上げた幼女が、もじもじしながら、はにかんだ。
罪なお兄さんである。
「さて、もういいだろう。そろそろ証明してくるか」
双葉 仄
がフェンスを離れ、
笠原 ひびき
も後に従う。
「ああ、ひびき、だったか。三つ子の傍に立つ時、私は今背を向けてる右の子の傍に立つ。
ひびきは、ちょっと空けて、この角度で立ってくれ」
「……了解」
耳打ちされた ひびきは、端的に答えると背筋を伸ばした。
二人が三つ子に持ちかけたのは、ゲーム。
「よし、お前ら、私と遊ぼう。私の出す問題にちゃんと答えられたら、飴をやるからな」
色違いのロリポップを3本、光に翳して見せながら仄。
「きれーい♪」
うっとりと見上げる三つ子の子供らしい反応に、仄も満足そうに頷く。
「問題を出すから、せーので3人とも一斉に答えるんだぞ? 1+1は?」
これには三者、戸惑いを見せる。おっさんはともかく、残り二人は就学前児童だから。
ぽかんと口を開ける三つ子に、仄は幼児のレベルを慮り質問を変える。
お母さんの名前、犬の名前、好きな食べ物、自分の名前など、考える時間を与えず矢継ぎ早に質問する。
ざっくりと見れば、三者とも質問に答えているように見えるが。
仄は目を細める。
(一人、口パクだな……)
「じゃあ約束どおり、飴をやろう」
身を屈めると、仄は色違いのロリポップをそれぞれに手渡した。
(なんでこんな質問ばかり……)
ロリポップを握り締めた おっさんは、この頃ようやく周囲の状況が怪しくなって来た事に、気付いた。
しかも遠巻きに見守る一団の中に居る、“アレ”は……。
自分の姿をした“おっさん”を、おっさんの姿の“チコ”が、じっと見つめている。
三つ子は、自分以外の二人の見分けがつかない。
しかし、自分なら分かるのだ。
そうとは知らない、おっさん。責める様な眼差しが気になって、段々落ち着かなくなってくる。
「あたしともちょっと、ゲームしてみないか? こっちが質問して、お前らが答える。
答えは一人が嘘をついて、残り二人が本当のことを言う。
あたしはそこから本当のことを当てるってゲームだ。
誰が嘘つくかは事前に決めとけよー」
ひびきも乗ってくる。頭をつき合わせて、相談を始める三つ子。
「よし、いいか? じゃあ質問だ。本当のチコってのは誰か、指さしてみてくれ」
ひびきの考えでは、二人が指差しているのがチコになる。
だが自分以外の二人の見分けがつかない三つ子は、本人以外は分からないので、指差す先は指名された本人以外はどちらを指差していいのか分からない……はずだった。
ところが、今、三つ子はそれぞれにラッセルが渡した、フレーバーの違うグミを、仄があげた色違いのロリポップを握り締めている。
一人の指が、おっさんに向かった。おっさんは、役割上、自分を差さねばならなかったが、それでは都合が悪いので、別の一人を差した。
差された一人は、眉をひそめた。
「チコちゃん、違うよ?」
三つ子は姉妹と共謀して、自分を偽って周囲の反応を見て楽しんできた。
でも、その後で、ちゃあんと本当の自分を見つけて欲しかった。
あたし達は三つ子だけど、あたしはあたしで、一人しか居ないから。
「そうだよ。チコちゃんは、自分を差すの」
「おじさん、この子達にも絆ってもんがあるんだよ……」
やんわりと、ラッセルが おっさんに言う。
「おっさんには、与える必要ないな」
仄は おっさんの手から、ロリポップを抜き取った。
ひびきは他の二人には聞こえないように、声を落として、おっさんの耳元で囁く。
「……あんたは楽しいかもしれないけど、チコの奴、急におっさんになって泣いてたぜ。
あんた、子供好きってんなら泣かせてんじゃねーよ」
「違うもん……、あ、あたしは、おっさんなんかじゃ……」
じわじわ後ずさりする、おっさん。
七緒 璃音
はずかずか歩み寄ると、おっさんに詰め寄った。
「誤魔化しても無駄だ。オッサンは良い……実に素晴らしいものだ……!」
恍惚と息を吐く璃音の顔つきが、直後険しくなる。
「ただしペドフェリア、てめーは駄目だ!」
びしっと指を突き立てて、璃音は叫ぶ。
「オッサンの魅力の何たるかも知らない、無駄に歳くっただけの若輩者が!
あんたなんか、幼女でもなけりゃ、オッサンでもない!
偽者は――てめーだ!!
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月02日
参加申し込みの期限
2013年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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