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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ニセモノは誰だ
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一方、児童公園で三つ子とシーソーに興じていた竜司は、後木 真央からのメールに握りこぶしを作った。
（三つ子の幼女が、この近くに居るだと……そいつはお近づきにならないと！ そしておっさんには説教だ！）
決意したのも、束の間。
竜司は今しがた公園で会ったばかりの、三つ子のエンジェル達を、はたと見下ろす。
三つ子なんて、そうそうお目にかかるものではない。
つまり目の前で楽しそうに遊ぶ彼女らこそ、件の三つ子であった。ただし一人は、中身が中年男性だ。
（このうちの一人が、残念な親父だと？ なんという欺瞞！！）
同じロリｋ……いや、幼女を愛する者として、許すまじ！
打ち震えながら、真央に三つ子の位置情報を添えて返信する竜司の脇に並んだのは、噂を聞いて現れた双葉 仄と砂田 詩穂だ。
「おやおや。見ていて飽きないのはいいが、幼女趣味もここまで来ると博物館ものだな」
「ど、どいひー！」
「ああ、竜司の事じゃないから、気にするな。それとも思い当たるフシがあるのか？」
言いたい事を堂々と言い放つ仄は、外見こそ あどけないが将来的には全人類を統括しようと目論んでいる身。ゆえに辛らつな言葉も、愛情の裏返しに他ならない。彼女は、民には等しく愛情を注ぐ心算。おっさんも例外ではない。
だが“おいた”をするのであれば、話は別。社会の輪に戻れるよう矯正する必要があるし、それは自分の役目であると自負している。
もっとも、あまり早急に解決しすぎては興がない。
「少し、楽しませてもらうかな」
対する詩穂は、サングラスに下駄、ラフな洋装。癖のあるアッシュグリーンの髪は前下がり、そこからちらりと覗く耳には多数のピアスが光る、何とも個性的な出で立ち。
仄に並んで三つ子を眺め、ひとりごちた。
「おいおいおいおい、せっかくの幼女をおっさんにしてどうするんだよ。誰得だよ、この状況。
てかおっさんも、何 幼女に手ェ出してんだよ。寝子島署までしょっ引くぞｺﾞﾙｧ！」
独り言が耳に入って、仄はまじまじと隣の詩穂を観察する。
「全く、僕（発音：ぼ↓く↑）ですらやらんのに、思いついても」
どうやら世間一般的に言う、残念なお姉さんのようだ。
しかし個性豊かな人材と言うのも、仄にとっては愛すべきものである。
「おっと。これ以上言うと、僕の方が傍目から見て犯罪者なっちゃうから、ここら辺で黙ってやんよ！」
「いや、続けてくれて構わないぞ？」
「ぇー？ そこは止めようよー」
何だか、このグループの面々は個性的過ぎて、収拾がつかなくなっていた。
●
「うお……三つ子ってはじめて見た。マジで見分けがつかねー。
中身もホンモンなら、すっげーかな。でも、その綻びを見つけねーと」
皆と合流し、駄菓子屋の袋を抱えて公園にやって来た、桜井 ラッセルは表情を引き締める。
円城 徹にエスコートされて、やって来たチコも一緒だ。徹はチコが転ばないよう気遣って、ゆっくりと皆の後ろを歩く。後木 真央と黒依 アリーセも、この頃になるとギャップそのものだったチコの姿にだいぶ慣れて、すぐ脇を歩けるようになっていた。
八神 修は、公園まで近づくと、敢えて皆と反対側の出入り口から接近し、先手を打って おっさんの逃走経路を塞ぐ。
「三人揃っているな。あのどれかが子供を怯えさせ、泣かせた犯人……絶対に許さん！」
修の瞳の中で、怒りが再燃した。
「よーし、チコちゃん。僕らが何とかするからね！」
日暮 ねむるは そう言うと、たったか走っていって公園に向け、大きく息を吸い込む。
そして次の瞬間吐き出した言葉を、誰が想像出来ただろうか。
「あ！ 幼女だっ！！」
唖然とし、シーンと静まり返る周囲。
住宅街のど真ん中にある公園。ねむるの声は想像した以上に反響し、自身をすら驚かせた。
ねむるの作戦は、こうだ。
モコやトコは、5歳児。まだ“幼女”の言葉の意味は分からないはず。だから幼女と叫ばれても、きょとんとするだろうけど、偽物は心が大人だから驚く、またはドン引きするなど、違った反応を見せるはず……だった。
ところが。
ねむるの大声に、三つ子どころか全員が一斉に注目してしまい、周囲には気まずい雰囲気が漂った。
「あ、あれ？ 何か空気が、おかしい気がするよ……？」
はわわ、と この時ばかりは眠気を忘れて、下を向いて赤面するねむる君。かわいいなぁ。
３姉妹を見つけたら「山村さーん、あーそーぼー！」と後ろから声を掛けて、反応を見ようと思っていた逆巻 天野は、ねむるの作戦が思いがけずツボに入ったようで、肩を震わせて笑いを堪えていた。
一方、児童公園で三つ子とシーソーに興じていた竜司は、後木 真央からのメールに握りこぶしを作った。
（三つ子の幼女が、この近くに居るだと……そいつはお近づきにならないと！ そしておっさんには説教だ！）
決意したのも、束の間。
竜司は今しがた公園で会ったばかりの、三つ子のエンジェル達を、はたと見下ろす。
三つ子なんて、そうそうお目にかかるものではない。
つまり目の前で楽しそうに遊ぶ彼女らこそ、件の三つ子であった。ただし一人は、中身が中年男性だ。
（このうちの一人が、残念な親父だと？ なんという欺瞞！！）
同じロリｋ……いや、幼女を愛する者として、許すまじ！
打ち震えながら、真央に三つ子の位置情報を添えて返信する竜司の脇に並んだのは、噂を聞いて現れた双葉 仄と砂田 詩穂だ。
「おやおや。見ていて飽きないのはいいが、幼女趣味もここまで来ると博物館ものだな」
「ど、どいひー！」
「ああ、竜司の事じゃないから、気にするな。それとも思い当たるフシがあるのか？」
言いたい事を堂々と言い放つ仄は、外見こそ あどけないが将来的には全人類を統括しようと目論んでいる身。ゆえに辛らつな言葉も、愛情の裏返しに他ならない。彼女は、民には等しく愛情を注ぐ心算。おっさんも例外ではない。
だが“おいた”をするのであれば、話は別。社会の輪に戻れるよう矯正する必要があるし、それは自分の役目であると自負している。
もっとも、あまり早急に解決しすぎては興がない。
「少し、楽しませてもらうかな」
対する詩穂は、サングラスに下駄、ラフな洋装。癖のあるアッシュグリーンの髪は前下がり、そこからちらりと覗く耳には多数のピアスが光る、何とも個性的な出で立ち。
仄に並んで三つ子を眺め、ひとりごちた。
「おいおいおいおい、せっかくの幼女をおっさんにしてどうするんだよ。誰得だよ、この状況。
てかおっさんも、何 幼女に手ェ出してんだよ。寝子島署までしょっ引くぞｺﾞﾙｧ！」
独り言が耳に入って、仄はまじまじと隣の詩穂を観察する。
「全く、僕（発音：ぼ↓く↑）ですらやらんのに、思いついても」
どうやら世間一般的に言う、残念なお姉さんのようだ。
しかし個性豊かな人材と言うのも、仄にとっては愛すべきものである。
「おっと。これ以上言うと、僕の方が傍目から見て犯罪者なっちゃうから、ここら辺で黙ってやんよ！」
「いや、続けてくれて構わないぞ？」
「ぇー？ そこは止めようよー」
何だか、このグループの面々は個性的過ぎて、収拾がつかなくなっていた。
●
「うお……三つ子ってはじめて見た。マジで見分けがつかねー。
中身もホンモンなら、すっげーかな。でも、その綻びを見つけねーと」
皆と合流し、駄菓子屋の袋を抱えて公園にやって来た、桜井 ラッセルは表情を引き締める。
円城 徹にエスコートされて、やって来たチコも一緒だ。徹はチコが転ばないよう気遣って、ゆっくりと皆の後ろを歩く。後木 真央と黒依 アリーセも、この頃になるとギャップそのものだったチコの姿にだいぶ慣れて、すぐ脇を歩けるようになっていた。
八神 修は、公園まで近づくと、敢えて皆と反対側の出入り口から接近し、先手を打って おっさんの逃走経路を塞ぐ。
「三人揃っているな。あのどれかが子供を怯えさせ、泣かせた犯人……絶対に許さん！」
修の瞳の中で、怒りが再燃した。
「よーし、チコちゃん。僕らが何とかするからね！」
日暮 ねむるは そう言うと、たったか走っていって公園に向け、大きく息を吸い込む。
そして次の瞬間吐き出した言葉を、誰が想像出来ただろうか。
「あ！ 幼女だっ！！」
唖然とし、シーンと静まり返る周囲。
住宅街のど真ん中にある公園。ねむるの声は想像した以上に反響し、自身をすら驚かせた。
ねむるの作戦は、こうだ。
モコやトコは、5歳児。まだ“幼女”の言葉の意味は分からないはず。だから幼女と叫ばれても、きょとんとするだろうけど、偽物は心が大人だから驚く、またはドン引きするなど、違った反応を見せるはず……だった。
ところが。
ねむるの大声に、三つ子どころか全員が一斉に注目してしまい、周囲には気まずい雰囲気が漂った。
「あ、あれ？ 何か空気が、おかしい気がするよ……？」
はわわ、と この時ばかりは眠気を忘れて、下を向いて赤面するねむる君。かわいいなぁ。
３姉妹を見つけたら「山村さーん、あーそーぼー！」と後ろから声を掛けて、反応を見ようと思っていた逆巻 天野は、ねむるの作戦が思いがけずツボに入ったようで、肩を震わせて笑いを堪えていた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年10月02日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年10月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年10月09日 11時00分
