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寝子島高校
さあ、封印されしものよ、その身をうつし世に現せ
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北校舎裏で悪魔の開缶式が行われる、少し前――。
帰りのホームルームが終わった1年3組の教室。
生徒たちは帰ったり部活に向かったりして、教室に残っている生徒はまばらだ。
帰る支度を整えた
毒島 林檎
は、鞄を片手に立ち上がる。今日も早く帰ってお店のお手伝いしないとな。そんなことを考えながら教室を出ようとした毒島は、ふと机を抱えて歩く後ろ姿に目を留めた。
(……なにぬちゃん? 何をしてるんだろう?)
その後ろ姿は、隣の席の壇塚 なにぬだった。何やら神妙そうな面持ちで、一生懸命机を抱えている。
ただ事ではなさそうだ。どうしたんだろうと内心で心配する女の子らしい優しさを必死に押し隠しつつ、毒島は声をかけた。
「君、一体何をしてるんだ? 机なんて運び出して……」
毒島の呼びかけに、壇塚はびくっと肩を震わせて振り向いた。
「あ、林檎ちゃん! あ、あのね……えーと」
壇塚は戸惑ったような表情を浮かべた。その顔に毒島が思わず首を傾げると、意を決したように林檎は口を開いた。
「え、えーとね……実は今から……」
シュールストレミング。
声を潜めて困ったように話す壇塚の口からその単語が出たとき、毒島は半ば反射的にうぐ、と小さく呻いてしまった。
シュールストレミング。
その単語を彼女は知っている。いや、知っているどころの騒ぎではない。
遠い昔にひどい目に遭わされたそのおぞましい臭気が蘇る。思わずえずきそうになりながらも、毒島は壇塚に掴みかかった。
「やめろ! あれだけは絶対に食べるな! あれは興味本位で食べていいものじゃない!」
「ど、どうしたのよ林檎ちゃん、そんなにいきり立って……」
「いきり立たずにいられるか! ああもう、とにかく」
絶対にその缶を開けるんじゃないぞ!
びしっと念を押すように力強く指さすと、毒島は頭を抱えたまま走り去って行った。
その後ろ姿を見送りながら、壇塚は小さくつぶやく。
過去に……何かあったのかしら、と。
寝子島高校、北校舎裏。
毒島の説得もむなしく、その一画は何とも形容しがたい悪臭が立ち込めていた。
その臭いに導かれるようにして、普段人の寄り付かない校舎裏にひょっこりと顔を出すものが二人。
「げ、本当にすごい臭いだな。この距離で既に臭いってどういうことだよ」
現れたのは、
御剣 刀
と
逆巻 天野
だった。
食い気の強い御剣も、さすがにこの臭いには参っているようだ。顔をしかめながら恐る恐る眺めている。
「食材持って来いって言うから来たんだけど……まさかこのために呼び出したんですか?」
呆れ半分、悪臭への不快半分といった面持ちで逆巻が言う。この儀式の首謀者である八茶女 立志は猫鳴館の先輩であった。
「シュールストレミング、でしたっけ? バゲットと飲み物持ってきたのは正解だったかな」
「おお逆巻! 持ってきてくれたのか、ありがとう!」
一つ目の缶を開けた八茶女は、その激臭放つ食べ物を手にしたまま嬉しそうに逆巻の元へ駆け寄ってくる。
……当然、彼が近づけば臭いの濃度もぐんと強まるわけで、逆巻と御剣は思わず後ずさった。
「うわっ……先輩臭いですよ!」
「ちょっとこっち来ないでください!」
「え、なんかそれ俺が臭いみたいじゃないか! そんなこと言わずにほら、二人とも!」
後ずさったぶんだけずい、と近寄ってくる八茶女。いや、シュールストレミング。
今からこれを食べるわけか……。その悪臭に思わず息すら止めながら、御剣はごくりと喉を鳴らした。
【急募】魔王を退治してくれる勇者さん。【ニシンを食べるだけの簡単なお仕事】
場所:寝子高北校舎裏
報酬:ニシン食べ放題!
注意:魔王=シュールストレミング です。戦いは困難を極め、傷跡は尾を引く事が予想されるため、汚れても良い格好でご参加下さい。(※つまり、服に臭いが染みつくから、制服だと大変な事になっちゃうかも!?)
ねこったーのタイムラインに流れてきたその情報に、
島野 夏帆
は瞳を輝かせた。
「シュールストレミング! 一度食べてみたかったのよね!」
好奇心の旺盛さはそのまま行動力に。がたっと席を立つと、島野は早速ロッカーからジャージと雨天用の合羽を引っ張り出す。
「うん、これなら臭い対策も大丈夫そうね。あとは一応髪の毛もまとめて…と!」
髪に臭いが染み付いても悲惨である。調理実習の三角巾で手早く髪もまとめると、教室から飛び出した。
北校舎を目指して歩いていると、次第に馴染みのない悪臭が強くなってくる。ねこったーで聞きつけたと思しき生徒たちがざわつきながら集まっていたが、いずれもその臭いに慄いている。どうやらチャレンジする者はいないようだ。
「……ん? あれは」
その生徒たちの中に、島野は見知った顔を見つけた。隣のクラスの
十文字 若菜
だ。
若菜ちゃーん、と名前を呼びつつ手を振ると、こちらに気づいた十文字も手を振り返して近寄ってくる。
「あ、夏帆さん! なんかすごい臭いがするね。いったい何なんだろう?」
どうやら十文字は臭いの正体を知らないようだ。その問いかけに、島野はテンション高く説明した。
「それがね、シュールストレミングなんだって! 世界で一番臭い食べ物らしーわよ? 相場はなんと1缶6000円!」
ろくせんえん、と十文字は思わず目を丸くする。
そんな大金を払ってまで、こんな臭い食べ物を食べる人がいったいどこの世界に……。
(……あ、これってまさか。あの人がよく食べてた……)
世界一臭い食べ物という言葉に、十文字は納得する。道理でどこかで嗅いだことのある臭いだと思った。
そう、これは彼女の実家の父の大好物だったのだ。
「ねえ、一緒に食べてみない? まあオススメはしないけどっ」
島野の誘いに、うーん、と十文字は少し悩む。
彼女はまだこの未知の食べ物を口にしたことはない。前々からその悪臭をもとのもせず美味しそうに父親が食べているのを見て、内心でどんな味かはずっと気になっていたのだが……。
しばし悩んだ末、十文字は頷いた。
「せっかくの機会だしね。私も食べてみるわ……と、その前に、ジャージに着替えないとね」
この臭いが制服に染み付いたら大変だ。そう言うと、島野も頷いた。
「そうね。じゃあその間に私はコンビニで牛乳買ってこよっかなー」
じゃ、15分後に北校舎裏集合ね!
そう言うと、二人は激臭の食物を食べるべく準備に向かうのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
ネコイチ
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月03日
参加申し込みの期限
2013年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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