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薬局アネモネの思惑
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黒のデニムジャケットに青いジーンズを穿いた
御剣 刀
が薬局の前で立ち止まる。ズボンの後ろのポケットから財布を取り出し、薄目で中を見る。
「……バイト、増やそうかな」
そんな切実な呟きを漏らして店内に足を踏み入れた。
すぐにカウンターから柘榴の気さくな声が迎える。
「よォ、御剣の兄さん。また傷薬か」
「すいません。傷薬と包帯、絆創膏と湿布をもらえますか? いつもより多めで」
「こっちは売り上げが伸びて助かるが、生傷が絶えねぇな」
刀はボサボサの頭に手をやり、恥ずかしそうに視線を逸らした。
「最近はちょっとバタバタしてまして、剣術の練習も少し気合いが入りすぎているのかも知れません」
「オーバーワークには気を付けるこった。鍛えるつもりで身体を壊しちゃ、なんにもならねぇからな」
刀は軽く頭を下げて、それとなく店内を見て回った。棚に明らかに目立つ空きが出来ていた。
「ここの棚、補充しなくていいのですか?」
「一汗かいた神無月が買い占めて行きやがったぜ、カカッ!」
柘榴は刀の注文した商品を陽気にビニール袋に詰めていく。
刀は僅かに目を伏せた。何とはなしに商品を見やり、気軽な様子で話を切り出した。
「オグンの調子はどうですか?」
「一般開放で売り上げは上々だ。イヴの話だと、決闘スペースも盛り上がったようだぜ。それがどうかしたのか?」
「常日頃、おじさんが安全面で気を使ってくれている事は分かってます。ただ、今回は少しセキュリティが緩いと感じたので。おかしな連中が来ないとも限りません」
柘榴は真面目な顔付きで話を聞いていた。的を射た発言なのか。静かな口調で返した。
「それは、十分に考えられるな」
「余計なお世話かもしれませんが、何かあれば言って下さい。直ぐに駆け付けます。俺、この街が好きだから。暴れる連中は赦せないんです」
「その時はよろしく頼むぜ」
ショートボブの頭には海賊のように赤いバンダナを巻いている。オレンジ色のパーカーの両袖は捲り上げられ、活発な女性らしい細身のジーンズを穿いていた。
「アネモネでうるさい音がするねぇ……」
宇佐見 満月
は店舗を見やって女海賊よろしく、店の中に乗り込んでいった。
「毒島さぁん、今度やる子供会の話をしに来たんさ。ちょっといいかい?」
「まあ、いいぜ。それで祭りがなんだって」
「子供会の運営がやる催しを聞いて回ってるんさ」
催しなぁ、と柘榴が顎に手を当てて首を傾げている間に満月は店の奥に目をやる。片耳を向けて集中するような顔になった。
店内にいた刀は満月の死角に当たる背後に摺り足で移動した。細かい動きも見逃さない、という研ぎ澄まされた目で様子を窺う。
「何だか奥の方で物音がしないかい?」
満月はじりじりと歩を進める。その過程でパーカーのポケットに手を入れた。指の動きで薄い生地に丸い突起がうっすらと見えた。
「録音されるようなことはしてないぜ」
「毒島さん、目敏いねぇ。でもさぁ、うさぎ屋にくる客からアネモネさんで、うるさい音がするって聞いたんさね」
後ろで聞いていた刀が進み出た。
「今日は財布に余裕があるから、うさぎ屋に寄らせて貰おうかな」
「ウチのお好み焼きは絶品だよ」
「じゃあ、すぐに行きましょう」
店から連れ出そうとする刀に満月はやんわりと拒否した。
「店は弟や姪っ子に任せてあるんさ」
「仕方がねぇな」
渋い表情で柘榴は首筋を掻いた。
「ここには地下施設があるぜ。少しくらいは音が漏れることもあるかもな」
「ちゃんと届けは出したのかい? ウチも消防署にいろいろ言われてねぇ。建築法違反とかも厳しく見るって話さね」
「届けは出してるかもしれねぇよ。ひ弱だった俺に親父が作ってくれたものだしな」
「本当かい? 折角だから、あたしがスマホで写真を撮ろうかねぇ。そうそう、店の貼り紙に『地下闘技場』ってあったねぇ。決闘罪の証拠を押さえられるかもしれないさね」
柘榴と刀は顔を見合わせた。どちらも表情は厳しい。
「あたしは親切心で忠告しているのさ。参道商店街で共に店をやっている仲間だしねぇ。悪く思わないで欲しいさね」
その時、満月のスマートフォンが軽やかなメロディーを奏でた。
「はい、どうかしたのかい? え、大量注文。どれくらいさね。お好み焼きが五十人前! わかったよ、急いで帰るさね」
話を終えた満月がぎこちない笑みで会釈して、逃走するかのように店を飛び出していった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
スポーツ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月24日
参加申し込みの期限
2013年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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