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シネマカフェ『クランク・イン』 第三幕
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【ふたりのチョイス】
「ね、猫部屋……!」
そう聞くなり、
七夜 あおい
の瞳は星屑のようにきらめきました。
八神 修
の腕の中、飼い猫のブルーもうみゃうとひと鳴き。
「あおいは猫好きだからね。こういうのも良いかなって思ってさ、ブルーを連れてきたんだ」
「うんうん、すごい好き! おいでブルー、今日はおねえさんといっしょに映画見ようね~♪」
ブルーを抱きすくめて発する甘い声には、修までもぞくりとしてしまいました。
シネマカフェ『クランク・イン』の通称猫部屋は、ごく最近設置されたものだそうです。お客のひとりが連れてきた猫ちゃんたちに、アルバイト店員がびびっと敏腕対応した結果……というのが、少なくとも嬉野 エマの言い分ではありました。
「ごゆっくりどうぞ、お客さま。むふふふ♪」
「ああ、うん……ありがとう」
男女とみるとカップルと思うフシのあるエマに見送られて、ふたりと一匹は猫部屋へ。
特別に設けられた個室へ入ると、目に入るのは猫のおもちゃに猫のおやつ、爪とぎ用の柱やらキャットウォークやら、もはや過剰なまでに猫用カスタマイズを施された内装でした。
「わあ、すごーい! これならブルーも快適に過ごせるね」
「そうだな、ってさっそく爪とぎしてるし」
柱をバリバリやっているブルーをよそに、映画を選びます。
「あおい、どれがいい?」
「うーん、そうだなぁ。あっこれかわいい! ……かわいいかな?」
「ゴアラだね」
勇ましく咆哮するゴアラのパッケージを手に取り、猫部屋にてまったりゆったりと鑑賞開始です。
強襲するカピバラス。ビル街もろともに叩き伏せられるゴアラ。それでも起き上がり、口から熱戦を放射して応戦! しかしカピバラスは俊敏な動きでそれを回避し、全身を投げ出すような突進を敢行……!
「おー、大迫力」
ごろごろと甘えるブルーをあやしてやりながらも、あおいの目はモニターにクギヅケです。
「思ったより、なんていうかこう……」
「ガチンコ対決って感じだよな」
修が言葉を補うと、あおいはふんふんとうなずきます。
「初期ゴアラシリーズにもいくつか傾向があって、この頃は怪獣同士の対決がメインだったんだよな。後に少しずつファミリー映画路線になっていったりもするんだけど」
「へええ……!」
ほかならぬあおいがこうも食い付いてくれるのは、修としても嬉しいことです。
「修君、ゴアラにも詳しいんだね」
「ああ……ほら、少し前に、『シン・ゴアラ』が評判になったろう?」
「あ、それなら知ってるかも!」
「あれはすごく出来が良かったから、俺も興味がわいてさ。モノクロ作品も含めて、関連作品はひととおり円盤で見たよ」
「えんばん……」
「ああ、うん。ディスク版をね」
思いもかけず修がハマってしまったのは、ゴアラシリーズという息の長い作品群に触れるにあたって、そこにまぎれもない歴史を感じ取ったからかもしれません。積み重ねられてきた技術やそこに息づく想い、情熱を、時代背景も加味しつつ紐解いていくという試みは、修が常日頃励んでいる勉学のプロセスともそう変わりはなかったことでしょう。
「まあもともと、映画は好きだからね」
「うん、そう言ってたよね。あ、そういえば今度、大作映画の新作が来るって話だよね、えっと……」
「スター・ニャーズの第三部完結編だな。あれはぜひ劇場で観ないとね」
などと、ゴアラやカピバラスが列島各地で暴れ回る間にも、おしゃべりは弾みます。
おねむなブルーはあおいに抱かれて、ふにゃふにゃふにゃり。
「ふふ……楽しいな」
上映途中にも、小腹が減ったのでケーキに紅茶など頼みながら、映画を介してめいっぱいに素敵なひとときを満喫しました。
「お。『ゴアラ対カピバラス』はどうだった」
「すっごく楽しかったです!」
あおいの満面の笑みだけで、嬉野 七海は満足そうにうむっとうなずきました。彼いわく、これからも『クランク・イン』にてゴアラ作品を上映していく予定があるそうなので、そちらも大いに楽しみです。
と、あおいと七海がそんな話をしている間にすすす、近づいてきたエマのにっこり顔。
「むふふ。彼女さんが楽しそうで良かったですわねー?」
「ええと……うん」
彼女、ではないんだけどね。
とひとまず否定しておくのが筋とは思いつつ、なんだか言いそびれてしまいました。
いっしょに映画を見て、おしゃべりして。ブルーと遊んで、また映画に戻って……そんな中で、また少し心が近づいたような感覚がありました。
けれど、もっと知りたい。あおいがどんな映画に心ときめかせ、どんな映画に涙するのか。映画を通じて共有する想いが増えれば増えるほどに、彼女を知ることができるかもしれません。
そうして、いつかは。
「……俺も、とても楽しかったよ。ありがとう」
「はいっ、ぜひまたお越しくださいませー!」
あおいがこちらを振り向いて、にかっと笑顔。腕の中のブルーもご機嫌に、ふんにゃあ!
こんな顔を見られるのもまた、映画のおかげであったかもしれません。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月18日
参加申し込みの期限
2019年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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