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シネマカフェ『クランク・イン』 第三幕
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【ポップコーンシネマ】
「おやこんなところにも秘子だ」
「あら、ごきげんよう旅鴉さん。んふふ♪」
旅鴉 月詠
と
胡乱路 秘子
。このところはなにやら方々で出会うことの多い、友人同士です。
シネマカフェにて顔を合わせたふたりは、当然のように相席することになりました。
「ま、実のところ予想はしていたのだけどね」
卓に着いてポップコーンとコーヒーを注文しつつ、月詠はうそぶきます。
「予想、と言いますと?」
「タロットが良い運勢だったし、そんな予感があったよ。私の気まぐれは良いほうへ働くことが多いんだ。秘子はいつものバイト帰りかい」
「ええ。お仕事が終わったら、こちらへお邪魔するのが最近の楽しみなんです」
意外と映画好きであるらしい秘子。バイト終わりにシネマカフェで映画を一本、なんて優雅で素敵な趣味かもしれません。
月詠はといいますと、
「映画も芸術の一種。単なる動画技術に始まり、やがて物語性を得た時から連綿と研鑽されてきたその粋を、今ではこうして手軽に楽しむことができる。素晴らしいよね」
「んふふ、素晴らしいですよね~」
目の付け所がちょっぴり人とは違えど、もちろん芸術とあらば味わい尽くすのが月詠流です。
「当然、それが『ゴアラ対カピバラス』であってもね。さあ、日本の特撮技術の夜明けを楽しもうか」
ゴアラ映画は初めてだという秘子に、上映中は月詠のありがたい解説がついてお得です。
「今見るとチープなこのジオラマも、当時としては精緻な芸術品であったわけだよ。そんなのを気前よく壊していくわけだから、胸がすくのも当然というものかもね」
「ふむふむ」
「ゴアラの着ぐるみも数十年の歴史を経て進化してきた。映像でも見て取れるが、このゴアラのスーツはこれまで実に十数着が制作されているそうだよ」
「ほうほう!」
なんにでもお詳しい月詠さんは当然のようにゴアラ史にも明るく、映画評論家並みのウンチクあれこれが次々に飛び出します。息つく暇もありません。
「現代はCGがあるからね。なんでもできてしまうけれど……いいよね手作り」
「ええ、分かります。なんだかあたたかみがありますものね」
「だろう? 私も作ることがあるよ、着ぐるみや、ニャンダムのジオラマなんかをね」
「まあ! それはぜひ見てみたいものですね」
ふと。
こくりと首を傾けた秘子が、月詠の横顔へ言いました。
「旅鴉さんでしたら、ご自分で映画を創ることもできてしまうのでは?」
「うん?」
確かに。芸術各方面にも精通し、小手先の技術も持ち合わせる月詠ならば、自主制作映画の一本や二本、らくらく撮れてしまうかもしれません。
ふーむ、と月詠は腕組み。
「創造と破壊は表裏一体、壊すために創るのが映画のジオラマ。
ならば転じて、創造のための破壊とも言えるかもしれない。
そう……ジオラマを創り、壊し、記録することで映画と成す!
無から有を作り出し、闇を照らし消えゆく音を刻み込む、
なるほど確かに私の創作、引いては私の人生もまた一本の映画撮影と言えるかもしれない。
秘子、どう思う?」
「んふふ。わたくし、難しいことはサッパリです♪」
などと言いつつ、月詠と映画という不可避かつ盤石に思えるこの組み合わせに、秘子としても興味津々であるようでして。にんまり笑い、
「旅鴉さんの人生を映した一本。とっても興味深いですね。んふふふ」
「ま、いずれそんな時も来るかもね。私の気まぐれが働いたなら」
肩をすくめて、月詠はコーヒーのおかわりを頼みました。
「そういえば」
月詠に譲ってもらったポップコーンの最期のひとつをぽりっとかじりつつ、秘子はもうひとつ疑問を口にします。
「なぜ、映画にはポップコーンなのでしょうね?」
「うん。それだよ秘子」
ぴ、と人差し指を立てて、月詠先生は語ります。
「理由は簡単。安く、場所を取らず、保存がきくからだ。ポップコーンが普及した当時のアメリカはまさに大恐慌時代、映画の友としてとにかく安価で手軽なスナック菓子を求めた結果、行き着いたのがこれというわけだね」
楽しい映画。気軽に食べられるスナック。この組み合わせを指して、今では『ポップコーンシネマ』などと呼ぶこともあります。
月詠、ぐるりと腕をかざしまして、
「この店はまさに、その体現じゃあないか?」
おしゃべり飲食オールOK、のゆるい鑑賞スタイル。入退場も自由ですし、コーヒーのおかわりだって自由です。
いつでもふらりと立ち寄って、気に入った映画が上映中なら見ていくのもよし。急ぎなら、軽食だけいただくもよしです。
まさしく手頃な小さな映画館がここ、シネマカフェ『クランク・イン』と言えるかもしれません。
「というわけで、良い店を見つけたものだね。また来よう」
「ええ。ぜひまた、ご一緒させてくださいね。んふふ」
「もちろんだとも」
これからも、足を運ぶことになりそうです。もちろんそう、気軽に、気まぐれに。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月18日
参加申し込みの期限
2019年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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