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シネマカフェ『クランク・イン』 第三幕
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【想い、欠けら】
「それじゃ、少しお邪魔しようかな」
「そうこなくっちゃ、ですわー!」
買い込んだ食材を預かってもらえるということで、
鴻上 彰尋
は再びシネマカフェ『クランク・イン』へ入店することとなりました。嬉野 エマは、にっこりです。
すぐにも目に付くのは、ずらり並んだ映画グッズに、壁を埋め尽くすポスターの数々。あいも変わらず映画愛にあふれた空間です。
どうやら映画通らしきお客さんも、あまり詳しくないけどちょこっと寄ってみましたといった風情のお客さんも、コーヒーやソフトドリンク片手にスクリーンを見つめ、上映開始を今かと待ちわびています。
席へと案内されたところで、注文を伺いがてらに嬉野 七海が言いました。
「間もなく『ネコチック・パーク』が上映開始だよ。ひとりでも楽しめるから安心していい」
「えっ? いや……」
どうも、勘違いされている様子。
(彼女は、『彼女』じゃないんだけどな……)
なにはともあれ、上映開始です。
がっつり予習をして見る映画も、監督の意図や俳優の細やかな演技の意味、小ネタなどなどを読み取ることもできて、楽しいものですけれど。
(なるほど……猫型恐竜を見るテーマパークが舞台なんだ)
予備知識一切ナシ、ゼロから見るのもまた、新鮮で良いものです。
というわけネコチック・パークをなにも知らずに鑑賞することとなった彰尋ですけれど、これが大いに楽しむことができました。
に゛ゃ゛お゛お゛お゛お゛ん!! とT-ニャックスが雄たけびをあげれば、
(おお、すごい迫力だ……!)
と驚き。
タマゴから、ぱかっ! とヴェロキニャプトルの赤ちゃんが顔を見せれば、
(可愛いなぁ)
とほっこり和んでしまいます。
図鑑でも見たことがあるような有名恐竜と、寝子島に暮らすなら誰でも馴染みのある猫とのミックス恐竜たちの存在感は、彰尋をたちまち虜にしてしまいました。
(それにしても……)
どうしても気になってしまうのは、ネコチック・パークの騒動に巻き込まれたいたいけな子どもたちです。彼らは猫型恐竜たちの襲撃に怯えながらも、子どもらしい柔軟な思考と行動力でピンチを切り抜けてはいくのですけれど、なんとも危険な綱渡りの連続でして。
はらはら。どきどき。
(弟や妹がいるからかな。それとも……俺自身も、子どもだからかな)
『クランク・イン』でのネコチック・パークの上映期間はまだ続くようです。あるいは弟妹たちを連れてきて、その反応を伺ってみることもできるかもしれません。
(……いや、小学生にはちょっと刺激が強いかも?)
一軒かわいらしい小型猫恐竜コンプソグニャトゥスの群れについばまれる男の最期を目にして、彰尋は苦笑い。
ともかくも映画を存分に楽しみ、終わり際には創られた存在である猫型恐竜たちの行く末になど想いを馳せたりする彰尋。すっかりハマってしまったのでした。
上映終了後、エマから荷物を受け取ります。
「ありがとう」
「いえいえ! ネコチック・パーク、いかがでした? 私、初めて見た時は、怖くて眠れませんでした……」
「はは……おかげさまで、楽しかったよ」
くるりと表情を変えて、エマは今後の上映予定について教えてくれました。ぱかぱかと照明よろしく輝く笑顔に、
「店員さんのオススメはどれですか?」
「私のですか? そーですねー。ネズミーアニメは定番ですよね! 特にこの……」
「来月以降はホラー映画のラインナップも名作揃いだよ。『悪魔払い』や『ライトニング』は見逃せないね」
「ってにーさん、割り込まないでください!」
ぷんすかしつつも笑みを浮かべたエマも、飄々とした七海も、シネマカフェの顔だけあって映画好きの映画通であるようです。映画についてなにか気になることや疑問があれば、尋ねてみるのも良いかもしれません。
と、
「まあこれからも珠玉の名作を上映していくから、良かったらまた来るといい。冷蔵庫はいつでも開けておくよ」
「今度はまた彼女さんとごいっしょにどうぞー!」
「ああ……いや」
そう思われていることは、なんとなく嬉しくもありました。けれど、誤解は解いておかなければ、とも思います。
どう伝えたものか、逡巡した後に。
「彼女じゃ、ないんです。
……今は、まだ」
半ばつぶやきのような声量ではありましたけれど。
兄妹は怪訝そうな顔を見合わせた後に、どうやら理解してくれたのか、ぽむ、ぽむっと彰尋の肩にそれぞれ手を置いて、うむっと大きくうなずいてくれました。
もしまたいつか、『彼女』といっしょにここを訪れることがあっても、ふたりは察してくれるでしょう。にんまり笑いつつも、なにも言わずにいてくれることでしょう。ただ、
(少し……寂しい気もするけどね)
片思いの男心というやつは、どうにも複雑なのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月18日
参加申し込みの期限
2019年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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