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<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
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●「一イ六」
【SIDE:赤】
「代わりました。謎解き担当の屋敷野ですよー」
伝声管に耳を寄せて話を聞いていた
屋敷野 梢
は、あやめと交換するとおどけて云った。
「〇一二三四五六七八九イロハニホヘ……へ以降は繰り返しですかー。ふうむ、恐らく、重さ……数字に関係する暗号ですよね」
『繰り返されているのは16文字ね』
伝声管から聞こえてくるくぐもった声は、アリーセではなく
神薙 焔
のものだった。青の道の方も、知恵者が頭を突き合わせてこの謎に立ち向かっているらしい。
「思うに、」と梢は考えをまとめながら話す。「イロハも数字を意味するのではないでしょうかー。例えば、イは10、ロは11……ヘは16、17以降は存在せず、16の繰り返し……」
『16進数ですね』とアリーセの声。『現代の16進数は0123456789ABCDEFで表します。ここではABCがイロハになっているんですね』
「そう。つまり銅版にある『一イ六』は現代風にいうと
1A6
なのです!」
すぐに伝声管の向こうから返答があった。
『10進数だと
422
だな』
八神 修
である。暗算だった。
「計算早っ! さすが八神君ですねー」
『赤と青で補完しあう謎だな』と修は云った。『
422キロ。それが絵の中の石の重さだ
』
梢はくるりと振り向き赤班のみんなを見渡す。
「そういうことです!」
すべきことはわかった。
ぴったり422キログラムになるよう、天秤皿にものを乗せればいいのだ。
「422キロ? 結構な重量が必要みたいね」
エヴァ・ブランシェ
が進み出て、きりきりと場を仕切った。
「はい、全員体重申告!」
ええっ、と、どよめく女の子たち。しかしエヴァは軍曹のように容赦なかった。
「恥ずかしいなら『服とか荷物が重い』で誤魔化していいけど、総重量は正直に答えなさいよ。ちなみにあたしは51kg。服も来てるからプラス1kgってとこかしら。あとはクーラーボックスが確か4kgね」
伊藤 佳奈
は頬を染めた。
なんということだ。女の子にとって、体重というものは、乙女の秘密に属するものではないか!
こんな公の場で宣言しなければならないなんて!
ぺたんこな胸のこととか、うっかり大喰いしてしまったこととかが頭をよぎる。コンプレックスとまではいかないまでも、そういった気になることが如実に数字に表れる気がして、乙女としては……、
(恥ずかしいよ~!)
そんな女性陣の様子を見て、
尾鎌 蛇那伊
が先陣を切った。
「服込みで100kgよ。あとダンベルが合計60kg」
「わたいは服入れたら39kgやで」と
竹松 梅
。
「あたしは服込みで60kgさ」と
桜崎 巴
。
「僕は服込み45kg」
恵御納 夏朝
も申告すると、おもむろに荷を解き体重計を取り出した。
「……使う?」
「何故、体重計?」蛇那伊はダンベルを上げ下げしながら一応聞いた。
「……うっかり」
今、それ以上の説明は誰も求めていなかった。
夏朝のうっかりの恩恵に与り、みんなは順に体重計に乗った。
以下はすべて服込みで――
桜庭 円
が36kg。
弘明寺 能美子
が56kg。
屋敷野 梢
が45kg。
晴海 飛鳥
が41kg。
鬼崎 あやめ
が52kg。
鬼崎 未月
が31kg。
薄野 九月
が43kg。
「あたしは47kgだよ。あと木刀が約700gでお菓子は不明かな……」
顔を真っ赤にしながら佳奈も答える。
ちなみに
邪衣 士
はもっと手前で壁のかけらを集めるのに夢中で、この場に辿りついていない。
あやめが体重をメモしていった。エヴァが、積極的に天秤に乗ると云った人を確認する。
「ええと、尾鎌さん、竹松さん、桜崎さん、伊藤さん、恵御納さん、桜庭さん、屋敷野さん、あたし」
あやめが電卓を叩いて答えを出した。
「425kgですね」
「3kgオーバーね。誰か脱ぐ?」
「ええ、もちろんっ!」
この場にいる唯一の男性(?)である蛇那伊が豪快に脱いだ。
「アタシは脱ぐわっ! 見よ! この鍛え上げられた肉体美を!!」
蛇那伊は、上腕二頭筋をアピールするポーズ、背中の広背筋を魅せるポーズを次々と決める。
「女の子に脱がせるわけにはいかないものね!」
「脱ぎたかっただけじゃ……」
「ハァァンンッ!!」
肉体を見せつける蛇那伊に触発されたのか、齢90の梅までもが脱ぎ始めた。
佳奈がびっくりして梅を止める。
「わあっ、風邪引くよ!」
「今更恥ずかしいって年でもなし。脱いでも構へんー」
計算上は3人が脱がなければいけない。「私が脱ぐ」だの、「いやボクが」だの、誰が脱ぐかで場は麻のように乱れはじめる。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
電卓を叩いていたあやめが大声を上げた。
そして九月の肩をがっちりと掴んだ。
「薄野さん43kgでしたね」
「はいっ」
それから梢を掴み。
「屋敷野さんは45kg」
「そうですがー?」
「交換ッ!!」
梢と九月が交換すると、合計は423kgになる。
「1kgオーバーなので尾鎌さんは脱いだままッ! これで万事オッケーです!」
「いいわ! これで決まり」とエヴァの一声。「それでは……者ども、乗れぃ!」
ノリノリでエヴァが叫ぶと、選ばれた8人が天秤の上に乗った。
残りのみんなは大石に備えて角の向こうまで戻る。
万が一間違えてもろっこんで対応可能な梢がボタンを押す係だ。
「いきますよーっ!」
石のボタンが押し込まれると、天秤はゆらゆらと小さくゆれた。
水平を保ったまま、ぴたり、と動きを止める。
すると天秤の脇の石の扉が、音を立てて持ち上がり、開いた。
「やった!」
と同時に、青の床がずれて落ちかけ……数センチ下がって何かに引っかかったように止まった。
それを見た夏朝は閃いた。
「さっき尾鎌さんが青の床の下に空洞があるって云ってたね。きっとこの床は青の道のための仕掛けなんだ。ほんとは自動で落ちるはずだったのかも。でもなにか不具合があって……」
動かそう。夏朝は決めた。
「青の道のみんなに落とし穴の周りから離れるよう伝えて」
あやめに頼んで青の道と連絡を取ってもらう。
「みんなは、青の床より天秤側へ!」
天秤に乗らなかったメンバーも、気を付けながら青い床を越える。
幸いなことに、士も未月に手を繋がれてやってきて、他のみんなと合流することができた。
みんなが渡ったのを確認すると、夏朝は青の床に猫シールを貼り、床そのものを軽くする。
「行くよー!」
夏朝が押す。だが砂が噛んでいるのか、滑らかに動かない。
「任せて」
蛇那伊が渾身の力を込めて床を蹴った。
床は壁に沿って音を立てて落ちる!
【SIDE:青】
壁に沿って天井が落ちてきた。それは蓋のように落とし穴にぴったり嵌り、砂で満たされた穴をバケモノごと塞いでしまった。振動。舞い上がる砂埃。
「ごほ……みんな無事?」
アリーセが声を掛けると、一様に無事、との声。
天井を見上げる。穴が空いている。そこから赤班のみんなの顔がみえる。
天井の穴を埋めるように、赤い床板が横からスライドしてきた。
「おおーい! そっちは大丈夫なのだー?」青班の
後木 真央
が手を振ると、
「あいあい! そっちも気ぃつけてなー」と赤班の
竹松 梅
が手を振り返す。
【SIDE:赤】
落ちた青の床の代わりに、横からスライドしてきた赤の床が嵌った。
「そういうことか……」と夏朝は呟く。
分かれた仲間との一瞬の邂逅のお蔭で、この建物の構造がようやく理解できた。
「二重螺旋……赤の道は右回りの渦を、青の道は左回りの渦を描きながら上を目指す。二つの道は近くにあるけど決して交わらない。このまま互いに上って行けば、一番上で出会えるのかな?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月27日
参加申し込みの期限
2014年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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