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<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
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●一難去って
【SIDE:青】
こうして青班一行は第一の試練を乗り越えた。
しかしその消耗ははげしく、落とし穴だった箇所を抜けて角を曲がったところで一時休息を取ることにした。
みんな疲れていた。
とくに、亡霊との戦いで大きな功績をあげた
赤羽 勇樹
と
稲場 舞
の傷は手当てが必要だった。
椿 美咲紀
が、野花を片手に舞を舞う。ろっこん<舞花の祈り>で勇樹の傷を治しているのだ。
今の美咲紀は真っ白いセーラー服。ナース服でこそなかったが、まるで白衣の天使のよう。
それだけでも中学生男子にとってはドギマギする出来事なのに、軽やかなステップに合わせてスカートの裾が翻るので、勇樹は気が気じゃない。
「あの……もういいッス」
「何いってるんですか、まだ治りきってないですよ? ほら鼻血も出てるし」
勇樹は慌てて鼻を擦る。男子たるもの、美咲紀の脚に見惚れて鼻血が出ただなんて口が裂けても云えない。
「いや、その……」と勇樹は美咲紀の瞳をまっすぐ見れずにぼそぼそ云った。
「俺のろっこん、血を媒介とするんで、一部分傷は残しておいて欲しいんッス。またさっきみたいに敵が来ても皆を護れるように……」
「そうですかぁ。なんか……男の子ですねっ!」
美咲紀は勇樹の意を汲んでろっこんでの治療をやめ、携帯ポーチから救急セットを取り出し、消毒スプレーで傷を消毒した。大きな傷には包帯を、小さな傷には絆創膏を。
「はいっ、これでいいですよ。でもあんまり無茶しちゃダメですからねー。お姉さんとの約束ですよっ!」
稲場 舞
の傷は、
黒依 アリーセ
が<歌姫の血>で治療した。
アリーセのろっこんも勇樹と同じように自らの血を媒介とする。ゆえに安全ピンで傷つけられた血のにじむ指先に、舞は絆創膏を巻き、申し訳なく握りしめた。
「ありがとうございます。すみません私の為に……」
「いいのよ、稲場さんのお蔭でみんな助かったのだから。疲れたでしょう? ハーブティーはいかが?」
アリーセが差し出したカップからは、普通の紅茶とはちょっと違う香りがした。
「わ……いい香りですね」
「レモンピールとジンジャーよ。ちょっと濃いかも知れないけど、暖まるわよ」
舞はふうふうと湯気を蹴散らし一口飲んだ。お腹の中からぽかぽかと温まってくるようだった。
「とても美味しいです。ほっとしますね」
思い思いに腰を下ろし、スポーツドリンクや水で喉を潤す人々。
神薙 焔
も飲みものを持っていない人にお茶を配る。
「焔ちゃん、胸のところ破けてる……大丈夫?」
北原 みゆき
が救急箱を取り出そうとすると、逆に心配そうな顔をされた。
「大丈夫、肌にキズはついてないから。それよりみゆきちゃんこそ、その太もも」
「かすり傷ですぅ」
みゆきはぱっと傷を隠そうとしたが、それを見ていた
後木 真央
が、パンパンの赤猫リュックを開けて次々物を放り出しはじめた。
「たしか持ってきたはず……あったのだ!」
じゃじゃーん、と取り出したるは消毒薬。
「使ってなのだ!」
「あ、ありがとう。それにしてもすごい荷物だね」
「だいたいいつも持ち歩いてるものなのだ。どこにNMRネタが落ちてるか分からない以上、普段からある程度の荷物は必要なのだ。冒険者じゃないから戦利品GETもないしこれでいいのだ!」
みゆきは転がってきたものを拾い上げる。
「乾電池?」
「予備なのだ。あとミニ懐中電灯&キーホルダー豆電もフツウだと思うのだ、バイト帰り使うのだ」
先日、あまりに荷物が重くてバックの重さ計ってみたら、なんと8.5kgもあったそうだ。
今日は雑誌類を抜いて来たので約4kgくらいだと真央は笑う。
(真央ちゃんがいつも元気なのは、重い赤猫リュックで体力作りしてるからかも)
格闘漫画のヒーローがごとりと重りを外すシーンを思い浮かべながら、みゆきはそんなことを考える。
真央はみゆきの太ももの手当てをしようと奮闘した。が、その手付きが少々危なっかしいものだったので、見かねた
音海 なぎさ
が助け舟を出した。
「ボクがやろうか? ……あ、北原くんが嫌じゃなければ、だけど」
男の子だけど物腰の柔らかいなぎさに、みゆきは心を許すことにした。そしてその信頼を裏切ることなく、なぎさは手早く綺麗に包帯を巻いていったのだった。
【SIDE:赤】
一方、まだ消耗の少ない赤班は、休息を取らずに歩を進めていた。
しばらく行くと、壁に格子状の網がかかっている。こんなふうになっているのはここだけなので、一行はちょっと足を止めた。
恵御納 夏朝
が触れてみる。
「……わ、外れた。何かに使えそう」
夏朝は網に猫シールを貼る。軽くなった網はみんなで協力して運ぶことになった。
晴海 飛鳥
はそんな一行とはすこし距離を置いていた。
鬼崎 あやめ
が何気ないふりで並び、小声で話しかける。
「晴海さん。これってシーノがらみの厄介事なんでしょうか」
「例の宝の島絡みかって? 可能性はあるよね」
シーノ。飛鳥もあやめもその一員である。謎も多く、その全貌はふたりにもまだよくわかっていない。
知っているのは、姿を消した梨香もまたメンバーだということ。
それから、シーノの前身は鈴島海賊らしい、ということ。
<伝説の宝の島>を追い求め続けている組織だということ。
宝の島については、存在こそ疑ってはいないものの、シーノの中でもよくわかっていないようだということ。
夏休み前、猫鳴館の地下――地下帝国と呼ばれるところ――で、
赤い梟のような壁画を見つけたこと
。
そして壁画自体は、
寝子島の地図ではないかと思われること
。
「ムフフ、あやめ君。てっぺんには何があると思う? お宝? ファラオ? 宇宙人? ムー大陸の手がかりとか、オーパーツだったら嬉しいよね」
「あのー……もしかして坂内さんのこと忘れてます?」
「ああ。忘れてないよ、むしろこの先にいるならそこの謎解きも攻略してくれてると期待もするよ」
シーノの仲間としてね、と飛鳥はいたずらっぽく口にする。
シーノと関わるようになってまだ日の浅いあやめは、ひとつため息をつき、
彼らとの出会い
を思い出す。
(お兄ちゃん……)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月27日
参加申し込みの期限
2014年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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